夜の中で
「―――――――こんな夜中に何してるのさ?」
夜の冷えた風が淡く花の香を乗せて、辺りに広がる…
問いかけた相手は、薄く笑みを浮かべ、振り返った。
「ちょっと涼みに…」
「へえ……」
わずかに眉を上げてルックは、『驚いた』とわざとらしい表情をつくる。
「よく離してくれたね?」
あの馬鹿リーダーは?と言葉を続けながら、ルックは、カイルの側まで歩いてゆく。
隣に場所をあけながら、カイルは少し言いにくそうな表情になった。
「えっと…………一応寝てるかも、(汗)」
歯切れの悪い言葉を返すカイルの服の背中は何か強い力で引っ張られて行たように、伸びて皺まみれになっている。
「一応?」
「……………出てくる時に、手が離れなくて、床で頭打ってたから…(汗)」
ぽつりとカイルはそう漏らす、その顔には疲れたような表情が浮かんでいたが、どこか楽し気にも見えた…。
ルックはその言葉に、怪訝そうな表情から呆れた顔へとなる。そして、一言。
「…………変わったね、君」
「え、そう?」
嫌味なのか、本音なのかよく分からない言葉にカイルは首をかしげる。
「変わってないと思う、解放軍時代のメンバーがいたら見てみたいよ」
「そこまでいう…?(汗)」
「言うよ。」
キッパリと言い捨てられた言葉に、カイルは黙って空を見上げてしまう。
つられてルックも見上げてみると―――――
満天の星―――――――――――…とまでは行かないが、闇の中で輝きを放つ小さな光が幾つも目に映った。
夜空を見上げる、柔らかな……覇気の薄い瞳、
『変わった』
これは、よい意味でなのか?それとも……?
「………」
―――――何かに操られるかのように、凛々しく、奔放だった過去。
―――――何にも捕われず、ただ他人に流されるだけの現在。
一体どちらがいいのだろうか?
もはや、どちらが『マシ』なのか、だね…
と、心の中で呟くルックだ。
「ルック?」
不意にカイルが声をかけて来た。
「どうかした…?」
その表情はどこか幼く、以前より遥かに和らいだ雰囲気に見せていた…。―――アレと出逢ってからの効果 。
「―――別に。」
また涼しい風が頬を撫でてゆく、
乱された髪をうっとおしく思いながらも、ルックはいつも通りの仏頂面で何事か呟く。
「―――――――まあ、道は自分で決める物だしね…」
何が良くて悪いのか、そんな事自分で決めればいいさ…
「え?」
聞こえなかったのか、カイルは何?と聞き返してくる。
「―――――そんな格好で外にいると風邪引くって言ったのさ、」
「……ルックが心配?(汗)」
意外に失礼だ。
「………ただの常識を言ったまでだよ」
ピキリと額には青筋が浮かんでいるが、切り裂きは発動しなかったようだ。
「うん、じゃあ…そろそろ部屋に戻るね。おやすみ…」
「………」
ゆっくりと階段の方へ歩き出したカイルの後ろ姿は、暫くするとまったく見えなくなった。
「ふぅ。」
そう、何が良くて悪いのかなんて、自分で決めれば良い。
「こんな時間に外にいるなんて馬鹿が移るね…」
誰にともなく呟くと、ルックも階段を降りて行った…。
空にはただ星が…そして月が、眩しく輝きを放っていた……
スランプ絶好調v(死亡)
いえ、スランプなんて高尚な物ではありませんが、
ただダル〜い気分がでろでろと漂っております…(汗)
そんな訳で、何やら訳のわからない物が出来上がっちゃいました(泣)
で、できるだけの事はやったのですが…
と、手術に失敗した医師のような気分です!(死)