13日の金曜日

 

 

 

「いいですかー!『お前らの役目は何だー!?』です!!」

「そっそれは勿論、同盟軍の一員としてハイランド…ぶへっ!!;」

「もう一度聞きます!何だー!?(怒)」

「「「「「はっ!!;その『じぇいそん』とかいう生き物を抹殺することです!!!!;」」」」」

一人の兵が力付くで黙らされ、残りの全員が声をそろえて答える。

そう…本日13日の金曜…。

またも悪夢の日が来てしまった。

 

 

 

そして、半日が経過。

 

少年は何かの教本(作成某女王国二重人格王子と推測)を見ながら、『×××な××共に相応の××を教えてやる!走れ豚共ー!』等と口走らせながら、いるかいないかもわからないモンスターを探索させている。

恐怖政治だ。(?)

「か、カナタさま…;本当にこの捜索を続けるんですか…?;」

「当たり前です!(泣)二ヶ月連続ですよ!二ヶ月!!(注:2009年の2月、3月はそうでした。)神経が持ちません!!今日乗り切ったらしばらくは安泰ですけど!今日を限りにジェイソンの恐怖を断ち切って見せます!!ノー続編!ノー進化です!!」

半べそをかきながらの言葉だ。とても情けない。

「で、でもデスね…カナタ様っ;今日はその彼女と大事なやくそ…」

「彼女と彼女の命とどっちが大事ですか!?(泣)」

カカッ!!と殺気に満ちた視線を向けられ、兵士は「そりゃ両方です…;」と思ったが、無理やり「命です…;」と答えさせられた。

 

 

その後もカナタは池の水を全部掻き出して探索をしたり、(池の掃除になり、とても美化に貢献した)

タンスの裏に隠れているかもしれないと、城中のタンスを動かしたり、(大掃除になった)

斧が危ないかもしれないと言い出して、城内の斧を全部砕いたりした…(これは迷惑だった。が、後で新品に買い換えた為、それは喜ばれた)

 

 

「はあっ!;はあっ!!;いませんねっ…!!;」

「か、かなたさまっ…;」

次々と力尽きていった兵士達の中、その中から生き残った精鋭の兵士が、(それでも限界が近くプルプル膝を震わせながら)必死に言葉を紡いだ。

「そのっ…!明日はホワイトデーですがっ!;本当にこんなことをしていていいのですか!?」

「…………………………………え?」

 

先月、2月13日は金曜。

ジェイソンを忘れていた。

何故か?

それは、バレンタインデーの前日だったからだ。

で、その次の月の13日の翌日はというと…

 

「あ”−−−−−−−−−−−−−−!!!!!!!!!!!;」

カナタは絶叫すると、解散!の一言を残し、いずこともなく駆け去っていった…。

で、程なくして兵士らから、紛れもない歓声が上がった。

ついでに、そこから少し離れた場所では…

「…珍しいな、カナタのヤツがそんな行事を忘れたのは…」

「…まあ、よっぽど、今日の件に気をとられたんだろうな…」

と、(今回は)巻き込まれずにすんだビクトールとフリックの2人が、泣いて喜ぶ兵士を見ながらそう呟いていた。

とりあえず、今回の13日の金曜日の恐怖は過ぎ去ったようだ…。