Blizzard

 

「クルガン…寒い…」

「ああ…」

「ああ…って、本当にこの状況がわかってんのか!!??」

シードが怒りのあまり立ち上がって怒鳴る。

しかし、クルガンは顔色一つ変えずに淡々と言った。

「…我々は今月未明よりハイランド国内に出没し始めた謎の怪物の調査中である。緻密な聞き込み調査の結果 、謎の怪物の生息区域と見られる山を発見したは良いが、猛吹雪に遭い、隊はばらばら。更に雪崩に起こり、兵士は行方不明。おまけにホワイトアウトに遭遇し、装備していた荷物の殆どを失ってしまった。帰ろうにも帰り道はおろか、方位 磁針をなくしてしまった為方角すらわからない状態である。奇跡的に偶然見つけた山小屋での天候回復を待つ他なく、今現在にいたる。おそらくこの吹雪では、再び雪崩の起きる確率が高く、ここも安全とは言えないであろう。加えて言えば寒いのは、お前が初めの方に暖炉に考え無しに薪を放り込み、無駄 使いをしたからだ。…状況説明はこれで良いか?少なくともお前よりは詳しく今の状況を理解していると思うが?」

シードが口を挟む隙さえないほどの早口でクルガンが言う。

彼にしては珍しく饒舌なのは、寒さからくる苛立ちなのであろうか…。

「ああ、そうだった!!お前はそういう奴だったよ!!!」

暫し呆然とクルガンの言葉を聞いていたシードだったが、深紅の髪を振り乱し、体力の無駄 だったというように大人しく腰を下ろす。

「寒い〜〜〜!!!」

先ほど立ち上がった拍子に落とした毛布を拾い上げ、それに包まる。

そんなシードの様子にクルガンがニヤリと笑って言う。

「暖めてやろうか?」

ずざざざざざざざあああぁぁぁ

クルガンの一言にシードが小屋の隅っこに逃げる。

「ははは…遠慮しとくよ…」

引き攣った笑いを浮かべ、シードは毛布の裾を固く握り、丸く包まる。

「そうか、寒くなったらいつでも言え」

「…はっはっはっ…ぜんっぜん大丈夫だぜ!!」

渇いた笑いとともに断固お断りといった風にシードが言う。

「くくく…まあ、そう怖がらずとも何もする気はない」

喉を鳴らし、クルガンが笑う。

「お前のその笑いが怖いっつーの!!」

警戒心を緩めず、小屋の隅に寄ったままシードがじと目で睨む。

「しかし離れていると余計に寒いぞ?」

「うっ……」

クルガンの言葉にシードはしぶしぶクルガン側に寄る。

「もっと寄れ…」

「ん……」

クルガンはシードを自分の上に座らせるような形で引き寄せた。

「ちょっ…」

「この方が暖かいであろう」

「ば、馬鹿!!それ以上に恥ずかしいに決まってるだろっ!!!」

「誰かが見ているわけでもあるまい…」

「そ・う・い・う問題じゃねぇ!!」

焦って離れようとするシードの腰に手を回し、がっちり押さえ込むと、その柔らかい髪に顔を埋めた。

確かに、ただ隣に座るよりもこの方が暖かいことは暖かいのだが、シードにとって兎に角恥ずかしいことこの上なかった。

何度か身を捩って脱出を計ったが、無駄な抵抗に終わり、シードは諦めたようにクルガンに体を預けた。

いつもの軍服は乾いていないため、二人とも薄着だった。

それが体温を寄り伝わりやすくし、互いの体温が溶け合うような感覚がした。

シードはクルガンの背に手を回すと顔をその胸板に押し付け、耳を欹てた。

「心音がする…」

心地よいクルガンの鼓動が聞こえた。

どのくらいそうしていただろうか…。

ふと、顔を上げると淡く青いけれども深い瞳と視線がぶつかった。

初めて見た時は冷たい氷の色だと思った。

しかし今は…。

「どうかしたか?」

「えっ、いや、何も…」

思わずどもってしまう。

なんとなく気恥ずかしさがこみ上げてきて、シードはふいっと窓の方に視線を移した。

凍てつく吹雪きが山小屋の窓を激しく打ちつけており、がたがたとカーテン越しに悲鳴を上げている。

「明日には収まるかな…?」

ふと、漏らす。

「止んでもらわねば困るが、な…」

「そういえば俺達遭難してんだっけ?」

「…今ごろ気付いたのか?」

呆れた様にクルガンが言う。

「いや、お前が一緒だから安心してんだと思う」

くすくすとシードが笑う。 「

私はお前が一緒だと思うと不安になるが?」

「ひっでーの!!俺でも役に立つことあるじゃねぇか!!」

「くくく…まあ、確かに他の者ではこういう暖め方はできんな…」

そう言ってクルガンはシードのインナーをたくし上げ、手を這わせ始めた。

「冷てぇ!!ばっ、やめろ!!!」

「じきに暖まる」

そう言ってクルガンはシードの唇を塞いだ。

 

「ちょっ…やめ、あっ……」

胸の契りを弄られ、シードの口から切ない声が漏れた。

その声に挑発されたようにクルガンが首筋に食らい付きながら、シードの下肢に手を伸ばした。

「ああ……ダメ…だ……」

口から出る言葉とは裏腹にシード自身はクルガンの愛撫に過剰に反応してゆく。

「やっ、ん…ぁあ……」

クルガンはぎりぎりまで張り詰めたシード自身を愛撫する手を止め、ズボンを下着後と引きずり下ろした。

「はっ…くぅっ……」

クルガンにより高められた身体を持て余し、シードは身を捩った。

しかし、クルガンがそれを逃がすはずもなく、先ほどの愛撫による先走りの蜜を指に絡ませ、シードの蕾に差し入れた。

「ああぁ……」

最早、寒さなど吹き飛んでいた。

ただ、中途半端なままに止められた愛撫の続きをして欲しくて…。

でも、それを強請るのもまた自分が淫らだと思われ、目尻に涙を浮かべながらクルガンを睨みつけ、精一杯の虚勢を張る。

「自分だけ暖まるのはずるいぞ?」

クルガンは意地の悪い笑みを浮かべ、シードの蕾から指を引き抜くと脚を大きく開かせ、自身を一息に突き入れた。

「くぅああああぁぁぁぁ……」

痛みより快感がシードの身体に駆け抜ける。

シードはその肢体を逸らし、クルガンの与える快楽をやり過ごした…。

 

「信じらんねぇ…」

毛布に包まったまま、横に座るクルガンを睨み、呟く。

あの後、シードは夜通しクルガンに付き合わされたのであった。

「そうか?良かったであろう?」

全く悪びれた様子もなく、真顔でクルガンが言う。

「馬鹿野郎っ!!!!!」

顔を真っ赤にし、怒鳴るシードの機嫌を取るように髪を優しく梳き、苦笑した。

「見ろ、吹雪は止んだぞ」

「……早く調査すませて帰ろうぜ…」

「そうだな」

そう言って、クルガンがカーテンを引いた。

そこには昨日吹雪だったとはとても思えないほど綺麗に晴れた青空が広がっていた。

そして…その空の下で雪崩によって行方不明になったはずの兵士達がかまくらを作って生き延びていた…。

 

                                    END

 

†後書き†

謎のラスト…。Σ(=□=;)

要は、将軍’Sがあんなことを始めてしまったので、入るに入れなかったとv(爆死)

しかも吹雪の音にも負けずシードの声が聞こえて寝るに寝れなかったとv(更に死)

あはは、きっと寒さによって寝て死んだ人はいないでしょう♪

良かったですね〜♪(2主っぽく)

………………………ああ!!すみません!!!!!石投げないで下さい…。(泣)

ナカネ様のリクエストは甘々だったはずなのに…。(滝汗)