必殺わざ

 

「なあ〜〜〜〜」

「……………」

「なあなあなあってば、」

「……………」

いつものごとく、シードはクルガンの仕事の邪魔をしていた。

つまり、暇なのだ。

「ちょっとくらい、こっち向けよ〜」

「……………」

クルガンが机に向かって書類を片付けている傍らで、シードはつまらなそうに椅子を揺らしている。

「…カイルに教わった、必殺わざ使うぞ?」

「……………」

クルガンに全く相手にされていないので、シードの方もイライラしてきている。

そおっと椅子から立ち上がりクルガンの背後に立つ、

くいっ、かぷっ。

「!?」

「どおだっ!!カイル直伝(?)耳引っ張り&噛み付きは!!」

シードはクルガンが振り返った事で、得意げに胸をはる。

しかし…

「…いいんだな?」

「は?何が?」

シードは、いきなり床の上に押し倒されてしまった。

「な、なんでだーーーーーーーーーー!?」

普通は予測できる展開であった。

 

ちなみに、教えた人はと言うと…

「カイルさ〜ん。。。もう一回して下さ〜〜〜い。」

「な、なんで!?」

城内追いかけっこの旅が始まっていた。

                                   終わる…。