本拠地ブラリ旅日和 (タイトルに偽り有り>爆)
「カイルさんの行動を観察しますーーーーーーー!!!!」
「ナイスアイディアよ!カナタ!!」
わきゃわきゃとはしゃぐ2人。―――この2人が揃うとロクな事がないのだが、すでに物語は始まってしまった…………………。
現在、カイルはどこにいるのかわからないために、そんな企画(?)が持ち上がったのだ。
「カイルさんが僕がいない時にどんな行動をしてるのかかなり気になる〜〜〜!!」
きゃ〜っと、手を振り回して暴走するカナタ少年に、ナナミはふと思い出した事を口にする。
「そう言えば、カナタ〜。さっきシュウさんに捕獲されて、カイルさんとはぐれちゃったんじゃなかった???お仕事はー?」
実はそうなのだ。ほとんどカイルと一心同体(注:一方的)なカナタが離れると言う事は、仕事か悪戯の時ぐらいしかない………ちなみに、前者の場合はほとんどないと言える。
「仕事なら消してきたからv(シュウごとvvv)」
「ふ〜ん?」
「シュウ殿ーーーーーーーーーー!!!!」
「俺より書類を助けろーーーーーーーーーーー!!あのバカ軍主がーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっっっっっっっっ!!!!!!」
執務室は燃え盛る炎の渦で埋め尽くされ、中には簀巻きにされたシュウが鬼と化し、ついでに燃やされていた………。
「さーーーーvvvなまもの(いきもの)は全部捕獲しました!!これでカイルさんの行動が分かりやすくなるね!!!!」
袋詰めにされた物体が所狭しと自室に蠢く様子………それはかなり無気味な光景だ。
そこまでカナタがする理由は、カイルの行動には毎回動物が絡むという事実からだろう。が、フェザーやらジークフリードやらが詰まった袋はさすがにものすごい事になっているが………。
「カナタ、動物虐待はダメよ!!」
「大丈夫だよ!空気穴はちゃんと空いてるから!!」
「それならいいわねv」
そういう問題ではないのだが、ナナミはなぜか納得してくれた……………。
「じゃあカナタ!!まずはカイルさんの居場所を見つけ出すのよ!!」
「任せて!!」
カナタは上空を見上げると、目を閉じひくひくと鼻を動かしカッと目を見開く
「カイルさんはあっちだーーーーーー!!」
ビシイッとある方向を指差す、さりげに髪の毛もその方向に尖っているがそれはあまり気にしない方がいいだろう。
「さすが、私の弟ね!」
そんな事で感心しないでもらいたいものだ。
「図書室………ここにカイルさんが」
「あっ!あそこよ!!」
カイルは椅子に腰掛け、何やら難し気な(カナタ&ナナミ談)本を読んでいる。
観察(?)を初めて5分程たっただろうか
「―――――動かない…」
「そーよねー…」
カナタとナナミはかなり退屈そうな様子で、本棚の陰に見つからないように2人して寝転がっている………。目立つ事このうえない………………………
そして動かないと言うのは読書中なのだから、当たり前の話だ。
「こーなにも動きがないんじゃ、観察の意味がない〜(でも、読書してるカイルさんもカワイーです!!!!!)」
「そーねー、うにゃ?カナタ何してるの?」
カナタは本棚から本を取り出し、縦に並べ始めている。
「ドミノ!!暇だから、どこまでできるか挑戦中!!」
「あっ!お姉ちゃんもやる!!」
ギャーーギャーーと騒ぎながら、本を乱雑に扱う2人の背後にエミリアがにっこり笑って立っていた……………。当然叱られ、つまみ出されたという事は言うまでもない。
2人が気がついた時には、すでにカイルの姿はなかった。
「……………(さっき誰かに見られていたような…?)」
てくてくと城内を彷徨っているカイルだ。くるりと背後を振り返ってみると、慌てて目を逸らすものが多数…………――もはや誰が犯人だとかいう問題ではない。
普段はカナタがくっついて目を光らせている(=威嚇)のでそうでもないが、1人で歩いていると(カナタがいないという事から)珍しそうに見る者やら尊敬や憧れの眼差しを送る者まで大量 に出てくる。―――ちなみに男女問わず、だ。
「………」
犯人を探すのを諦めて辺りを見回すと、いつもなら城外至る所にいるはずの動物達がいない。
「?」
怪訝に思いつつも、カイルは城内へと戻ってゆく。仕方がないので、知り合いの所にでも行こうと思ったのだろう。
「何か用?」
「特にないんだけど、暇だったから」
「珍しいね、」
皮肉ったニュアンスが含まれたルックの言葉にも、慣れたもので平然と受け流す、
「うん、」
「暇なんだったら、城の中でも回ってきたら?」
言外にここにいられると邪魔だと言い放っていた………
「…………」
そこまで言わなくても……と目で訴えると、ルックは額に青筋を浮かべながらも口を開く
「君がいるとあの『馬鹿』まで来るんだよ」
ルックの言葉に苦笑をもらし、カイルはともかく動物がいそうな所を目指そうとその場を離れた………。
―――――が、
「え?もぐらがいない………?」
「ええ、カナタさんがもぐらたたきのついでに全部回収されて、」
畑にもぐらと遊びに来たカイルだが、トニーにもぐらもいないとと言われてショックそうだ。
「……………」
「トマトが食べごろです、持っていきませんか?」
取り敢えずトマトを受け取ると、トニーにお礼を言いカイルは次の場所へと移動する。
「え?ここも……?」
「うん、あのねカナタお兄ちゃんが『ちょっと借りるね』っていって皆連れてっちゃった」
ユズの言葉に、さすがに引っ掛かるものを感じる。
カナタが何を考えているのかは、まったくわからないが楽しみにしていたひよこまで持っていかれ、カイルは少し機嫌が悪くなっていた。
「あ、そうだ。ユズの自慢のできたてチーズあげる、」
ユズからチーズを受け取り、更にカイルは本拠地を回り続けた。
そしてムクムクたちはどうなのかと4階に行く頃には、もう持ち切れない程の量になっていたのだ………。
「…………ここにもいない…」
がらんとした空間、一匹くらいはいてもいいはずなのだがそれすら見つからない。
「………何かおかしいような」
フッチの所のブライトや、エイダの所のフェザーも行方不明になっているのだ………どこをどうとっても不自然だろう。
「ちょっとカナタ探してみようかな……」
行く所行く所にカナタの名前が出てき、ついにカイルは犯人(推定)の元に行こうと決心した。
「取り敢えず、シュウさんの………」
ずるっぴちゃ……ずる…ぴちゃ、
何か濡れた音と這いずるように歩いてくる音……それに気付いたカイルはふと振り返ってみると―――――
「―――――――!!!!!」
予想外のモノが視界に飛び込んでき、カイルは思わず声にならない悲鳴を上げる………
少し戻って……
「はうあっ!!カイルさん見失ってますっ!!」
「ルック知らない〜っ!?」
「知らないよ、」
不機嫌そうに返事を返すルック。結局巻き込まれることになるのだ
「うわーーーんっっっカイルさ〜〜〜〜〜〜んッッッッッッ!!!!!!」
「お姉ちゃんも行くわよ〜っ!!」
そして、カナタまで本拠地を巡り歩く羽目になる。
「おかしいっ!!どこに言ってもカイルさんの情報はあるのに全く捕まらないなんてッ!!これはもうカイルさんも本拠地中を巡っているとしか考えられませんッッ!!(汗)」
ぎゃあぎゃあと騒ぐカナタの耳に、探し求めていた人の悲鳴が届いた。
「――――はっ!カイルさんのピンチですッッ!!?」
「カイル殿ぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「シュ、シュウさん………?(汗)」
思わず、疑問形で尋ねてしまうが、それも仕方のない事、シュウの面相は怒りと火傷ですっかり変わってしまっているのだから…。
「彼奴はどこですかな……………」
「は…?(汗)」
血走った目で近づかれ、思わず後ずさってしまう。
「あのたわけ軍主は………どこですかな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」
ばきいっっ!!!
「カイルさんに近づくなーーーーーーーッッッッ!!!ぞんび〜〜〜〜〜〜〜!!(シュウだと思うケド。)」
「きゃ〜〜〜!!ゾンビよゾンビーーーーーーーー!!!!!」
「カナタ………」
カイルのピンチにはマッハの速度で駆け付ける、カナタの一撃で床に倒れこんだシュウだが、ゆらりと立ち上がると血走った目を殺人未遂犯の方へと向けた
「誰の所為だっ!誰のぉおおぉぉおおおおぉおぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」
「知るかーーーーーー!!死体は埋まってろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
始まってしまった乱闘に、止める術なくカイルはため息をつく
「………そういえば、カナタが動物集めてたらしいけど…」
「あっ!それならカナタの部屋よ〜!袋詰めになってるの!!」
「…………」
「早く出してあげて〜カイルさんはお姉ちゃんと一緒に本拠地巡りしましょうっ!!!」
「……………(さっき回ってきたばっかりなんだけど……>汗)」
白熱した2人の格闘を後目に、カイルは断れるはずもなく本拠地巡り第二周目に突入するのであった………。(ちなみに、貰った食べ物は捕獲されていた動物と分けた。)
これぞ、漁夫の利な話。(嘘)
毎度お馴染み、言い訳の時間です…(はぐあっ!)
なんといいますか、……巡ってねえっ!!(汗)
巡らそうと思ったのですが、
カイルさんが思うように動いてくれませんでしたっ!!(泣)
リクに添えるように修行を積みますのでっ!
許して下さいませ〜〜〜!!!(土下座)