頑張れ源氏大作戦!!
〜クルガン氏の子育て奮闘記〜

 

 

 取り合えず今日片付けねばならない書類があったおで、私は一旦執務室による事にした。
 シードの事を後回しにするつもりは無いが、移動しながらも仕事をしなければ明日の会議に間に合わない。
 それに、元々これはシードに回ってきた仕事だった。

 (全く、上の者ももう少し考えて仕事を回せば良いものを…。)

 そこでふとある考えが過ぎった。

 (解っていて回しているのか…?)

 ばれていないとは思っていないが…まさかそこまで考慮してシードに仕事を回しているとしたら以外と食わせ者かもしれんな と、ひとり苦笑を洩らした。

 

 そして、噂の種になるであろうと承知の上で私はメイドに掻い摘んだ説明をし、シードを預けた。

 

 

 執務室に顔を出した私は思いも寄らなかった激務にあった。

 何故このような時に限って…、と腹立たしい気持ちにもなったが、口を動かすよりも手を動かした方が良いと判断し、私は黙々と仕事を片付けた。

 それらを全ての仕事が片付いた時には、もう既に夜半を回っていた。
 結果的にシードのことを後回しにする事になってしまったが、奴も将職にある者として、その辺は理解しているであろう、と解決し、私は泥のように眠った…。

 

 

 翌朝、全ての仕事を放り投げ、ジル様のところを訪れた私は絶望の淵に立たされた。

 「あら、昨日のうちに訪ねてくれれば戻りましたのに…。」

 「…と言うことは、シードはもう元には戻らないのですか…?」

 声が震えているのが自分でも解った。
 そんな私に止めを指すようにジル様がきっぱりと告げられた。

 「戻りません。」

 お気の毒に…。

 その言葉に私は気が遠くなっていった…。

 

 

END