☆お疲れ人には…☆
その日は二人とも休暇で、クルガンにしてみれば久々に訪れた何もない気の休まる日、のように思われた。
そう、シードが訪ねてくるまでは…。
「よお、クルガン最近疲れてんだってな♪」
いつものようにノックもなしにずかずかと自室に押し入ってくるシードに押しかけ妻の影を重ねながらクルガンは本から少しだけ視線を外した。
「……ああ」
誰の所為で私の仕事が増えていると思っているのだ?
そう思いつつ、クルガンは気の無い返事をシードに返した。
「なんだよ、迷惑なら迷惑って言えばいいじゃねーか…」
少し、顔を曇らせながらシードが言う。
クルガンは一つ息を吐くと、本を置き、シードに前のソファーに座るように促し、カップにコーヒーを注ぐ。
「迷惑だと思っていれば、鍵でも閉めているさ」
「そっか♪」
途端にシードの表情が明るくなる。
その様子にふとした笑いが零れる。
まるで子犬だな… そんなことを思いながら、シードの前にコーヒーを置く。
「そうそう、俺、この間カイルにマッサージ習ってさ・・・」
「カイル殿に?」
「そっ、カイルの師匠直伝らしいぜ?」
「ほう、それで私にしてくれるのか?」
冗談めかして言うクルガンにシードは頷いた。
そして、幼さの残るその顔を赤らめながら言った。
「…か、感謝の気持ちを込めて……」
感謝の気持ち!? 表情に出さないが正直いってクルガンは驚いた。
普段のシードの行いから、クルガンに対して感謝しているとは言い難い。
いや、言い難いどころか、感謝の『か』の字も出てこまいとクルガンは思っていた。
それが、今日、この相棒の口からそのような単語が出てくるとは…。
「雨でも降らねば良いが…」
「えっ?」
ポツリと呟いたクルガンの言葉はシードの耳には届いていなかったらしく、きょとんとクルガンを見返している。
「いや、では頼もうかな」
「おう!!」
こうして、クルガンはシードにマッサージをしてもらうことになったのであったが…。
「クルガン、気持ちいいか???」
「・・・・・・・ああ」
返事は肯定、しかし、その顔は明らかに苦痛を示していた。
力を入れ過ぎではないだろうか? ふと、そんな疑問が頭をよぎる。
「そっか、んじゃあまだ大丈夫だな☆」
何がだ!!??
そう突っ込みたいのを必死に我慢してクルガンはシードのしたい様にさせていた。
何故?
クルガンならば即効で有無も言わさず毒舌でシードのこの地獄のマッサージをやめさせることは可能であろう。
しかし、そうはしなかった。
理由は三つ。
1.シードが本当に親切心を持ってやってくれていること。
2.シードがやってくれているマッサージが正しいものであるため。(力の入れ過ぎではないかという疑問はあるが…)
3.シードのやっているマッサージが痛い事この上ないのだが、それを差し引いても気持ち良いのであった。
こういった理由から、痛いながらも、クルガンはシードのマッサージを受けていた。
そして、また、あることを考えながら…。
「んじゃあ、次は俺特製のマッサージを…」
「いや、それは遠慮しておく」
「そっか……」
何処か残念そうなシード。
果たしてそれは本当に天然なだけなのか、それとも・・・。
「してもらうだけでは悪いな、次は私がしてやろう」
「えっ!?」
目を見開いてシードが驚く。
「…そんなに驚くことはないであろう」
「ははは、じゃあ、頼む」
すっかり気を良くしたシードは無防備にベットの上に転がった。
そのシードの背を見てクルガンが不敵な笑みを浮かべたことは言うまでもないであろう…。
「・・・・・・なあ、クルガン」
暫らく後に、シードが首だけを振り返らせ、クルガンに尋ねた。
「何だ?」
「・・・なんか、触ってるとこが・・・」
「触っている所が?」
聞き返しながらクルガンはシードの身体のラインを軽くなぞる。
「ひぁっ!!ちょ、ちょっと!!」
びくりと反応するシード。
「どうした?」
わざと何も知らないフリをして、今度はシードの腰から太腿へのラインをなぞる。
「あっ・・・待て待て!!お前触ってるとこが怪しいぞっ!!」
「そうか?」
そらっとぼけながら更にシードの感じやすい箇所へと手を伸ばす。
「あっ、や、やだ・・・ちょ、やめろってば!!」
下半身を馬乗りされており、全く動くことのできないシードはクルガンの良い様に遊ばれる。
クルガンは口端を軽く歪めると、シードの下肢に手を伸ばした。
「あ、ふ・・・んん・・・・・・」
服の上から触れられる微妙な感覚にシードはもどかしさを感じながら、シーツをきつく握り締めていた。
「気持ち良いか?」
意地悪げなクルガンの声が耳元を擽る。
「や、はっ・・・ぁん」
反論しようと開いた口からは艶やかな嬌声が漏れる。
そのことにシードは羞恥心を感じずにはいられなかった。
それを見越して、クルガンはシードの羞恥心を煽るように下着ごとズボンを引き下ろすと大きく脚を開かせた。
「やっ・・・!!!」
驚いてシードが逃げを打とうとすると、それよりも早くクルガンがシード自身を握りこんだ。
「ああっ、んっ・・・・・・はっ・・・」
直接扱かれ、先ほどまでとは段違いの快楽を与えられる。
指を上下させるたびに跳ねるシードの身体を見て満足げに笑うと、徐に固く閉ざされた蕾へと指を突き立てた。
「っつぅ!!」
シードの顔に苦痛の色が混じる。
しかし、構わずクルガンは指を中へと押し入れて行く。
シードの秘部がクルガンの指を閉め付けてくる。
ある程度慣らし、指の数も二本・三本と増やしていくころには、シードは痛みを忘れ、上り詰めてくる快感を必死に堪えていた。
「入れるぞ…」
ぞくりとするようなロウバリトンで囁くとクルガンはそそり立つ自身をシードの中へと埋めた。
「あああああぁぁぁぁぁ・・・!!!」
激しいまでの快感が突き抜ける。
シードは身体を反らせ、より一層シーツを握り締め、その快感に堪えた。
部屋中にベットの悲鳴と共に淫らな音が響き渡る。
それがシードの理性を蝕み、クルガンの精欲を煽った。
程無くして、クルガンはその精をシードの中に放った。
クルガンと同時に達し、脱力しているシードに口付けを送ると、クルガンはにやりと笑っていった。
「今日は休暇だからな…思う存分付き合ってもらうとしよう」
こうして、クルガンの休暇はシードの訪れによって、有意義な休暇となったのであった。
END
後書き
・・・もっとマッサージの部分を入れたかったのですが、あまり詳しく書けませんでした…。(涙)
すみません、とこ様、長らくお待たせした割りになんだか・・・。(滝汗)
ギャグっぽくしようとしたけれど、ベットシーンに入った途端きちクル大爆発…。(爆死)
今回のコンセプトはLOVELOVEばかっぷる…。(笑)←見事に玉砕
オチあまっ!!(死)