浮いた気持ち
―――――――そりゃ、オレは男だよっ!
こんな関係いつまでも続くなんて事思っちゃいない……………
――――でもっ!目の前で浮気されていいって事はないだろ?
「――――――シード様……もうそのくらいにしておいた方が………(汗)」
シードの補佐官ジェイドは、ここ数時間ワイン瓶を空にし続けている上司をなんとか止めようと、おそるおそる声をかけた。
「ああ!?(///)」
―――が、酔っ払いに通じるはずもなく、ギッと睨まれてしまった。
「放っといてくれ!お前も飲むか酌するかしろーーーーーッッ!!」
酔っぱらって、絡み酒の状態になったシードに、ジェイドは泣き笑いの表情でワイングラスにを酒を注ぎ足す。
『アスティアッ………!早くクルガン様を連れてきてくれッ…………(泣)』
ジェイドの願いは聞き届けられた。扉の外から話声が聞こえてくる。
「クルガン様お急ぎ下さいッ!」
――――コンコン、バタン
「シード、」
「クルガン……」
部屋に入ってきたクルガンを見、ジェイドは『よろしくお願いします……』と一礼し、外へ出る。―――そして、アスティアと熱い握手を交わすのだった。
「飲み過ぎは身体に毒だと、何度言ったらわかる?」
「―――……………うるせえよ、」
グラスに残った液体を、わざとクルガンの目の前で一気に煽る。
「少なくとも、酒に飲まれるような飲み方は感心せんな、」
「お前には関係ねーだろッ!?」
酒気で火照った顔がようやくクルガンを見、怒鳴った。それと同時に、クルガンは中身の残った瓶を業務机の上へと遠ざけた。床に座り込んだままの、シードには届かない位 置だ。
「大分苛ついているようだが、何かあったか、」
ただ無表情に質問するクルガンに更に苛つき、シードはグラスを床に叩き付けた。
ガシャン!
「『何かあったか?』じゃねーーーーーっ!!」
ガラスの砕ける音はシードの声でかき消される。
「あったもくそもねーよッ!お前ッ!浮気してたじゃねーかっ!!!!!(///)」
「浮気?」
怪訝そうな声で、クルガンは尋ねるが、今のシードに気付く余裕はない。
「とぼけんにょかーーーー!さっきテラスで仲よさそうに誰かと喋ってたじぇねーかっッ!!!」
酔いが周り過ぎたのか、呂律のおかしくなった言葉でシードはそれでもクルガンに食って掛かる。
美しく着飾った女性と談笑している姿………。
そんなものは見たくなかったのに、目に焼き付いて消える事はない。
自分ではできない事、持っていないもの――――…。
そこからくる不安が自分の胸に広がっていくのを止められなくて………
白く柔らかい肌、口元に浮かぶ花のような笑み、赤く彩られた唇………。
それが、目に焼き付いて離れない…………。
「あれか……」
(話だけでも、浮気か?それに話していたのは『お前の話』なのだがな、)
クルガンはふっと口元を緩める。
「アレかですますのか!?」
「落ち着け、シード」
「落ち着けるかよッ!!―――――そりゃっオレは男だし……」
「シード?」
クルガンはしゃがみ込み、シードに手をのばそうとした……
絨毯に、染みができている……。一つ二つ…また増える。
「暴れるわ、ぎょーぎ悪いし、仕事さぼるしよ……」
「…………」
「でも………それでもっ!」
目の前にいる男の身体に、シードは抱き着く、
「お前の事、好きなんだよっ……………………!」
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「は?オレそんな事言ったっけ…………?h〜〜〜頭痛ってーーー………クルガン、水とってくれ〜……」
「……………(ジル様に、ビデオテープを借りてみせるか、)」
二日酔いから、酔っぱらっていた所為か、―――――多分後者だろう―――――シードは全く覚えていなかった。
ノーコメントです…(泣///)
でも、一言…
浮気してないじゃんッッッ!!!(号泣)