―――ロックアックス城で傷を負い、ナナミが死んだ…。
城中が通夜のように静まり返る中、カイルもまた同じように青褪めた表情で、カナタの部屋の前で立ち尽くしていた…。
気分だけでなく実際にヒヤリと冷えた外気の中で、身じろぎもせず立っていたものの、躊躇いを振り切るようにカイルは震える手で部屋の扉を叩いた。
「カナタ――…」
残された唯一の家族を失った少年は、ベットの上でただ天井を見上げていた。
身動きもせず、独り転がる姿は、孤独そのもののように見えた。
「っ………」
そんな姿に、かける言葉も見つからず、カイルは更に震えた。
―――自らが宿す呪われた紋章が、親しくなった少女の魂を食らってしまったのかもしれない…
そう思うと慰めの言葉をかける訳にも、――許される筈もないのに…――謝る事も出来なかった。
言葉が喉に絡まり、掠れた音ばかり出てしまう…。
「カイルさん…」
「っ、」
いつの間にか起き上がり、ベットの端に腰掛けたカナタに、カイルは顔を上げ、ゆるゆると傍まで近づいた。
「―――ナナミが死んだなんて…信じられません…」
「―――っ」
ポツリと漏らした言葉に、カイルは悲痛な感情を抑えきれず、叫びそうになった。
(僕が、僕が、僕が…っ)
頭の中で様々な感情が弾ける寸前―――暖かなものに抱きつかれた。
ぎゅぅっと抱きついてきた少年は、逆に慰めるように、カイルに触れてきた。
弾けかけた感情も、徐々に落ち着いていく…。
「寂しいんで…慰めてもらっても良いですか?」
更に腕に力がこもり…―――それはカイルには縋りつくように感じられた…。
「……っうん…」
頷く以外の選択肢など、有りはしない。
「っ……ひ……っ」
温もりを確かめるように、全身に触れられ、カイルは熱くなった身体を隠し切れずに震えた。放った精で、汚れた肢体が相手の視界の中でどう映るのか…考えただけで眼をつむりたくなる…。
「…っ…ぁ」
それでも、涙で滲んだ視界の中、カイルは恥ずかしさに負けそうになりながらもカナタを見つめた。
縋るようにゆっくり長く触れてくる手にも逆らわず、されるがまま受け入れる。
…少しでも、慰める事が出来れば…と意識して拒否の言葉を放たないようにしていた。でも、それだけでは…と、カイルは掴んでいたシーツから指を外した。
「カイルさん?」
「ぅん……っ…」
――恥ずかしさで震える腕を、カナタの背に回す。
「っ………」
快楽で上気した頬が、それ意外の理由から更に朱く染まっていた。
「……………」
「っ…カナタ…?」
ふいに動きを止めたカナタを訝しみ、カイルは顔を覗き込もうとしたが、その動きは抱き返される事によって阻まれる事になった。
「……………ありがとうございます…」
「…ぇ…」
聞こえるか聞こえないかの声が耳元で囁かれ、一瞬気をそちらにとられる。
「ぃ――ぁあっ…!!」
―――同時に身を割られ、熱が内側に入り込み、細い悲鳴を上げた。
痛みはなく、ただ内側と神経を焼かれる感覚に、カイルは堪えられずに震えるばかりだ。
不意打ちでの抽挿に、中断を願う事も(拒否をするように感じて)出来ない。
「ひっ…あ、カナぁ…ゆっ、もっ…くり…!」
恥ずかしい懇願に、カイルの目尻に涙が浮かぶ。
「すみまっせん、」
「―――――っ…!」
……それでも、食い尽くすような激しさは止まず(…逆に更に過熱し…)、カイルは声を抑えるのに精一杯の様子で回した背に縋り付いていた…。
―――何度欲を放っても、放たれても…埋められないものがあるとばかりに、行為は止まず…意識が真っ白になるまで睦み合いは続いた…。
コトが済み、くったりとベットに横たわる中…ふとカナタが口を開いた。
「あのですね〜カイルさん…」
「何…?」
「――――実はナナミ…死んでなくて、死んだふりしてキャロに戻ったみたいなんです…」
「―――――」
「証拠に、死に顔すら僕見せてもらってません〜」
「っ…じゃ、あ何でっ…そんっこんなっ…;」
(汚れに汚れたシーツやら身体やらを見て…)真っ赤になってカイルは、口をパクパクさせながら言い募る…。
「だってこれから戦いが終わるまで、ナナミがいなくなる事が寂しかったんですよー!(泣)」
「〜〜〜〜〜〜っっっ;」
涙目で見上げられては、カイルにはもう怒る術もなかった………。
そして同盟軍では、ナナミが亡くなったというのにも関わらず、いつもと変わらぬ様子を見せるカナタに、いつの間にかナナミの事で沈鬱な様子を見せる事は沈静化した。
事情が解ったのかそうでないのか…それでも、無理にナナミの真実を知ろうとする者は出なかった。
ホンキでこんなに遅くなってしまいッ…!
申し訳ありませんでしたァアーーー!!;(スライディング土下座)
しかも…
「ロックアックス攻略直後の主坊(裏)で、シリアス」
…シリアス?
―――って感じですみません…(吐血)
本編軸ではこんな感じです…
もしも武内あや様が、ナナミ死にネタでドロドロバイオレンスな2主を求められていたならば
申し訳ない限りです…!(殴)
色々と生温くてすみませんーー!!;(逃走)