幼児劇場又は幼児激昂
ジャカジャカジャーン☆
「…………」
「さあ♪カイルさん☆選んで下さいv」
謎な効果音をわざわざカナタは口に出して言いつつ、さっと3つの箱をカイルに差し出していた。
「………何?これ…(汗)」
そうカイルが尋ねるのももっともな話である。
1個差し出すならともかく、3個も差し出され、しかも、『選べ』と来たのだから、
しかし、カナタはにこー☆と表情も変えずにこうのたまった。(何故敬語?)
「とりあえず、クッキーとアメとプチケーキですvvv」
「とりあえず?」
「はい、とりあえずです。」
何が入っているのか?それは不明である。
「さあ!この中のどれか一つを選んで食べて下さい!!」
「………(滝汗)」
じゃあ…コレ…とカイルが選んだのは、白い箱。(ちなみに、残りは赤と黒の箱だった。)
中に入っていたのは、プチケーキ(チョコ)であり、それをカイルは、食べる事になったのだが――――――――――――…食べなければよかったのだと気付いたのは、食べ終わった後であり、異変が訪れてからの事だった。
「…………(汗)」
「カイルさん可愛いです〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっvvvvv」
むぎゅー☆とカナタは幼児を抱き上げていた。
そう、幼児になっているのは、当然カイルである。
カイルは抱き締められ(ほぼ抱き潰されている)、唖然と黙り込んでいた。無論、サイズの合わなくなった服は床に落ち、今はシャツだけがかろうじて方肩に引っ掛かっている状態だ。バンダナもサイズが合わなくなり、顔までずり落ちてしまっている。縛り直さなければ、ならないだろう。
そう…カイルは今、チビ化(幼児化)と同じ状態になってしまっていたのだ。
「かわいーです〜〜〜vvvちなみに他のは、女性化と猫化だったんですよ−v」
オーソドックスな薬の在庫を片付けようと言う企画だったのだろう。多分。
「カナタ……」
カイルはぽつりとカナタに話し掛けた。
「はい?」
「戻して」
「ムリですv」
ギロッと睨まれ、カナタニヘ〜ッと崩れるような笑みを浮かべている。
「今回のは時間制限で、一日間だけの効能なんですよv」
「………(怒)」
今、ここで、カイルがマウントポジションでカナタを殴り倒したとしても、誰もカイルを責めようとは思わないだろう。
「ちょっと…(汗)」
「あれはヤバイだろ…(汗)」
そう呟くのは、同盟軍メンバー達。
見ているものはと言うと…
「♪〜〜〜」
「…………」
レストランに向かう2人の姿。
ちょーん☆と、カナタにだっこされたまま連れ攫われているカイルの姿。
どうやら、力も幼児並みになってしまっている様で、抵抗はまったくムダに終わったらしい。
現在の衣装は、いつもの服のミニ版だった。(でも花のアップリケがさり気なくついている。)
しかも、この衣装に決まるまでにも大分やり取りが合ったのだ…。
『カイルさーんvvv熊のきぐるみと、いつもの服の小さいのvどっちがいいですか〜?』
『いつもの服(怒)』
まあ一瞬で決まったが…
しかし…
「カイルさん〜〜〜♪♪♪」
「カナタ…痛い;」
小さなカイルを思いっきり抱きしめ、頬擦りしている姿と言うのは…
『まさかここまで犯罪チックだとは…』
普段は、カイルの方が(一応数センチでも)背が高く、年上であると言う認識が合った為、同じようにタックル☆でセクハラ状態でも、まあ微笑ましく映ったのだが…
―――――見た目が違うだけで、ここまで犯罪に見えるとは思わなかった。
………さすがにまあ、ないだろうとは思いながらも…
「カナタ…」
勇気を出してフリックが声をかけた。
「はい?なんですか?」
「―――――襲うなよ?(汗)」
どきどきどきどき…;
周囲の視線が一気にカナタに集まり、返事を待つ。
「あったり前じゃないですか〜vいくらなんでもー(笑)」
あっはっはvと笑って断言カナタに、カイルはため息をついて、しかし大人しくしている。
「いや、なんか、カイルさんの小さい時とかってどんな風だったのか〜?って気になっただけなんですよv」
「カナタ…」
じゃあ他の2つの薬はなんだったんだ。
まあ、誰も突っ込まなかったが、
カイルは、そう言ったカナタの頬に無意識に触れる。
――――――そのカイルのぷにっとした感触の手と、覗き込んで来る大きな瞳に、ぷちりvとカナタの理性が少しきれる。
「でも…ちょっとくらいなら悪戯してもいいですよね♪」
「「「「「ダメだろーーーーーーーっっ!!!!!!?(汗)」」」」」
その場の全員(カイルを除く)からツッコミが入った。
「今の内に逃げろカイルッ!!;」
「あっ!軽い冗談じゃないですか!?(怒)」
「いや、今のは本気だった!!」
「犯罪だけは止めて下さいーーーっ!!(泣)」
「グレミオを呼べーーーーー!!(汗)」
ぎゃーぎゃーと混乱と暴動が起った。
「………はぁ(汗)」
つい逃げてしまったものの、何もする事のないカイルは、てくてくと屋上を目指して歩いていた。
何せ、小さくなっている為に、手足の感覚が違う、一歩一歩の距離が長く、なかなか辛い状況である。
「………(汗)」
カナタは一日で元に戻ると言っていたが、それでも辛い物がある。
本日何度目かわからないため息を尽き、カイルはそんな事を考えていると…
「ムム〜〜〜♪」
「わ、」
ドンッ!ベシャッ!!
「〜〜〜〜〜…」
「ムムーーーー!!;」
屋上から、カイルの気配に気付いたムクムクが飛びつき、カイルはそのまま階段から落ちた。かなり危険である。(まあ、2段程だったが為に、カイルに怪我はないが、)
「ムムム〜〜?」
「大丈夫…(汗)」
じたばたともがき、カイルは起き上がる。まさか、ムクムクがこんなに重い物だったとは思わず、カイルはしばらくムクムクの腹に顔を埋める事になった。
ムギュルッとムクムクを抱えたカイルは、思わず作業中であっても、手を止め、キラキラと瞳を輝かせていつまでも見つめていたいような可愛さであったが、惜しくも、ここには誰もいなかったりする。
「ムムム〜」
「いい天気だね、」
のほほんと会話しながら、一人と一匹は屋上の手すりの上に腰掛けてぼ〜っとしていた。無論、ムクムクはカイルの膝の上である。…まったく、見た目通 り、ぬいぐるみを抱える子供の図であった。
「ム〜ムムムムム〜」
しかし、暫くすると、他のムササビ達がムクムクを誘いに来た。(と思われる。)
カイルにはわからなかったが、何やら会話をしているようだ。
「ムムム〜?」
「ムムムムムーー」
「ムム〜…」
「ムムムムムムムッ!」
「…ム〜」
「???」
カイルには首を傾げるばかりである。ふいに、腕の中のムクムクがカイルを名残惜しそうに振り返った。
「ムムム〜〜…」
「?」
何事かムクムクはカイルに告げると、(非常に名残惜しそうに)ふいにカイルの腕の中から飛び出した。
のちに、それは『カイルさんに可愛がってもらう為に邪魔な2主をどう撃退するかの対策会議』(訳:カナタ。その後激闘バトル勃発)に出かけたと言う理由がわかったのだが、今のカイルにはまったくわからずに、つい反射的に手を伸ばしてしまった。―――――今のリーチを忘れて…、
「!」
身体のバランスが崩れる。
―――――落ちる!
そう確信した途端、誰かに力一杯、落下しかけた身体(腰)を掴まれた。
「―――――…」
「カイルさん!危ないですよ〜っ!!(汗)」
「…カナタ、」
カナタに助けられ、そのままカイルは背後から抱き締められたまま、2人で景色を眺めていた。
「サイズが変わると(色々なイミで、)危ないんですよ〜だから、今日はずっと一緒!って決めてたんですけどね〜…」
「うん…」
邪魔されましたー(怒)と額に青筋を浮かべているカナタだ。
「カナタ、さっきはありがとう…」
…しかし、元々、薬を飲まされていなければこんな目には合わなくてすんだと言う事には気付いていないカイルだ。
「いえ、無事で何よりですv」
「…………」
きゅーと抱き締められ、この抱き締められるという感覚は何やらくすぐったいような懐かしいような妙な感慨深さを思い起こさせる…。
カイルはふと思い、背後のカナタを見上げる。(…ちなみに、いつもは『抱き着かれる』である。)
「なんか、カイルさん抱きしめられてうれしーですねvいつもでもいいんですけど、カイルさんがすっぽり腕の中って言うのがあったかい感じで!」
「………うん、」
―――――…もう少しこのままでもいいかも…
「…そう言えば、フリック達は?」
「無論全部倒しましたよー☆」
「………(汗)」
2人はその日、日暮れまでそこで並んでいたそうだ。
―――――しかし、その夜…「ちょっとだけ悪戯ーv」と暴走したカナタと抵抗するカイルの戦いが繰り広げられたと言う事だった…。
無論、カイルは撃退したそうだ。…ソウルイータ−で、
エンド(死)
微妙です…(遠い目)
そして、犯罪です。
もはや何を突っ込んでいいのかわからない代物が出来上がりました…
す…
すみません!!!!!!(逃走)
海月は撤退した。(RPG風に、)