自宅でふたりきり

 

 

「はい、」

「ありがとうですー!」

カキーンと固まりながらも、カナタは差し出された冷たいお茶を受け取った。ちなみに、今二人は、(何故か)座布団に坐って、向かい合っている状態だ。

緊張を解す為というか、本能に従ってというか、カイルの部屋を見回してみる。そしてその部屋の感想を一言で言うならば、整然とした部屋、という感じだ。本棚とクローゼット、ベットの他は机くらいしかなかった。必要最低限といった感じもするが、机の上に乗っている家族の集合写 真とカナタが今までに渡した(よくわからない)物が飾られている所に、暖かみがある。それに―――

(なんかカイルさんのいい匂いがします…)

カイルの部屋は、甘いようなくすぐったいような匂いに満ちていて、カナタはドキドキしてしまう。

とりあえず、お茶をきゅ〜っ!と一気に飲み干すと、カナタは思いっきりそれを床に置いた。

「カイルさん!」

「?(コップ壊れそう…;)」

「―――――え〜っとその…」

勢いを付けたは良いが、さすがに途中で照れが来た。

のの字のの字と床に指で書きつつ、カナタはしどろもどろと、どう言おうかと考える。

「え〜っと…そろそろいいんじゃないでしょうかv」

「なにが??」

本気でカイルはわかっていない。

「だからその…愛の営みとかv」

「え?」

物は言い様だが、カイルには伝わらない。

「………カイルさん、」

「………?;」

「ごにょごにょごにょ…」

「え?」

困ったように首を傾げるカイルに、膝でにじり寄り、カナタは耳にぼそぼそと呟いた。

初めはきょとんとしていたカイルだったが、その顔は徐々に赤く染まって行き―――…

 

カッターン!!

 

「…!!!!(///)」

…コップを倒すまで動揺した。

「で、更には、ごにょごにょ」

「!?」

「ついでに…ごにょごにょごにょ」

「!?!?!?」

大パニック状態だ。…何を言ったかは知らないが、

「ダメですか?」

「〜〜〜〜〜〜ダメ、っていうか…その…??」

もう自分でも何を言っていいのかわからないくらいにパニックしているカイルだ。元々赤くなっていた顔が一気に耳まで染まる。

「安心して下さい!!お嫁さんにもらいますから!!」←こっちも混乱。

 

――――この時、カイルが男同士で結婚はムリ、だとか。婚前交渉は嫌、だとか言えば良かったのだが…

 

「僕は好きだからしたいです!!」

…と言われて、勢いで頷いたのが間違いだろう。

―――――なんとなく、蜘蛛の糸に絡まった蝶のイメージ…。

 

 

 

 

 

 

「ネクタイの解き方がわかりません;」

「………」

ベットの上に制服のまま(上着は脱いでいるが、)押し倒され、カイルは真っ赤になって所在なさげにしていた。…そして、そんな所に少年の言葉だ。

「僕。学ランですから、」

「…………うん

悪戦苦闘してネクタイを団子にしてしまっているカナタを見て、ようやくカイルはぎこちなく笑った。それから自分で自分のネクタイを解いた。―――それだけの事でも、カイルの耳は真っ赤に染まってしまっている…。

「っ…vvv」

…その行動に感極まったカナタは、

「カイルさーーーんvv!」

「!!;」

がバッ!と盛大に抱き付いた。反射的にカイルは驚いて、「やっぱり止めたい」と叫びかけた。

「ホントに大好きですー!」

「…;」

―――――言えなくなるカイルだ。

「あ、カナタ…ッ」

カッターシャツの上から堅くなった突起を潰され、カイルは声をあげる。

その困ったような表情に、カナタは好きですと囁き続ける事で答えた。

 

 

 

衣類を剥ぎ取り、一糸纏わぬ姿にする頃には、互いに吐息が荒くなっていた…。

 

「カナタ…指ッ…」

「じっとして下さい、大丈夫ですから」

「っ………ゃッ」

熱さに訳がわからなくなっているカイルに、深く口付け、一気に交わりを深くする――――

「―――――ッ!!」

侵食され、繋がる感覚にカイルは耐えられなかった声を咽の奥から漏らした。

揺さぶられる、(まだゆっくりとした)動きに、カイルは耐えられなくなり、必死でカナタの背中に手を回し、しがみついた。

「ぁっ…ゃっ……あッ」

 

…痛みとまだ良くわからない感覚に、苦しみながらカイルは思った。

本当に好きじゃなかったら、こんな事出来ないだろうなぁ…と、

 

――――――まあ、そんな考えもすぐに飛んでしまったが…

 

 

 

そして、カナタは思っていた…

次は風呂場です!―――と、(一回では終わらない気満々。)

 

 

→25.お風呂場に続く!(また逃げた…恥ずかしさに負けた…次は負けません!>泣)