誕生日の贈り物!

 

 

プレゼントは ほら 星の形のキャンディ
そしていつも その幸せ 願う気持ち

 

 

 

「カイルさん!カイルさん!!」

「…………」

「カイルさん!」

「…………」

「起きて下さい〜〜〜っ!!」

耳元で叫ばれ、揺らされ、カイルはゆっくりと目を開いた。

 

「カイルさんvたんじょーびおめでとーございますーーーー!!」

 

スパパパパーン☆!と、寝起き直後の顔にまき散らされたのは、クラッカー…。

本日…

「……カナタ、」

「はい?」

「今、何時?」

「12時1分、もしくは、AM.0:01ですねv」

「寝たのは?」

「大体11時をまわったくらいですねv」

「うん、」

 

 

ゴスッ!!

 

 

そう、本日、カイルの誕生日。

そして、先程のは、カナタがカイルに棍でどつき倒された音。

しかし、いくら睡眠時間を削られた(もはやそういうレベルの問題ではないが、)カイルと言えども、そのくらいの事でキレる訳はない。いつもならば、少々困った顔で、笑みを浮かべて「ありがとう…」というだけだ。……いつもなら、

その時間まで起きていた理由が悪かった。―――――お風呂上がりでほかほか状態だったカイルに、思わず理性を失ったカナタが押し倒し―――(成人指定)―――な訳で、ようやく泥のように眠っていた所だったのだ。無理矢理押し倒され、起こされ、出合い頭にコレだ。いくらなんでもキレてもOKだろう。

「………(怒)」

寝不足なカイルはそのまま黙って布団に潜り込むと、多少生臭くなった場所で再び眠りに落ちたのだった。

 

 

 

次の日…(正しくは、8時間後)

「…カナタ知らない?」

「何があったのさ?」

罰の悪そうな顔で尋ねてくるカイルに、ルックはどうでもよさそうな返答を返す。…というか、呆れたような表情だ、

「………今日朝一番に、「おめでとう」って言われて、眠かったから棍で殴り倒したら、起きた時にはもう姿がなかった…(汗)」

「痴話喧嘩?」

「………」

「誕生日に?」

「………」

「バカじゃないか?」

「………」

何も言えないカイルだ。(しかし、かなり説明の言葉に語弊があるような気がする)

「まあ、おめでとう。誕生日、」

「…嫌味に聞こえるんだけど、」

「嫌味だからね。」

「………」

「………」

沈黙が満ちる中、物凄い勢いで駆けてゆく少女の姿が見えた。カナタにも似た、その走りっぷりを披露しているのは、義姉のナナミ。今日も元気炸裂な様子である。

「大変よーーー!大変〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!!!キャーーーー!!――――あ、カイルさんっ!誕生日おめでとうございます〜!」

「あ、うん…ありがとう…」

「でもカナタが大変なのーーーーーーーっっ!!!!」

きゃー!と表情を忙しく変え、ナナミは再び絶叫した。

「カナタ?(汗)」

ようやく、尋ね人の居場所がわかりかけたのはいいのだが、何やらただ事ではない事態が起きているようだ。

「そうなのっ!カナタ、カイルさんの誕生日プレゼントを作ろうとして砂糖を溶かしてた大鍋の中に、どっぼーん!って落ちて、全身大ヤケドなのーーーー!!」

「えっ……(汗)」

予想も出来なかったと言うか、出来たと言うか何と言うか…の展開に、カイルは沈黙し、ルックは思いっきりバカにした表情を浮かべていた。

 

 

 

「や〜〜…びっくりしました〜v」

呑気そうな声を出しつつ、カナタはピンピンした様子で、カイルと一緒に廊下を歩いていた。

…しかも、何やらとてつもなく甘い匂いを振りまいている。

「まさか溶け切って煮立ったアメの中に落ちるとは思いませんでした〜♪」

普通は死ぬ。

「………(汗)」

とりあえず、朝(というか夜)の事件を気にしているのか、カイルは黙ったままである。―――ちなみに、そんな事はまったく気にしていない少年は、ニコニコと笑ったまま嬉しそうにカイルの顔を覗き込む。

「ところでカイルさんvv」

「?」

「今日のたんじょー……」

ズドドドドドドドドドド!……音にするならば、まさにそんな感じだろう。

物凄い勢いの足音がカナタの声を遮るように響いてきたのだ。

「カイル!今日誕生日だってな!宴会開いたから主賓らしく来てもらうぜ!!」

「飲めやー!」

「騒げやー!!」

―――――何が理由でもイイから、宴会を開きたい。そんな思いを秘めた酔っ払い連中に、一瞬にしてカイルは攫われて行った…。

そう、酔っ払いに怖いものなどないのだ…。

そして、一瞬遅れで、少年は理解した。

 

「あ”ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!(怒)」

 

そして、上がるリーダー様の絶叫。

 

 

 

 

 

 

 

 

「しくしくしくしく……(泣)」

酒場の外で体育座りで泣きつづけている少年…。

そして、そのすぐ後ろで困ったような表情のカイルが立っていた。

辺りはすでに、真っ暗で、昼から今までかかってようやくカイルと再会出来たらしい…。一応はカイルのバースディという名目な為に、暴れることも出来ずに、少年は必死に酔っ払いの波にもまれ続けたらしい…そのあまりの辛苦は、筆舌に尽くし難いので、カナタの名誉のためにも描かないでおこう。

「カナタ……(汗)」

「うううううっ…せっかくのカイルさんのたんじょーびを〜〜〜っ僕が祝えないなんて〜〜〜〜っっ!!」

かといって、ふて泣きしているのはどうかと思われる。

「…………(汗)」

どうしたものかと、カイルが悩んでいると、少年は勝手に復活した。

「はっ!こうしちゃいられません!!落ち込んでいる間にも今日と言う日は過ぎ去って行くんです!!そんなもったいない事は出来ません!!!!―――カイルさん!!」

カナタは勢い良く、カイルの手を両手で握りしめた。

「誕生日おめでとうございますv」

「ありがとう…」

「コレvプレゼントの星形アメです〜vvv」

透明の瓶に詰められたそれは、淡い黄色をした可愛らしいものだった…。

夜空のそれとも混ざり合うようだ。

 

「………」

ふいに嬉しくなって、カイルは小さく笑みを零した。

心の籠った好意を示される程、誕生日に嬉しいことはないだろう…。―――むろん、時と場合を考えてならば、

「……vvv(可愛いです!!)」

カイルの珍しくも、表情を見せた笑顔に、カナタも喜色満面の様子である。そして、元々計画していたように顔を近付ける。

「後は―――v」

「?」

 

ちゅぅっ☆

 

頬に、キス。

 

「『貴方の幸せを祈る気持ち』ですっv」

「〜〜〜〜〜〜!!!(///)」

 

一生幸せにします!とばかりに、抱き着かれ、耳まで真っ赤に染めるカイルだった―――――…

 

 

 

 

 

 

 

「(後は基本に忠実に、ベットでスペシャルサービスを…!!)」

「………(悪寒…?)」

 

まだまだ波乱ずくめの誕生日の夜は続くらしい…

 

 

 

 

歌詞は『ポコ●ャン』のEDです。(吐血)

よーし!初めての歌詞に合わせて製作だ〜vと挑戦した所、

………?;

な感じな仕上がりとなりました…(吐血)

す、すみませ…(血反吐)