君の部屋

 

 

幻水学園(仮)1年カナタ…。

彼は今、ある企みがあった。

高等部3年生(ちなみに生物部部長)カイル…。彼と思いを遂げる為の野望が、

――――――――付き合い始めて、はや数カ月…そろそろ身体も結ばれたいとか考えるお年頃な少年だ。

そんな訳でこの物語は、少年の愛と性春(誤字にあらず)の奮闘記である。

 

 

…まあ、とは言っても。

 

「しがない学生ですからねー。場所が問題です場所がー。それにそんな押し倒す押し倒す言ってても〜(押し倒したいですけど)」

放課後、軽そうな鞄を持って、カナタは3年生の教室へと歩いていた。…独り言は無気味だ。

「家はじいちゃんとナナミとムクムクがいるし〜…;むー…;」

 

じゃあやっぱり、学内

 

「やっぱり初めてはちゃんとした布団が良いですーーーーー!!別にカイルさんとならどこだっていいんですけどー!!カイルさんが嫌がると思ったらーーー!!;」

訳のわからない事を叫び、通行人を2人ぐらい驚かせていた。…案外ロマンチストだったりする。

 

 

(〜〜〜やっぱり、カイルさんちでしょうか?;いやそれはさすがに…;でもカイルさんの部屋見てみたいですッ!!だから、まずは警戒されないように何回か部屋にお邪魔して〜まずは2人っきりの状況に慣れてもらうんです!!よし!そうしましょう!!)

 

 

ゴォォォォオ!と燃えている内に、いつの間にかカイルのクラスについていた。

「カーイールーさーん♪一緒に帰りましょう〜♪」

ひょこっ!と開いた窓からカナタが顔を出すと、丁度カイルが帰り支度をし終わっている所だ。

「、うん」

そしてカイルの方も少年の姿に気付いた様で、小さく頷いて微笑した。

「カイルさんカイルさん♪今日遊べますか〜v?」

「え?」

「カイルさんの部屋に行ってみたいんですっ☆」

キラキラ〜☆と無邪気さを装っておねだりをする。…こんな攻撃にカイルはめっぽう弱い。

「…いいよ、」

にこっと笑ったカイルに、カナタは内心ガッツポーズを取りながら、表面上は嬉しそうに諸手を挙げて喜んでみせた。

「わーいvカイルさんの部屋ですー♪♪♪」

「でも、今日はグレミオも買い出しで、クレオもパーンも出かけてるけど…それでもいいんなら…」

何のおもてなしも出来ないけど…とカイルが喜ぶカナタに遠慮がちに言うと…カナタは固まった。

…今なんと?

「――――――――お義父さん(?)は?」

「出張に行ってるから…テッドはいるけど、」

「あ、そうですか〜(残念なようなホッとしたような…)」

微妙な気持ちで、指を弾いていると、正面からテッドがこれまた軽そうな鞄を方に担いで来るのが見えた。

「カイル−悪いけど俺、部活で遅くなるから先に飯食っててくれるかー?」

「あ、うん。わかった」

ちゃんと残しててくれよな〜とテッドが走って去って行く中―――――…

「………………」

「カナタ?」

どうしたの?とカイルに顔を覗き込まれた時、ようやく少年は我に返った。そして、

 

 

 

「いきなりチャンス到来ですかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッ!?!?!?」

 

 

 

「???チャンス?;」

 

 

→24.自宅で2人きり に続く