欲求不満
コロコロと口の中でアメを転がす。舌の先で味わうよりは、何故かほぼ咽に近い舌の上で転がす方が甘く感じられる。きっと味覚の細胞に関係があるのだろうが、特に今はそんな事を考えずにアメを味わう…。
このやり方は、間違ってアメを飲み込んでしまう危険もあるが、その辺りのスリルがたまらない。
「………っていうか、」
ごっくん。…飲んでしまった。
「僕何してるんでしょうね〜(涙)」
少年、カナタは目の端に涙を浮かべながら、ふっと自虐じみた笑いを浮かべて呟いた。
ちなみに、自分の机に、顔を埋めての行動だ。
暫くの間そんままでいて、自分の沈黙に潰されそうになった時、ふいにカナタは笑い出した。
「……あははははははははは!あははははははははははははーーーーー!!!!!もうやってられませーーーんっ!!(笑泣)」
何かがブチーン!と切れたカナタは、唐突に引き出しから、紐とロープを取り出し始めた。…どうしてそんな所に入れてあるのか謎だが、おそらく防災用だろう。…きっと。
それを何やら、ドアの前、足下の辺りに張り始めた。
…その数分後、
「カナタ?」
コンコン、とノックをしてから、部屋の中に入るカイルの姿があった。
しかし、その姿を誰か、見ている物がいれば、一瞬で目の前から消え失せたように感じただろう。
…何故なら、カイルはこけたのだから、
いや。ただこけたのではなく、何かに足をとられて転んだのだろう。(足下不注意ではあるが、)
「!?」
カイルが何がなんだかわからないでパニックに落ち入っていると、後ろで扉が閉まる音がした。そして、それと同時に、身体の上にのしかかられる重みを感じた。
…さすがにこれは抵抗する所だとカイルは思ったのだが、相手がとても良く知った気配の持ち主だった為、それは出来なかった。というか、しなかった。
手を手拭いで巻かれてから、ロープで後ろ手に縛られ、ようやくカイルは額に青筋を浮かべ、呟いた。
「………カナタ。(怒)」
かなり怒った声に、背中の上に乗った少年も、声を上げた。
「わーーーんっ!!だってこうでもしなかったらーーー!!(涙)」
うわーーーんっ!と背中の上でだだをこねるように泣かれても、カイルも困るだろう。
しかし、泣かれてしまうと、さすがに怒り続ける事も出来ない。(…ちなみに、一歩間違えれば、『裁き』発動であった…)
「カナタ…(汗)なんで突然こんな事……;」
「だって!幻水更新全然ないんですよっ!?こうでもして裏シーンしなきゃ、裏お題アップすら危うかったんですよーー!?;」(この時期、そうだったのです。>時期がずれた時の用に突っ込み)
「……………」
訳のわからない事を言われてしまった。
とにかく、カイルは今の内に縛られた腕を解こうと、ゴソゴソと身じろぐ。縄との間に布のクッションがある為、簡単に外れそうだ――――ったのだが、
「あっ!カイルさんダメですよっ!?」
「、」
ぎゅーっ!とまた縛り直される。
「……カナタ…」
「♪」
さすがに殺気を込めて、睨もうとした瞬間、口を塞がれた。
「―――――…」
…。
一瞬で顔が真っ赤になった。
かなり無理な体勢でのキッス。
苦しいが、恥ずかしさの方が勝り、カイルは動きを止めてしまう。
そして、それを好い事に、少年の方がノリノリだ。嬉しそうに舌まで入れている…。
「〜〜〜〜〜〜っっ!!;」
「♪―――っv」
無理な体勢で、延々と口付けられ、だんだんとカイルは呼吸が苦しくなって来た。
しかし、まだ終わらない。
ただひたすら口付けられる。
――――ついにカイルは…
「……………」
「…ん?――わーーーっ!!;カイルさーーーん!?」
酸欠で、ガックンと首を垂れた。あわてて口を離すカナタだったが、カイルの呼吸は荒い上に、かなり弱い物だった。カイルでなければ、窒息していたかも知れない…。(というか、首の筋を違えていたかも知れない)
カナタは心配してカイルの顔を覗き込むのだが…
「…はーーー、―――はーー…ッ…」
荒い呼吸、
真っ赤になった苦しげな顔に、唇…
そして、そこから零れた透明な糸…
(ギャーーーーーーッ!!///)
あまりの可愛さ(?)に少年の意識は吹っ飛んだ。
無意識のまま、カイルの服を脱がせる。…が、もちろん後ろ手に縛っているので脱がしにくい。
とりあえず、腰紐を解いてズボンを下げるカナタ。そして、声もなくジタバタともがいて阻止しようとするカイル。…無論、カナタに気付かれる事はなかったが…
「〜〜〜〜〜ッ」
カイルは真っ赤になって硬直してしまった…。
そんなカイルの背中の、腰の辺りにちゅーvと口付ける。そのむず痒い感触が、恥ずかしさでか、カイルの身体はピクリと跳ねた。
「…指と舌とどっちがいいですか…?」
「――――――…」
―――なんの反応もなく、カイルは耳まで真っ赤にした。
「カイルさん?」
「……………っ」
ボロボロボロ…
カイルは恥ずかしさのあまり、泣き出した。
もー泣かすわ、縛るは、で最悪だ。
「わーーーんっ!!;ごめんなさいですーーー!!;(まだ早かったですー!;理性が残ってましたーー!!)」
そして、カナタまでも半泣きで叫んだ。
どこまでもカイルに弱い少年だ…。
「カイルさ〜〜ん;」
「〜〜〜〜〜…」
えーいとカイルの身体を反転させ、その恨みの篭った視線を一身に受けるカナタ。
「ヤな事しませんから、嫌わないで下さい〜〜っ(泣)」
「………」
必殺。動物的哀願を使った。
そして、やはり甘いカイルは、それによって少しほだされた。
ついでに、一番突っ込みたい事に突っ込んだ。
「………なんで縛るの、」
「………えへv愛情の行ったりきたりでv」
その辺りの感覚は、カイルにはまったく理解出来ない物だろう。
取り敢えず、カイルは自分で縄を解く。
「あ、カイルさん手貸して下さい」
「?」
…また素直に従うカイル。
ぎゅっ☆
「…」
今度は身体の前、布で緩く縛られた。
「でv」
スポッとカナタはその縛った手の輪の中に頭を突っ込んだ。
…顔がとても近い、
「これならOKですよね!」
「〜〜〜〜〜(///)」
そういう問題ではないのだが、にこーvと笑われては何も言えなくなってしまう。
足をさりげに抱えられたが、もう沈黙するしかない…。
「あ〜んvして下さい♪」
「…………」
唇の前に指を持ってこられ、カイルは少し躊躇したがゆっくりと指をはんだ。恥ずかしそうながらも、されるがままに抵抗しない。
「……っ」
口の中に入れられた指が動くので、カイルは眉を顰めたが、黙ってそれを許した。
「っ…んっ、〜〜〜」
体内に入り込んだ指先に、必死に声を殺し続ける。
滑った指はゆっくりとだが、確実に奥へ奥へと入り込んで来ていた。
「〜〜〜〜〜っっ」
「〜♪」
…そして、その声を必死で堪えて理うかイルの顔を間近で見て、カナタは『かーわーい〜〜〜です〜〜ッ!!』と御満悦だ…。しかも、(縛ってだが、)カイルから抱きつかれているような体勢な為、ますます嬉しさ倍増なのである…。
――ついでにカナタは調子にのって指を増やす。
「ッヒ…ん、カナタッ…ちょ…〜〜〜;」
「大丈夫ですからッ!(何が大丈夫なのか僕にもわかりませんけど!)」
つい漏らしてしまった声に、カイルは顔を隠したいのに隠せず、口を塞ぎたいのに塞げなくて、もう限界まで顔を真っ赤にしている。
もう何度も繰り替えしている行為なのだろうに、カイルはまだ慣れないでいるらしい。
(…もしかしたら、この行為が好きでないのかも知れないという説もあるが、そのネタを出すとカナタが暴走して、収集がつかなくなるので止めておこう…。)
「じゃあ、ちゅーで口塞いであげますv」
「え……んっ。…んんんんっ;」
いうが早いか、カナタは宣言通り口を塞ぎ、ついで、速攻深い物へと走った…。
急に舌に口腔を犯されたカイルは、その激しさもあって、目を白黒させて喘いだ。
歯茎を舌でなぞられ、舐められ、絡められと手
カイルはピクリ…と、体内に入ったままの指を締め上げて反応を示してしまう。
「(かっかわいいですっ〜〜〜!!)」
「んっ……む、ふっ…!?んんんんんんっ―――!!」
本能の暴走パート2。(しかも今度は止まりそうにない…)
驚いたのはカイルの方だっただろう…。
突然に後口で激しく指を動かされたのだから、
身体の上と下を一気に犯されたようなカイルは、下腹部で立つ、濡れた音と我慢出来そうにない程走る刺激に、カナタに縛られた腕ごと必死にしがみついた。
「っ…は、んーっ♪」
「んんっんむっ、ううっ…んーんーーっ!!」
くぐもった、嬌声…というか悲鳴に近い声がカイルから上がる…。
持ち上げられた足がビクビクと痙攣し始めた時、ようやく唇の拘束が解かれ、透明な糸が伝った…。
もはや、カイルの目の焦点はぼんやりとしかあっておらず、カナタの目には獲物を狙う野生の色があった。
「カイルさん…」
「ひぁ…〜〜―――――!」
異物が、熱い熱が入ってくる感触に、カイルは自我を手放し、声にならない声を上げた。
そして、意識はすぐに溶けた…。
どろりとした欲望を、何度も体内で受け止めて、
「……………………………………………………………」
コトが終わった後、カイルはどんな反応をしていいのかわからず、ただ黙って壁を見つめていた。(しかも正座でだ、)
今カナタはスキップまじりで、「晩ごはん運んで来ますねーv」と部屋から出て行っている所だ。
そして、一人きり。
…。
「……………」
何を思いだしたのか、カイルは耳まで真っ赤にしていた。
そんな表情をしていては、戻って来た少年に、再び頂かれてしまうだろう。
…その前に、是非このお題のテーマに気付いていただきたい…。
そして、怒った方がいいだろう………………………………………………完。(え?)
終わりです。
ぬるいです。
微妙です。
コメントは無しの方向で!(汗)