13日の金曜日+仏滅!!
「………………」
ハイ・ヨーのレストランで1人お茶を飲むカイル。
最近ではめったにできない事だが、何となく寂しく感じてしまうのはいつも周りで騒がしくされる事になれてしまったからだろう。
それでも、カイルはボ〜ッとしながらお茶を飲む。
どうせこんな平和は長く続かないとわかりきっているから……………
「くあいるぅさああああああああああああぁぁぁぁぁああああああああぁああんっっっ!!!!!」
一応訳すと『カイルさん』だ。
やはり現れたカナタは、絶叫と言うより泣叫びながらカイルの元にマッハの速度で駆けてきた………。
そして、勢い余ってカイルを押し倒した。
「―――カナタどうしたの……?」
「来るんですーーーーーッッッッ!!!!ヤツが来るんです〜〜〜〜ッッッッッ!!!!」
カイルは、ぎゃーぎゃーと叫びパニック状態に陥ったカナタを宥め、話を聞き出そうとする。
「?誰が…………?」
『さ●こ』ではない。
海月も怖いので、そのネタだけは使わない。
「『ジェイソン』ですっ!『ジェイソン』が来るんですーーーーーーーーっっっっっっ!!!!!!」
「じぇ、じぇいそん????」
「はいっっっ!!コレですっ!!コレなんですッッッ!!!!!」
カナタはぶんぶんと手を振り回し、そのビデオをアピールするが、動かされては見れるものも見れないだろう。
カイルはなんとかそのビデオの背表紙を見ると、大体のストーリーが見取れた。
仮面をつけた殺人者がチェーンソーを振り回し、殺人をするといったような話のようだ。
「『13日の金曜日』に来るんですーーーーーーッッッ!!!!!」
「カナタ………落ち着いて、」
「落ち着いてなんかいられませーーんッッ!!ジェイソンでたらどうするんですかーーーッ!!ジェイソンなんですよ〜〜〜ッッ!!?」
カナタはぎゅうぎゅうとカイルに抱き着いてくる。カナタは密かに、コレはコレで役得だとか思っている事だろう、
「カイルさんッッ!!安心して下さいっ!!!!僕がカイルさん守りますからーーーーーーッッ!!!!」
「カナタっ………苦しい………!」
守られるどころか、窒息死させられそうだ。
ぎゅうぎゅうと両手で締め付けられ、抱き潰されかけた時、更に走ってくる音が聞こえた………。
「カナターーーー!カイルさんーーーーーッッッ!!!大変なのよーーーッッッ!!!」
どったーーーんっっ!!
ナナミは思いっきり二人の方に突っ込んでき、カナタとカイルの方に倒れ込む、
大変なのは、一番下敷きのカイルだろう。
「あっ!ナナミも『ジェイソン』みたの!?」
「違うの!今ガンテツさんに聞いたんだけど!今日仏滅らしいのっッ!!!」
「ええっっ!?何それっッ!?」
「なんか!すっごい縁起の悪い日なんだって!!!!で、『ジェイソン』ってなんなのっ?お姉ちゃんにも話して!!」
互いに話を聞き、二人の恐怖は高まった…。そして、それを下敷きになりながらも、聞いたカイルは更に嫌な予感を覚え始めていた…………………
「「カイルさーーーんッッッ!!!!!(泣)」」
「カイルさんは僕が守りますーーーッッ!!!」
「お姉ちゃんも可愛い弟達のためなら!命をはる覚悟よーーー!!!!!」
「ナナミ………」
きらきらと麗しい姉弟愛をするのはいいが、カイルは二人の手によって抱き潰されかけている。状況は見るからに悪化している……………。
「「という訳で今日一緒に寝て下さーーーーーーいッッッッッ!!!!!(泣)」」
「わかったから!離れて〜〜〜〜っっ……………(汗)」
結局三人は眠れぬ夜を過ごす事になるのだ…………。
そして……
その光景を覗き見るものが1人……………
「………………………」
仮面をつけ、手に何やら凶器を持った人影は、中の光景を見ると静かに去っていった……………
その正体がなんであるか…………
それは誰にもわからない事だ…………………………………
THE END