寒い夜の過ごし方

「今日も寒ぃな…」

ぶるっと身震いしながらベット中で呟く。

朝の爽やかとは言い難い冷気を身に受け、シードは思うように動かない腕を摩ると、 温かいベットに未練を残しつつ無理矢理体を起こし、椅子に掛けっぱなしにしていた ガウンに身を包んだ。

あいつは起きてるかな?

ふとそんな考えがついて出た。

まだ世間が朝と認めるには早い時間である。

シードが言う”あいつ”でさえ、起きている筈が無いであろう。

しかし、そのような事などお構い無しに行き先を決めると、シードは自室の扉を開き、寒い廊下へと踏み出した。

 

気配がする――――――

怒気、殺気類のものは感じられない。

刺客ではない。

どちらかと言うとよく知った者の気配だ。

…更に言うならば一人寝の寒さに耐え兼ねた者が意を決して仕方なく私の所へと来た、という所であろうか…。

いや、あいつがこのような朝早くに起き、尚且つ私の所には来るという事は無いであろう…。

自分の考えを正し、自嘲気味に口端を歪めたクルガンの耳によく聞きなれた声が飛び込んできた。

「クルガン…起きてるか?」

「シード?」

きぃ…

クルガンが考えに耽っている間に気配の主

―――シードは寝室の扉まで来ていた。

「まだ朝と呼ぶには早い時間だぞ?」

吃驚した筈だが、それを億尾にも出さず、額に手を添え、上半身だけを起き上がらせて言う。

「ん………」

まだ寝ぼけているのか、クルガンの言葉に返事らしい返事もせずにガウンを脱ぎ捨てるとシードは温もりを求め、クルガンの横へと滑り込んだ。

「シード……私で暖を取るな…」

「ん〜、温い〜…。」

本来ならばシードの方が体温が高いのであるが、寒い廊下を歩いてきた所為か、顔も、手も、足も…全てがクルガンよりも冷たかった。

「すーすー」

静かな寝息を立てて寝始めたシードにクルガンは微苦笑し、シードを抱き込むようにして眠りにつこうとした―――が。

「ん〜、くるがぁん」

幸せそうな笑みを浮かべ、シードが擦寄ってきた。

しかも、自分名を呼びながら…。

「……襲うぞ……」

本気とも冗談ともつかぬ半笑いを浮かべ、シードを軽く引き離そうとしながら必死に自分の欲望と戦う。

「ん?うん…」

そんなクルガンの心中を知ってか知らずか、シードは更なる暖を求めてクルガンにき つく抱き着いてきた。

その瞬間、クルガンの中で理性という名の人間的な壁はもろくも崩れ去った…。

「そんなに寒いならば温めてやろう…」

その口元には悪魔を思わせる微笑が浮かんでいた…。

 

「んっ…あっ……」

(な…に…?何だ?なんだかすごく………って…いいっ??!!!)

まどろみの中から引き戻されたシードが目にしたものは…。

外気に曝された自分の脚の付け根に沈んでいる見慣れた銀髪であった…。

「目が覚めたか?」

シードを弄る手は止めぬまま顔だけ軽く上げ、クルガンが問う。

「なに…して!!!…んぅ、ああっ!!」

「何って…ナニだが?」

途切れ途切れなシードの問いに再びシード自身を口内に含みながら意地悪げに返事を返す。

「んあぁ!!しゃ、しゃべ…んな…!!!」

「何だ?はっきり言わないとわからんぞ?」

「やっ、だかっ…しゃべ…ぅんん」

「シード、蜜が流れ出ているぞ?」

シードの講義の声を無視し、シード自身を口内に含んだまま羞恥心を煽るような言葉 をかけ、それを舐め取り、シードを追い詰める。

「あ、ぁあああ……!!!」

程無くして、シードはその欲望をクルガンの口内に放った。

ごくりとクルガンの咽喉が上下する様を見てしまったシードは恥ずかしさのあまり顔 に枕を押し当てた。

「頭隠して尻隠さずとはよく言ったものだ…」

くくくと咽喉を鳴らし笑う。

「ばっ、ばば……!!!」

思わず真っ赤に染めた顔を枕から覗かせ、クルガンを睨むが、クルガンは全く気に留めることなく次の行為に移る。

ぴしゃぴしゃと淫ら音が室内に響く。

一瞬何の音か理解できず、快感の方が先に走った。

「んんぅ・・・・・・!?」

シードの蕾をクルガンの熱い舌がゆっくりと、時間をかけて丁重に濡らしてゆく…。

一度は萎えたシード自身が頭を擡げ始めると、クルガンはそれに指を絡めながら殊更シードのナカを侵した。 舌の長さでは欲しい所まで届かず、快感を覚えてしまっている身体にとってそれは焦らす要素でしかなかった。

「くるが…ぉ、ねが…あ……」

眉根を寄せ、潤んだ瞳でクルガンを求めるシード。

クルガンはシードの唇に唇を寄せ、濡れぼそった蕾に自身を宛がいゆっくりとその腰を進めた。

「ん、くっ…は…あぁ……」

ずずず・・・と蛇の這う音を思わせる音と共にクルガンが奥へと侵入する。

程無くしてクルガンの雄はシードのナカへ全て収まった。

「お前の中はいつも熱いな…」

締め付けてくるシードの内部を楽しみつつ、クルガンはシードの感覚が落ち着くのを待った。

熱い内壁がまるで催促をするようにクルガンに絡み付く。

「動くぞ…」

最初は遅く、次第にその動きを速めてゆく。

シードはクルガンの肩口に爪を立てて快感に堪えた。

腰の辺りから這い上がる甘い電流のような快感がシードの脳髄を蝕む。

ベットの軋む音を何処か遠くに感じ、内にあるクルガンを誰よりも何よりも近く感じながらシードは意識を手放した…。

 

「しんっじらんねぇ!!!スケベ!!変態!!痴将!!!エロオヤジ!!!!!」

自分を立てなくさせた張本人に枕を投げつけながら思いつく限りの言葉をシードが叫ぶ。

「寝ぼけて私の所に来たお前が悪い」

投げつけられた枕をいとも簡単に避けながら、しれっとクルガンが言う。

「なっ!!!もう来ねぇーよ!!!!!」

そう宣言したシードだったが、次の日も、そのまた次の日も寝惚けてクルガンの部屋に訪ねて行き、同じ目にあうのであった…。

 

                          END

†後書き†  

え〜っと・・・言い訳の余地もありませんね…遅くなりましてすみません、ミヤビ 様。(汗)  

寒い日の過ごし方→裏→寒い夜→ヤリ話…?(おいっ)なんて単純で、最悪な…私の頭の中…。(殴)

次またキリリクを再開するまでに精進しなければ…。

クルガンの鬼畜度…も? (爆)  

今回どうしてもクルガンに言わせてみたい台詞があったのですよ。さてどれでしょうね?(苦笑)  

ミヤビ様のリク承ってすぐに思いついた言葉でした…。(死)