サイゴ

 

 

今日は朝から良く晴れていた。

久々に家に戻って、金魚草にも水を撒き、堀の鴨にもごはんをあげた。

まだ朝のひんやりとした空気が残る中、カイルは気持ちよさそうに窓辺に腰掛け、目を閉じた。

朝の日射しが柔らかくて、気持ちが良い…

 

――――…今日はカナタが来そうな予感がする、

 

(疲れるので)嬉しいのかそうでないのかよくわからないが、一緒にいないと寂しいのは確かだ。いつものパターンを考えると、そろそろ来そうなのだが…

 

 

「カイルさーーーーん♪♪一緒に戦って下さーい☆」

 

 

ああ…来た、

微笑ましいような気持ちになり、カイルは珍しく微笑を浮かべて、窓から顔を出し、まだ遠くに見える少年に手を振った。

カイルの仕草に気付いた少年はスピードを上げ、元気いっぱいに走って来る…。

「カイルさーーー―――――…」

 

 

 

ドーンッ!!…グシャッ。

 

 

 

…横から走って来た馬車がカナタを跳ね、少年は綺麗な青空へと跳んだ。―――…そして、落ちた。

「……………」

………思わずカイルは見送った。――――――ハッ!と我に戻る。

「カナタッ!?」

バタバタと階段を降り、カイルは急いで道へと急いだ。

 

 

 

 

「ううっ……;」

「カナタッ!!」

血の海の中、カナタは虫の息で痙攣していた。慌ててカイルはカナタを抱き起こすが、ぐんにゃりと身体は妙な方向に曲がってしまっている。

「ううっ…サイゴの時はカイルさんの胸の中…漢として満足ですッ…!!」

「カナタッ!;しっかりして!!(ほんとに>汗)」

「ああでも…サイゴにサイゴに―――――〜〜〜〜…」

「カナタッ!!;」

 

『――――カイルから色々(あーんな事やそーんな感じの事を)して欲しかった……』

 

「カナタ――――――ッ!!;」

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――生き長らえた。

 

 

 

 

 

「やーーーーー…ビックリしました〜…」

「…………(汗)」

包帯でグルグル巻きにされて、カナタは布団の中に寝かされていた。両手ギブスを巻かれて何かとても凄い感じだ。

「や…僕の紋章が輝く盾の紋章でなくて、黒き刃だったら、完璧アウトでしたよ…ホント。;」

「………………………………カナタ、梨とリンゴどっち食べる?」

「梨がいいですー♪」

カナタでなきゃ死んでいたであろう大怪我を負い、本拠地に戻る事も危険な為、現在カイルの家に泊まる話になっている。―――ちなみに自分で回復魔法を使ったので、大体完治しているのだが…

「―――…」

そして、カイルは反省していた。

本当は前も左右も見ずに突っ込んで来たカナタが悪いのだが、カイルは自分があの時呼んだのが悪かったと思っているのだ…。

梨で器用に白ウサさんを作ってあげつつ、ジッとカナタを見る。(…ちなみに梨の皮は非常に食べにくそうだが、カナタは食べている。)

「カナタ…」

「ふぁい?」

「…何かして欲しい事ある?」

カイルは墓穴を掘った。

「――――――――そうですね〜vえーっと、カイルさんから『して』くれるとか…v」

「………………」

「はっ!!;いえ別に可愛く恥じらう恥辱な感じのカイルさんを見たかっただけで……ってあー!;本音言ってどうすんですかー!;今殴られたら幾ら僕でも死んじゃいますーーー!!;ギャーーーッ!!」

 

ちゅっ。

 

…ほっぺたに何か感触があった。

「…え?」

「………(真っ赤)」

ちゅーを自分からすると言う希望だと思ったカイルだった。

なんかいちご100%のような状態だったが、そんなほんわかですまないのは、ひとえにこの少年の性格のせいだろう。

(―――――使えます、)

ギュピィ〜ン!とカナタは瞳を黒く輝かせた…。

どうやらカイルがこの状況に責任を感じていると言う事がわかったらしい。

「カイルさんカイルさん、そうじゃないんです♪」

「え?」

「カイルさんに口でしてもらったり、上に乗って動いて欲しいなーって思ってvv」

「〜〜〜〜〜!?(///)」

あまりの事に、カイルの頭はショートした。

 

 

 

 

 

「ッ……ふ…」

(うわ〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!!!)

なんか悪人になったような、はたまた罪悪感を感じるような光景に、カナタは心の中で感嘆の声を上げる。

目をギュ〜と堅く瞑って、苦しそうにしているカイルは嫌なのではないだろうが(多分)、恥ずかしさで耳まで真っ赤だ。

………顔を見ているだけで出しそうになるので、カナタはもったいないと思いつつも、そ〜っとその姿から目を離した。

「…カイルさんv後ろも自分でやらないとダメなんですよ」

「ふ!?」

驚き過ぎてカイルは、口をカナタのソレから離して身を起こそうとした。ギブスを巻かれた手で、それは阻まれる事になるが、

「カナタ…それはっ…」

「だって僕指先まで固められてますしー…―――うっ!傷が痛いですー!!(嘘)」

「………(怒)」

かなりバレバレだ。

何かもう止めたい気持ちで一杯だが、相手は怪我人で―――…

「〜〜〜〜〜」

「も一回口あ〜んvして下さい♪」

「………」

仕方なく、カイルは言われた通りにした。…たまに自分でも自分の行動がわからなくなる時があるらしい。少し視線が遠い…。

カナタの腹と足の間にそっと状態を預け、身体を丸めるようにして恐る恐ると自分の腰紐を解く。

「……ッ」

口の中が苦しくて、もう舌を動かす事さえカイルはしていなかったが、そんな姿を見ているだけでカナタは限界を感じ始めていた。と言うか、鼻血が出そうになるらしい。

生唾を呑み込み、カナタは至福そうなオーラを撒きながら言う。

「…指、濡らさないと入りませんよv?」

「〜〜〜」

何か言いたげにカイルが、涙目で睨み上げ、口をモゴモゴと動かして何かを訴えかける。

「―――ッ!!!;(///)」

 

―――――ギブスがなかったら、頭を掴んでグイグイしたい…ッ

 

…この時程、負傷を悔やんだ事はないだろう。

「………ッう、ん;」

カナタ自身をくわえたまま、自分の指も口の中に入れようとするのだが、上手く行かない上にカイルは苦しそうだ。

(涙目のカイルさん可愛過ぎです…ッ)

指でもぞもぞと刺激を受け、カナタの背筋をゾクゾクゾクッと快感が走った。

マズイと思う間もなく、

「あッ」

小さく喘いだ瞬間………………カイルの口の中に白濁した熱い液が広がった…。

「ッッッッ!!;」

あまりの事態に吐き出す事も出来なかったカイルだ…呑み込むしかない。

「………」

「………(汗)」

頭を起こし、悪あがきに呑み残しを手の上にカイルは出したが………ぐったりした、そして微妙な表情で固まっていた。

「あ、あははは…;指、濡らさずにすみましたねv」

「カナタ…」

「ゴメンナサイ;」

深々と頭を下げた。

そして、お詫びに顔を伸ばして、ちゅーvと口付ける。

それにほだされる訳ではなかったが、―――いや、ほだされているのだが…―――カイルは顔を伏せながら、そっとズボンの中に自分の手を入れ―――――――…

「………(ドキドキッv;)」

 

 

バッターーーーーーンッッッッッ!!!!!!

 

 

「坊ちゃぁああぁんっ!!言われた通りカナタ君のお薬を、急いでリュウカン先生から頂いて来ましたよっ;」

息も荒く、グレミオが痛み止めと、傷薬を抱えて飛び込んで来た。

するとそこには………

「―――――って…あ、あの?坊ちゃんは…;」

「え〜〜〜っと…;(服を整えて)窓から逃げました…(涙)」

「は?」

 

 

血の涙を流す程口惜しんだ少年だったと言う…。

そして、しばらくカイルはまともにカナタの顔が見れなかったらしい…。

「うわーーんっっ!!;(泣)」

 

 

 

 

あれ?サイゴ??;

ていうか、裏更新…素面に戻るとかなり辛いですね…(遠い目)