危険な夜

 

 

  同盟軍との戦いが激化する中、前線で戦うシードの負担は大きくなっていった。
 今回も別働隊を動かしている途中で挟み撃ちに遭い、命に別状は無いとはいえ、左腕骨折の重傷を負って帰って来た。

 私の心中も察して欲しいものだな…。
 …心中?

 ふと、歩みを止め、自問自答した。
 そして、手元の水差しを見て、微苦笑する。

 いつから人の心配を…?

 シードも自分も相手の心配をするような立場ではない事をクルガン自身が一番知っていた。
 だからこそ自分の心配をするシードに他人よりも自分の心配をしろ、と常日頃から言っていた。
 そんな反面、彼が傷を負って帰って来たことに対して少なからずともクルガンは心配をしていた。
 そんな自分に笑いが漏れる。
 なんとも甘く脆いそして愚かな感情だ、と。
 軽く頭を振り、シードの自室のドアを開いた。
 そこには彼の相棒が大人しく療養しているはずだったのだが…。

 「大人しくしてい…シード…?」

 水差しを持ったまま、シードの寝室の扉を開くとクルガンは眩暈がした。
 クルガンの目に移ったもの、それは、もぬけの殻のベットに、開け放たれた窓だった…。

 

 

 「このようなところにいたのか…」

 城下の酒場を2・3軒回った後、裏通りの古びた宿屋の地下にある酒場に相棒の姿を捜しとめた。
 呆れた口調で言うクルガンを上目遣いでじろっと睨むとシードは再びグラスに視線を戻した。

 「ほっとけよ…」

 「…紋章を使った治療を受けた上で全治3週間の怪我を負った重症患者の言う台詞じゃないな。」

 「重症っていっても骨がくっつかねぇから3週間もかかんだけで俺は至って元気。」

 「重症患者で無いと?」

 「ない。」

 わかったら帰れよ、とぷらぷらと手を振るシード。
 クルガンの瞳に剣呑な光が宿る。

 「重症患者で無いなら遠慮は要らんな…」

 「…何の話だよ…」

 訝しげに見るシードを無視し、勘定を済ませるとシードの左腕を掴み、宿の一室に引き込んだ。

 

 

 「ってぇよ!!!折れてる方の腕掴むか?!普通!!!」

 「煩い、騒ぐな。」

 特に感情を含むことなく、言い放つクルガンにシードは背筋が寒くなった。
 クルガンは身動きのできなくなったシードの胸座を掴んだが、何を思ったかふと手を緩めた。
 ふっと微笑するとクルガンはシードをだんっと壁に叩き付けた。
 シードは息が詰り、肺が軋むのを感じた。

 「破ってしまっては宿を出るのに何かと不都合か?」

 緩められたと言っても胸座を掴まれている事、思いの他きつく叩き付けられた事により、シードは返事ができなかった。
 その間にクルガンは興味を無くした様にシードの胸座から手を離した。
 ホッとしたシードだったが、次の瞬間、顔に血が上った。
 クルガンがシードのズボンを下着ごと一気に引き下げたのだ。

 「なっ!!!??」

 下肢を顕にされ、身を捩ったシードだったが、クルガンに折れた左腕をきつく握られ、痛みに顔を顰めた。
 シードの顔が苦痛に歪むのを無表情で眺めながら、クルガンは更にきつく左腕を掴む手に力を込めた。

 「痛みに泣くか、快感に鳴くか…聞かせてもらおうか?」

 その言葉に身の危険を感じ、シードは折れた左腕に力を入れたが、クルガンに適うわけが無く、激痛が走っただけの無駄な抵抗に終わった。
 クルガンに左腕から身体を反転させられ、後ろを向かされたシードは痛みと羞恥心のあまり、ぎゅっと瞳を閉じた。
 そんなシードの様子にクルガンは嗜虐的な笑みを浮かべた。

 

 「んんっ!!!」

 クルガンの突然の攻めにシードの腰が跳ね上がる。
 思ってもみなかった場所をいきなり舐められ、膝がガクガクいっているのがわかった。
 割られた双丘の奥の蕾が丁寧に舐め上げられ、ゆるゆるとクルガンの舌により、解かれてゆく。

 「感じるか?」

 耳元で囁かれるロウバリトンがシードの背筋に電流を流す。
 痛みによって萎えていたシード自身が頭を擡げ始める。
 手袋を外さぬままクルガンはシード自身を軽く上下に扱いた。

 「っぅん…やめっ、あぁ…」

 ぽたぽたと雫を零し始めるシード自身の根元をきつく握り、その欲望を塞き止めると徐にシードの蕾に自身を捻じ込んだ。

 「あああぁぁっ!!!」

 快感と痛みが混ざる。
 シードにはどちらが強いのかわからなかった。
 否、両方が強かったのであろう。
 内壁を擦られる快感と、いきなりの挿入で裂けた秘部と左腕の痛み…。
 だが、クルガンの攻め立てが激しくなるに連れ、塞き止められた欲望が膨れ上がり、シードの頭から左腕の事など吹き飛んでしまっていた。

 「くるが…もう…」

 涙を溜め、必死に懇願する。
 その瞳に最早欲望の開放以外映っておらず、クルガンの欲情を煽った…。

 

 

 

 さらさらと手に残る髪の感触が心地良く、何度も梳いた。
 シードは昨夜の情交が堪えたのか、深い眠りについていた。
 クルガンが髪を触っても起きる気配は無かった。

 クルガンはシードの髪を梳くのを好んだ。
 情事後、シードの髪を梳いて迎える朝は格別気分が良く…クルガンを何所か安心させた。

 安心…か…

 クルガンは横で眠るシードの額に口付け、微苦笑した。

 

THE END

 

∞後書き∞

このサイト初のえろです。痛いです。(=△=;)
すみません、とこ様…。
わけのわからないもので…。(滝汗)
と、とりあえず…クルガン氏は鬼畜です。
クルガン氏が鬼畜なのは私の生き甲斐…。(殴)
えろ知将らぶvvv(死)

紺野碧