夫婦喧嘩!?再び

 

 

「…………」

「…………」

 

ピーーーーン…

 

そんな音が聞こえて来そうな程の気配が、レストラン中に張り詰めていた…。

誰も音をたてたくないらしく、朝食の時間だと言うのに、食べる動作一つしない。

だれもが身動こうとしない中、一ケ所だけ食事中の場所があった………。微かに食器の触れあう音がする。

 

「………」

「………」

 

しかし。そこも様子がおかしい…。いつもならば、うるさい程の声が上がる場所なのだが、今は口をきこうともしない……。

その席に座る者は2名。同盟軍リーダーであるカナタ少年と、ほとんど拉致監禁状態で城に留まされているトランの英雄カイルだ。両者共に無表情な………。

同盟軍メンバー達は恐怖のあまり口もきけない。

しかし。その状況が一つ変化した――――――

 

―――――――カシャンッ!

 

「あっ…!(汗)」

一人の兵士が、緊張のあまりフォークを滑らせたのだ。

 

鋭い金属音が響いた後、先程よりも深い静けさが訪れた…………。

 

「……………」

「……………」

 

――――――もう限界だった……!

 

しかし、席を立つにも立たれずに、ただ時間が流れてゆく………。2人が食べ終わるまで大分かかりそうだ。喧嘩をするならするで、別 行動をとってほしい!こころのそこから人々はそう思った………。(おそらく、喧嘩中と言えども、カナタがカイルから離れたくないのだろう。)

そして、人々はこの状況を打開すべく、一人の生け贄を求めた。

 

『『『『『『『……………』』』』』』』

『オレかっ!?オレなのか!?(汗)』

『『『『『『『……………』』』』』』』

『……………(汗汗汗)』

 

メンバー達の無言のプレッシャーに耐えかね、ついにフリックは席を立った…。どうやら覚悟を決めたようだ。

 

「カ、カナタ、カイル。」

 

「「何?(ですか)」」

 

2つの視線がブルーサンダーに刺さった。

「喧嘩してるのか………?(汗)」

「…………」

「見てわかりませんか?」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜理由は?(汗)」

見てわかり過ぎるから聞いているのだ。

フリックはその言葉を飲み込み、尋ねる。

「………………僕悪くないです。」

――――――ガタン!

カイルが立ち上がった。その瞬間に、その細い身体から殺気が迸しった!

「ちょっ!ちょっとまて!いや!リーダー!!理由は何なんだっっ!!!!!」

コレで止まらなかったら、この城にいる全ての者が魂喰いの餌食になりかねない。

「〜〜〜〜〜〜〜っ!」

「…………」

少年はぎゅっと口を引き結んだ。カイルは無言で怒りを現している。

カナタは再び口を開く

 

「―――――――――っカイルさんが僕のコレクション全部燃やしたんですっ!」

 

「は?」

一瞬固まるフリックだ。

「コ、コレクション?何のだ……」

フリックが尋ねる。カイルはまた少し殺気だってきた………

「カイルさんコレクションですっ!!せっかく作ったのにッ………!」

「作るな」

「作ります!」

「否!」

「僕絶対悪くないですーーーーーーーー!せっかく苦労してとったカイルさんの写真とか、アレとかそれとかあんなのとかっ!ふつーのレベルの写 真とかそんなのとかじゃなかったんですーーーーーー!!!!!それを燃やしちゃうなんてーーーーーーーーーー!!!!!!(泣)」

「絶対燃やすっ!(///>怒)」

一体どんな者だったんだーーーー!と気にしてはいけないと思いつつ、周囲のメンバー達はつい気にしてしまう。

「おい!そんなことで―――」

「「そんな事!?」」

カカッ!と怒り状態の2人が睨みつけた。

「僕のコレクションが燃えたのがそんな事ですかっ!?カイルさんですよ!?カイルさんがカイルさんに燃やされたんですよ!?怒って当然じゃないですかーーーーーーーー!!!!!」

もはや訳がわからない。

「い、いや燃えた物はもう戻らないんだぞ!?諦めたらどうだっ!?」

フリックの叫びに、カイルはわずかに安堵の表情になる………。

 

しかし…………………

 

「――――――――――――――そうですね…。」

「?」

フッとカナタが、笑みを見せた。

「ネガも予備も、残ってますからv」

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――プチッ

 

そんな音が聞こえたような気がした………。

そして、人々は逃げる間も、叫ぶ間もなく、紋章の発動に巻き込まれた……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

「いいですか!貴方も自分の立場と言う物を少しは考えて―――――…!!!!!!」

「カイルさん〜〜〜〜ほっぺた痛いです〜〜〜〜(泣)」

「タオルで冷やさないと…………(汗)」

がみがみと説教を垂れるシュウを無視し、少年はカイルに甘えまくっていた。

――――――――――彼等がどう言う経緯仲直りをしたのかはわからない………。しかし。

彼等の喧嘩は、自分達の命が危ない…………。

そう同盟軍メンバー達は運ばれゆく担架の上で思ったのだった………。

 

 

 

 

 

一応喧嘩です〜〜〜

……………(汗)

喧嘩。

ギャグ。

終わり。

逃げ。

かゆうま。