♪FOR YOU♪
何気ないいつものハイランド皇都ルルノイエ。
その中心に聳え立つ城で、異変が起ころうとしていた…。
実際年齢よりもかなり老け………大人の魅力を醸し出している知将クルガン。
武官でありながら文官の仕事までもこなし、更に彼の相棒である猛将の仕事を片付け自室に帰宅途中である。
長い廊下に規則正しい足音が響く。
ドアノブを捻るといつものように彼の帰りを待つ相棒の嬉しそうな声が聞こえた。
「クルガ〜ン♪」
「来ていたのかシー…」
そこまで言いかけて、言葉を止めた。
「お帰り。」
いつものように太陽を思わせる笑顔を向ける相棒。
しかし、その姿は新妻そのものであった。
白いブラウスに淡い桃色の足元まであるスカート。
そして、ピンクのふりふりのレースが可愛いエプロン。
奥にはいつのまに運び込まれたのかキッチンが用意してある。
新妻以外の何者でもない。
「シード…」
「何?」
「誰から教わった?」
驚きを露にしないもののかなり驚いていることは間違いない。
しかし、平静を保ち、クルガンはシードにこの格好の発案者を尋ねる。
「ジル様!!」
無邪気な笑顔とともに頭が痛くなる返答。
思わずクルガンは右手を額に当てた。
(またあの方は…)
ジルの楽しそうな顔が脳裏に浮かぶ。
おそらく何処かに”ビデオカメラ”なるものが設置してあるのであろう。
そう考えると、お預けをくらった気分がし、クルガンは溜息を吐き、頭を垂れた。
「クルガン?」
心配そうな声と共にシードが覗き込んでくる。
(うっ!誘っているのか!!??)
そんなはずはないのだが、思わず思考がそちらへ向いてしまうようなシードの無防備な仕草にクルガンの心拍数が跳ねあがる。
(折角のシチェーション!!いや、しかし、ここでシードに手を出せばジル様の思う壺…)
表情に出さないまでもクルガンの背景から葛藤が読み取れる。
「今日は俺が夕飯作ってやっからな♪」
と言って、苦悩するクルガンを尻目に鼻歌を歌いながら包丁を握り、まな板の上の怪しげな野菜を切り始める。
「……シード…」
ふと、その様子に我に返ったクルガンがシードの尋ねる。
「ん?」
「念の為に聞くが…それは何だ?」
「マンゴラゴダ!!」
得意気にシードが答える。
「………………そんなもの捨ててしまえ…」
ぽいっ
「ああぁぁぁ!!!何しやがるっ!!!ったく、一つ材料が足りなくなったじゃねーか!!」
と言ってトリカブトの千切りとヒイラギの精・サラマンダーを丸々一匹鍋に放り込む。
「………………………………………………」
ぽいぽいぽいっ
「あああああああぁぁぁぁぁぁー―――――――!!!!!」
無言でクルガンが鍋の中身を片っ端から生ゴミ入れに放り込む。
「…あのようなものを使って何を作ろうとしたのだ?」
何処か疲れた顔で言う。
不満そうな顔でシードがしぶしぶ答える。
「…ん〜と、『これでニクイあの人もいちころ☆一口で昇天間違いなシチュー』だって。」
「そのようなレシピなど捨てろ…」
「仮にも皇女様から貰ったものなのに…」
「良いから捨てろ…」
クルガンがレシピをシードの手から取り上げ、破り捨てる。
「………俺、お前に何かしてやりたかっただけなのに…」
しょんぼりとしてシード言う。
そのシードの表情に突き動かされるようにクルガンはシードを引き寄せた。
「ならば癒してくれるか?私の疲れを…」
最早クルガンの頭にはシードのことしかなかった…。
顎に伝う銀糸がキスの長さを語っている。 そのキスにシードが翻弄されている間にクルガンはエプロン以外の衣服を剥ぎ取ってしまっていた。
「ちょっ……!!」
羞恥心にシードが頬を染め、抵抗をするが、あっさり床に組み敷かれる。
首筋に口付けられ、痕が残らないくらい軽く吸い上げられるとシードの口から甘い吐息が漏れた。
「台所というのも中々…」
くつくつとシードの首筋で笑う。
「ばっ…やめろって…ぁ……」
必死でもがくがクルガンの力に叶うはずもなく、頭の上で一纏めにされる。
「やっ……くる、が…」
エプロンの上から自身を握られ、シードの身体が跳ねる。
薄い布越しからの愛撫にシードはもどかしさを覚えた。
「んっ、あ………ぁん…ああ…」
白い肌が朱色に染まる。
エプロンだけ、という格好がシードの羞恥心をどうしようもなく駆りたてた。
流されるものか、と思えば思うほど身体はクルガンの愛撫を従順に受けとめる。
クルガンが舌と歯で攻めたてるようになるとシードはもう、何も考えられなくなっていた。
「あ…んん……ぅく…っあああ………」
ピンクのエプロンがシードの蜜によって白いシミを作る。
「もっ…やぁ……これ、いや…だぁ………」
堪えきれなくなったようにシードが懇願する。
「まだだ、シード…」
にやりと笑い、クルガンはシードの身体を反転させ、その奥まった秘所にシードの蜜を絡ませた指を差し入れた。
「あああぁ……!!」
「お楽しみはこれからだ、シード」
そう言って、ゆっくり、焦らすよう丁重にシードの秘部を慣らす。
「ん、っくぅ…はっ……」
「そろそろか…」
クルガンがそう呟いたのを朦朧とした意識の中でシードが認識する前に強烈な熱と共にクルガン自身が入ってきた。
「っん、あああああぁぁぁぁ……」
ついている膝ががくがくとなり、痛みよりも快感が強い挿入にシードはその肢体を反らせた…。
「ほほほvクルガンも堪え性がありませんわねぇv」
城の一角より、双眼鏡でもってクルガンの自室を覗いている人物がいた。
今回のシチェーション発案者であるジル皇女だ。
「で?今回もまた覗きかい?」
呆れた様にその横でジル皇女の夫、ジョウイが言う。
「ええvとっても宜しいですわv」
「ご満悦だね…」
その横を北風が通りぬけていった…。
ヒュルリラァ〜
END
†後書き†
前半はギャグっぽく☆後半は鬼蓄大爆発★(死)
シード…料理らしい料理していませんね…。(^−^;)
楽しみにしていた(私が;死)エプロンプレイのはずが何だか収集吐かなくなってしまいました…。(殴)
とこ様これで宜しいでしょうか?(滝汗)
どんどん日本語おかしくなっていく気がするのは何故?(−△−;)