13日の金曜日

 

 

ピーー…ピヨピヨピョ〜〜〜!

 

同盟軍本拠地、ぼっちゃんラブ城……そこでは、非常事態が発生した際、まず笛でそれを知らせる事になっていた。…ちなみに最近その案が採用されたらしい。(あんまりにもリーダーが騒動を起こすから)

そして、今同盟軍で何が起こっているかと言うと…

「早くカナタ殿を見つけ出せ!一体何が起こる事か…!」

「ホシ(?)…いや、カナタ様はオノとチェーンソーを持っている!くれぐれも気をつけろ!」

ピーピョピョピョピョ〜〜〜〜〜!!

 

13日…金曜の事だった……

 

少し前の時間、

「うわーーんっ!!(泣)来るっ!来るんですよーーーーーーっっ!!(号泣)」

「カナタ!;落ち着いて…」

その日、同盟軍リーダーカナタ(15)は、朝起きた時から錯乱していた。

「ジェイソンがーーーっ!ジェイソンが来るんですーーーっ!!前の時調子にのって撃退したからグレードアップして帰って来るんですーーーーーっ!!(泣)」

「前の時(13日の金曜)は気にしてなかったんじゃ…;」

「あの時はバレンタインの前日でそっちの方がドキドキして忘れてたんですーーーーッ!!」※平成16年

「………(汗)」

だったら、今回も忘れてて欲しかった…とカイルは深く思った。

――――しかし、その隙がカナタを暴挙に走らせたのだった。

「大体ッ!こんな待ち構えてなきゃいけないというっ防戦一方がダメなんですよ!!こっちから見つけて返り打ちなんですー!!もう今日を逃すと、来年の5月までチャンスがありませんーーっ!それにそんな時までこのサイトが運営されているという保証がまったくないです!」←暴言。

カナタはダーッ!と走り、タンスの中からジェイソン面と巨大なチェーンソーを持ち出した。…何故そんな物がそこに?

「カナタッ…!!;(そう言った現実にあり得るような武器出して、犯罪が起こったら困るからっ…)」

いや、今さらではあるが。

「うおーーーっ!!僕は狩る側ですーーーっ!!(?)」

謎のセリフを残して、カナタはどこかへ駆け去っていってしまった。

普通ならば、即座に兵士に掴まるだろう格好だが、今のカナタの勢いでは通常配備された兵だけではとても捕まえられない。

「………(汗)」

…来年5月まで次はないんなら、今日一日気絶させて置いた方がよかったかも、と思いつつも、カイルは緊急配備用の笛を高らかに吹き鳴らした。

 

………斯くして、カナタVSジェイソンVS同盟軍兵士(カイル指揮)の戦いは火蓋を切って落とされる事となった。

 

 

 

「カナタ〜…;」

少年の名を呼びながら、カイルは城内を捜しまわる。

門番から聞いた所、外には出ていないと言う事だったのだ。

少年を延々と探しながら、そろそろ愛想を尽かそうか…とも考えるのだが、そう言う事は出来そうにない…。その辺りはさすがに『愛』という所だろうか?

………それに、今のカナタは周囲を巻き込み、ピーーーな事件を起こしかねない。止められるのは、カイルと、彼の義姉ナナミくらいだろう。

そして、今ナナミも捜査の一員(?)として、頑張って暴走した弟を探していた。

 

 

「カナターーー!カナターーーー!!お姉ちゃんもじぇいそんは怖いケド、そんな事してたらダメよーーー!」

打倒ジェイソン!と書かれたハチマキを絞め、ナナミが走り回る。

ところで、ジェイソンも怖いが、暴走した弟(カナタ)もかなり怖いと思われるが、その辺りはどうなのだろうか?

「カナタ〜〜〜、あ♪」

ジェイソン面を身に付け、手に手斧を持った人物が、木陰の中佇んでいるのを発見した。

通常だったら、絶叫ものだが、今のナナミはちゃんとカナタの扮装を聞いている。ジェイソンの格好をしていると言う事を知っているのだ。

故に恐れる事もなく、斧を持っていない方の腕をガシッ!と掴み、ナナミはにこ〜っ!と得意げに笑いかけた。

「カナタつっかまえたー!カイルさんも心配してるのよっ!ちゃんと謝らなきゃダメよ〜♪」

「………」

ズリズリ…とそのまま城の大広間の方へと連行していく。

 

 

「だからねカナタ…(汗)やって良い事と悪い事があって、それに、今は冗談でもそんな事やっちゃダメで……;」

「う〜〜〜(泣)だって、ジェイソン怖かったんですよーーーっ(泣)」

「でも…;」

「じゃあカイルさんッ!今日ずっと一緒にいてっ、そして添い寝もしてくれますか!?」

「………(いつもしてる事じゃ…;)」

正座をさせ、チェーンソー等の凶器を横に置かせて説教タイムだ。なんとか落ち着きを取り戻した軍主に、やれやれ…と兵士達も、呆れつつも、安堵し始めていた…。

―――――――そんな時だ。

「カイルさーーーん♪カナタ見つかったわよーvv」

 

ナナミが嬉しそうに、ジェイソン姿の人物を連れて来たのは…

 

一同あれ?と首を傾げる。

確かに少年はここに捕縛されているのだ。

しかし、あちらにもいる。

???

 

「カナタ?」

「僕じゃないですよーーー;だって、僕ここにいますし、後間違い探し的に言うなら、僕チェーンソーで相手は斧じゃないですかー;」

―――――じゃあアレは?

あれっ?なんでカナタがいるのー?とナナミが呑気に首を傾げた瞬間、ようやく一同は一つの答えに辿り着いた。

 

「ナナミ危ないッ!!」

「!!!!!;」

「わーーー!!本物ッ!?」

「ジェイソンっていたのかーーーーっ!!?」

大乱闘。

 

 

チェーンソーの音、鳴り響く…

そして、上がるナナミの悲鳴…

 

 

………………………………フェードアウト…………。

 

 

 

 

完!!…もとい、続く(笑)

 

 

 

次回!

え?犯人はジェイソンじゃない?彼の名は樵田キル造…。お楽しみに☆