呪い風呂

 

 

「カナタ、お風呂入ろう♪」

「は………い〜〜〜。」

 

カナタの心中は複雑であった。

一緒に入るのは物凄く嬉しい。しかもカイルからのお誘いである。これはかなり喜んでもいい所だろう。

しかし、カナタには喜べない訳が合った。正確にはカナタだけの問題ではない、

そう、一週間程同盟軍のお風呂場はカイルの手によって呪い風呂と化しているのだ。

 

風呂に入りながらカイルは怪談をするし、ラップ音は鳴るわで、城内はパニックになっていた。

女の子達(一部をのぞく)は最近ではクスクスまでわざわざお風呂に入りにいっている程だ。

 

 

「いい湯だね♪」

「そうですね……」

いつになく楽しそうなカイル、白い肌は上気してピンク色になっている。

いつもなら鼻血物の光景だが、今は…

『周りに何かいます〜〜〜〜〜ッッッ』

フワフワと脳みそをこぼしながら生首が飛んでいたり、内臓が飛び出した死体やらが見える。←半透明

叫んで逃げ出さないのはさすが現リーダーと言った所だろうか?

怪しく光るのろい人形の一体や二体を壊してしまえば手っ取り早いのだが、そんな事ができるはずもなかった。

 

「楽しいよねv」

ニコッと特上スマイル、

「そうですよね〜〜〜〜vvv」

それに流されるカナタだ。

 

「−−−−−って!ちがいますっ!!カイルさんっ!!」

毎日こんな事を繰り返していたら、さすがのカナタも我に返る。(返るまでに一週間かかったが、)

 

カナタは理性(あるのか?)を総動員させて、決心した。

今日こそは呪い風呂をやめてもらおうと、

 

大きく息を吸い込む、しかし−−−…

 

「…呪い風呂イヤ?もしかして、迷惑かけてた………?」

「っっっっっっっ!!!(///)そんな事ありませ〜んッッッ!!」

 

がばあっっ

どばっしゃーーんっっ!!

 

「っっぷあっ、う”っっ………」

勢いあまって湯舟の中に押し倒される。

「カイルさ〜〜〜〜んッッ♪vvv!!」(←暴走)

 

しばらく物凄い水音が響いたが、ピタリとそれがおさまる。

その直後風呂場から絶叫が轟いた。

「わーーーーーーーーっっっ!!!カイルさんが溺れてます−ーー−っ!?」

 

 

 

結局、風呂場からのろい人形は取り外されたが、二度とカイルがカナタと2人っきりで風呂に入る事はなくなったそうだ。

 

終わろう。