火刑を使おうが使うまいが、戦場にはいつも焦げた匂いが漂っている気がする。

辺りに見えるのは折れた剣や、持ち主を見失った防具、目標に当たる事無く地面に突き立った矢…それに―――――人間。

昇る煙は無機物を燃やすものか、それとも…

重い足音と金属の擦れ合う音が近づいて来る。

手に力を入れて持ちなれる剣の柄を握り締めた。

ヒヤリッとした感触が下腹に走る、喉から込み上げて来る苦い物を無理やり封じて、上方へと抜き放つ。

硬い物が砕ける感触と、肉と血の嫌な臭い。

仲間の声だか敵の声だかの判別のつかない獣声が辺りに響く、

 

 

ああ…

 

 

 

「明日からしばらく出張です〜〜っっ」

「っ…ふざけた事を言うのはいい加減やめていただきたいっ!明日から始まるのは戦争であって…」

「うっさいですーー!!僕とカイルさんの感動の別れを邪魔すんなー!」

「………(汗)」

カナタは、カイルに抱きついたまま、どうやったのか、シュウに砲丸を投げつける。…一応は、戦争前の軍師であるがため、手加減をして急所ははずしているようだ。(担架で運ばれているが)

「さあ!明日からしばらく会えませんから二人っきりでいちゃいちゃしましょう!!」

「カナタ…(汗)」

引きずられてゆくカイルだ…。

 

 

「………」

お約束とばかりに押し倒され、カイルはあきらめた感じで無抵抗だった。

「お別れが名残惜しいですのちゅ〜っv」

「〜〜〜〜!」

が、舌まで入れられての熱烈攻撃には、さすがにカイルも手足をばたつかせる。

そんな隙にばっちりカナタは衣類を脱がしつつあるが…

「っ…はぁ」

唇が離れたときにはすでに息は荒くなっていた。

 

 

体を弄る指先に、カイルの理性もだんだんと靄がかかってくる…。

「っ…ッ、」

内部から神経をかき回される感覚に、焼かれるような快楽を得る。

「っ…っぅ、あ…」

耐え切れず零れた声が恥ずかしかったのか、カイルは硬く目を閉じて羞恥に耐えようとするが、余計に感覚が敏感になってしまう。

「〜〜〜〜っ…」

「力、抜いてください…」

混乱しきったカイルにそう呟いて口付ける…。

 

 

「―――――…」

「大丈夫ですか?」

けだるい感覚の中、それでもかなり元気な少年に声をかけられ、カイルは何とか顔を上げる。

何でそんなに元気なんだろう…と思いながらも、不意に思っていたことを口に出す。

「カナタ、は…」

「え?」

 

「―――――大丈夫…?」

 

先ほどの行為でなく、

これから行く戦地について…これから見る死地について、

 

心配しているのか、そうでないのか…よくわからない表情のない顔で、

「……………」

カナタはいつも通りの笑みを浮かべた。

 

「大丈夫ですよ…」

 

温かい体に抱きつく…

 

 

 

 

ああ…

 

 

 

 

 

汚濁に塗れた生に生きる 足元に絡みつくヘドロにどこまでも引きずられてゆきそうだ

口中に満ちるのは血の味

辺りに立ち込めるのは鉄と油の臭い

肺一杯に取り入れているのは、饐えた腐臭、仲間?敵?どちらとも判別しがたい死体の臭い…

ああ、死体に敵も味方もないな…

冷え切った…それでいて、ぼんやりとした頭の中で、そう思った。

頬に、体中に張り付いていた血が乾き、パリパリとした気持ち悪さが拭えない。

気持ち悪い?気持ち悪いのだろうか?

それすらわからない。

ああ、でもこの場に満ちた誰にも気付かれない腐臭が我慢できない。

帰りたい。

とにかく帰ろう―――――あの人の所へ、

辺りを見回す。

この場に残った『仲間』の数が『敵』より多い、だから勝利の凱旋。

そんな物はありもしないのに、それでも僕は決められたセリフを放ち、一軍を本拠地へと導く、ただ帰るために、

 

 

 

戦争が一時的に終了した次の日…

「………」

自分の体を臭い、体に染み付いた地の臭いが取れた事を確認する。

それが完璧なものだと納得すると、カナタはバナーの村へのテレポートを頼んだ。

もちろん、トラン共和国へと向かうために、

 

 

「元気ですかv?」

 

そういつものように笑いながら尋ねると、ベットの上に腰掛けていたカイルが振り返った。いつもならばいるはずの付き人はおらず、一人きりでいたらしい。

カイルは少し驚いた顔で少年を見た。

「カナタ、」

久しぶりです〜…そう言いながら、抱きつき、ついでに押し倒す。

触れた体の温かさに、カナタはカイルの僅かに慌てるのも無視して、ぎゅうぎゅうと抱きついた。いつも通 りに、

「…カナタ?」

それがいつもより長いのに、気付いたのか、カイルは尋ねるように少年の名を呼ぶ。

慌てず、少年は耳元で囁く、

 

「…今日、お泊りの方向で、」

「………変な事しないなら、」

「それは有りの方向で、」

 

 

 

 

 

はははははは。

訳がわかりません。(泣笑)

でも、3回書き直しました(吐血)

友人(野依さん)の採点は厳しかったです…(血反吐)

「意味がわからん」

「わけがわからん」

「まだ前のがよかった」

と没にされ続けた上でのOK話ですv(死)

努力だけは認めていただけると嬉しいようなそのようなです…!;(逃)