お昼寝タイム☆
本日晴天。
またまたお昼寝日和。
木漏れ日が、座る2人を照らし映し、心地よい温もりを与える。
柔らかく身体を包む風は、眠りへと誘いかける…。
かなり早い内に、その誘いに負けた為に隣で爆睡する少年を見て、カイルもついうとうとし始めてしまう。
読んでいた本がその手から抜け落ちた…
そしてカイルと交代するように少年、カナタが瞳をぱちっと開いた。
「カイルさん〜?」
「………」
ふと、隣に座るカイルを見ると、うとうとと瞼を落としかけている所だった。
長めのまつげが、震えるように微かに動いている…。木にもたれたまま、その身体から力が抜けてゆくのが見て取れた。
「―――――――む〜…」
それを見て、カナタはどうするか深く考えた。今起きたばかりで、睡眠はバッチリでもう一度眠れそうではない。
「じゃあ…」
1.起こす
2.寝かす
――――そう深くもなかった…。
「そうです!子守唄を歌ってカイルさんを気持ち良く寝かせてあげますっ!!」
ビシイッと高らかに宣言するカナタだ。
しかし、隣で叫んだ為、すでに安眠妨害をしている。
「そうと決まればレッツシング♪ですっ!!」
「ぅ〜〜〜…(汗)」
煩さに、眉を寄せているカイルだった…。
それに気付かずに、少年は思いっきり息を吸い込んだ。
「――――――ねぇーーーーむれぇええええぇ〜♪よいこをぉおぉよぉおお〜〜〜〜♪」
わざわざ拳を込め、耳元で歌っている…。子守唄に拳はいらないだろう…。
当然の事ながら、カイルは寝苦しそうに瞼をきつく閉じている。
「………あれ?です(汗)」
「んぅ〜〜…(汗)」
嫌そうに身じろぐカイルだ。せっかくの昼寝タイムだというのに、たまったものではないだろう…。
ようやく、それに気付いた少年は、腕を組み考える素振りを見せる。
「………」
うーむ。といった感じだ。
――――――少し経ち、腕を解くと、カナタは再び口を開いた。
「♪〜〜〜…Lu---La----…♪-----…」
歌詞のない、メロディーだけの曲を口ずさむ。
ゆっくりとしたテンポと優しい音程は、確かに子守唄に近く感じられた。
「Ru------…♪〜〜-----…」
子供のような声とたまに見え隠れする、低い声…。
「………すぅ…」
再び安らかな寝息をたて始めたカイルを見遣ると、少年はホッと息をつくと―――――
「v〜〜〜♪」
嬉しそうに足をばたつかせた。
話はまだ続く…。
長いまつげに縁取られた瞼…
今は閉じられた、漆黒の瞳…
微かに上気したような色合いの頬…
無防備に薄く開かれた、紅色の唇…
「……………」
じぃ〜〜〜〜〜っと少年はそれを食い入るように見つめている………。
『ああっっ!!どうすればいいんですかっ!!据え膳ッ!据え膳が目の前にッ!!』
頭を抱え、悶絶する。
思考の中で、悪魔が囁く…
『据え膳食わずは男の恥だっ!!やれ!やっちゃえっ♪』
「やっぱそうですよね…」
キラリと少年の瞳が光る。
『ちょっと待つんですッ!』
「はうっ!」
『カイルさんにばれたら、どうなると思ってるんですか!?』
「くっ…そうですねっ…」
天使の囁きに、カナタは止まるかと思ったが…
『―――――だから、ばれないようにすればいいんですよv』
『「それだっ!」』
やはり、カナタの良心とはこんなものだ。一人と思考2匹の意見は一致した…。
「る〜〜♪」
美味しそうな唇…
風に吹かれて、漆黒の髪が柔らかに揺れた。
「―――――――一回くらいいいですよね〜vvv」
る〜♪とカナタは眠るカイルに軽く口付ける。
そして―――――…
「もう一回くらい〜☆」
数時間後…
「………(怒///)」
「いっ痛いです〜〜〜〜っ(泣)」
カイルにどつき倒された少年は、地面で頭を抱えて悶絶していた。
そして、カイルは真っ赤に晴れ上がり、じんじんする唇を押さえつつ、どこか別の昼寝場所へと移動する所であった………。
―――――――――――というか、途中で起きなされ…。(死亡)
謎作品でございます…(汗)
すみません!(逃)