恐怖の料理?
『ぼっちゃんラブ城』
その一角にある、ハイヨーのレストラン。
そこでは今、世にも恐ろしい生物(?)が造り出されようとしていた。
ぐつぐつぐつぐつ
♪〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜
楽しそうな鼻歌とは裏腹に、とてもこの世の物とは思えないような異臭が流されていた。
「もうすぐでできるわ〜v」
お玉で緑色をした粘体物を掻き回す。
「ナ、ナナミさんそれなにできるよ〜?」
HPがぎりぎりになっていても、料理を愛する一念でハイヨーは尋ねる。
「え?ナナミ特製シチューよ?カイルさんが好物っていってたから、食べてもらおうと思って」
もちろんカナタにもねv
とナナミが付け加えた時にはもう、ハイヨーは戦闘不能になっていた。
「はー、いい天気だな〜。…こんな日にカイルさんから僕の腕に飛び込んで来てくれたら、
最高なのにな〜v」
ぽかぽかと気持ちいい陽射しを浴びながら、カナタはそんな事を言っていた。
だだだだだだだだだ
まさに命からがら逃げているような足音が、近づいてきた。
『どうせまたフリックさんが、ニナに追い掛けられてるんだろうな』
と予想していたカナタだが、想像とは全く違った人物が駆けて来たのだ。
「カ、カナタ!!」
「カイルさん!?v♪」
カイルが縺れるように走って来て、カナタに抱き着いたのだ。
あまりの珍事にパニックになったカナタだが、次の瞬間真っ青になって
カイルをそのまま抱えて、走り出す。
カイルの後ろから、謎の緑色の生物がぐちゃぐちゃと音を立てて迫って来ていたのだ。
「カ、カイルさん!!アレなんですか!?」
「ナナミちゃんが『シチューです』っていって蓋を空けたらっっ…」
「なっ納得しました〜〜〜!!!」
かなり失礼な事を言いながら、2人は敷地内を逃げまどう。
「逃げてても、埒があきません!!戦います!!!」
「うん」
「「Wリーダー攻撃」」
ベキイッと見事な連係プレイが決まる。
たいていの敵はこのわざで倒せるのだが…
「ひ〜〜〜!!全然効いてませ〜ん!!?」
「アレ、ぜったい料理じゃない…」
呆然とそんな事を呟く
「と、とにかく、紋章でーーーー!!」
付けている紋章を全て使い果たした時、ようやくその生物は気を失ってくれた。
「はぁーーーー、はぁーーーーーー、」
「やっと終わったね…」
地べたに座り込んで、肩で息をつく。
「これどうしましょうか?」
「せっかく作ってくれたんだから、捨てるわけにも…」
「そうですよね〜」
2人ともどこかずれている。
「せっかくだから、ジョウイに送りつけましょう!!ナナミもそれならいいって言うだろうし」
ポンと手をうってカナタは言った…。
その後ハイランドで恐ろしい生物兵器が出たとか、でなかったとか…
おわる