カイルさん???

「はあ〜〜。カイルさん何所行っちゃったんだろ〜〜〜??」

カナタはカイルを探して城内をうろついていた。

珍しく先ほどまで軍議に出ていたのだ。

シュウに軍議に出てくれと泣き付かれ、カイルに諭されたため(こちらの方が効いたらしい)

しぶしぶ軍議に出たのだが、その間部屋で待っていると言ったカイルが何所にもいない。

「シュウが軍議を長引かせるから…、カイルさんがどっかに行っちゃったよおぉ〜〜〜!!!!!

シュウの奴、後で覚えてろよ…」

恐ろしい事を口にしながら城内を走り回っているので、すれ違う人が思わず振り返る。

「う〜〜〜ん、ルックのとこかな?」

 

「僕のとこには来てないよ」

「え〜〜〜、何所に行ったか知りませんか〜?」

「さあね」

目をウルウルさせて言うカナタにルックは冷たく言い放つ。

 

「カイル殿ならばビクトール殿に酒場へ連れていかれるのを見ましたが…」

マイクロトフの言葉に瞳を輝かせるカナタ。

「ありがとうございますぅ〜〜、マイクロトフさんっvvv」

お礼を言いながら走り去る軍主を見てマイクロトフは小さく息をついた。

「マイク、どうかした?」

後ろからの友人の声に振り返る。

「カミュー」

ニコニコと笑いながら近づいてくる友人に笑みを返しつつ続ける。

「いや、ああしておられると我が軍主も子供らしいと思ってな」

(本気でそう思っているのだろうか?いや、マイクはいつも本気だ……)

まじめな顔をして言うマイクロトフにカミューは苦笑いを返すしかなかった。

 

「ようカナタ、軍議は終わったのか?」

酒場に入った途端むせ返るような酒の臭いにカナタは内心驚いた。

「フリックさん、カイルさんは何所ですか!!!」

「カイルなら…」

フリックの指差す方を見ると………

「カ、カイルさんっっ!!!!!」

人だかりの真ん中でごくごくと一気のみをしているカイルの姿が目に入った。

「あれっ?カナタ、軍議終わったの?」

カナタの声に気づきにっこりとカイルが笑いかけてくる。

「えっ?あ、はい。………フリックさん」

「何だ?」

あらぬ方向を見ながらフリックが返事を返す。

「ビクトールさん、カイルさんにどれだけ飲ませたんですか?」

(さすが…)

嘘をついても無駄だと判断したフリックは正直に告げた。

「ボトル一本は開けてたな…」

「そうですか…」

静かにそう言うともう一本ボトルを開けようとしているビクトールに一撃食らわすとカイルを連れて

酒場を出ていった。

 

「カイルさん大丈夫ですか??」

心配そうにカナタが声をかけるが当のカイルはニコニコと笑って大丈夫だと説得力なく酔っ払い独特の

同じ事を繰り返し言う反復をしている。

(せっかく2人っきりなのにぃ〜〜〜!!!)

カイルから見えないように後ろを向くと、深く深くため息をつくカナタ。

「カナタ」

「何ですか?カイルさ…」

カイルの声に振り返ったカナタは何か柔らかいものに口唇を塞がれた。

それがカイルの唇だと理解するまで暫しの時間を要した。

(ええっ!!///)

「カ、カイルさん!!??」

あまりにも意外なカイルの行動に耳まで真っ赤にして思わず後ずさるカナタ。

「カナタ…、したくないの?」

酒の所為か潤んだ瞳でカイルが見上げる。

「い、いえ…あのその…」

(し、したいに決まってる〜ってそーじゃなくて…)

しどろもどろ混乱する頭を整理しようとする。

「カ、カイルさん酔ってるんじゃ…」

「僕は、カナタなら………いいよ」

その言葉を聞いた瞬間、カナタはカイルが酔っている事など忘れ去ってしまった。

 

「ん………」

甘い声がカイルの唇から漏れる。

「カイルさん…愛してます」

真剣な眼差しでカナタがカイルに愛の言葉を告げる。

「…っつぅ……カ…ナタ……あぁっ、僕…も……」

侵入してくるカナタの熱にうなされながらもカナタにしがみつく。

十分に解されたとはいえもともと受け入れるための器官ではないため、カイルの身体に痛みが走る。

「…あっ……んふぅ……」

カイルの頬の痛みからか生理的なものか、涙が伝う。

カナタはそれを唇で吸い取ると、ゆっくりと動き始めた。

「……あぁっ……ふぁ…ん…」

カナタの動きが激しくなってゆくのと同時にカイルは艶やかな嬌声を上げ始める。

カナタに激しく突き上げられ、カイルはより艶やかな声を上げ脱力した。

きつく締め付けるカイルの内壁を感じながらカナタは熱いソレをカイルのナカに注ぎ込んだ。

 

「んんっ…。あれっ?」

朝、目を覚ましたカイルは何かにきつく抱き締められていた。

顔を上げると…

「………カ、カナタ!!??」

「ん…んん?あっ、カイルさんおはようございますvvv」

「さ………」

「えっ?」

「裁きいぃ〜〜〜!!!」

「ぎゃあ〜〜〜カイルさあぁ〜〜〜〜ん」

 

幸せな夜を過ごしたカナタであったが、翌朝には地獄を見たそうな………

                                      end

 

あとがき

キリ番1ゲットの海月に捧げる。

甘々主坊という事だったのだが、ラストを見る限り何所がっ!!っていう感じですな…。

しかし、覚えてろよ………。主坊書けない私にこんなもの頼みやがって……!!

まあ、最近クルシーばかりだったしなぁ…。

というかクルシーしか書けない!!(きっぱり)

海月、キリ番もう踏むなよ……。

海月:ふふ…それは運次第(にやり)しかし、ここで一言!紺ちゃんは(私が書いた作品を)

ラブラブじゃないと言うが!!私はちゃんと両思いのつもりで書いてるぞ〜!!

どこが???

海月:なにぃ〜!?あれ以上ないというくらいイチャイチャだろうが!!

うちのクルガン氏とシードのイチャイチャに勝てたら認めてやろう。

海月:うっ!!そいつぁひでえ!!…努力しよう!!

ふっ………

                                深海紺碧