漆黒の闇夜。
月は、ない。
重く垂れ込めた雲が出ているから星もない。
あるのは闇、闇、闇。
―――そして静寂。

 

 

 

傍らに…

 

 

 

ぱちんっ

焚火の爆ぜる音に俺ははっとして顔を上げた。
意識が現実へと引き戻された。
ぐるりと辺りを見回すと二つのアイスブルーの瞳にぶつかった。
クルガンだ。
少し離れた場所に座っている相棒は焚火を焼べる手を止めないまま、いつもの感情の無い表情で俺の顔を見つめていた。
少し舌打ちし、立てていた膝に顔を埋める。

「何を思う…」

低い、バリトンが降ってきた。

「………別に」

長い沈黙の後にぶっきらぼうに返事を返す。
だがそれが俺の虚勢である事はきっとばれている。
長い付き合いだ。 クルガンが短く息を吐くのが聞こえた。

「不安…か」

嫌になるぜ、語尾に疑問符がついてない。
正直、図星だった。 それだけに耳が痛い。
ぎろりと目だけクルガンの方を向ける。
綺麗なアイスブルーの瞳がすっと細くなる。
まるで、全てを見透かされているような感覚に襲われる。
いや、実際見透かされるのだろう。

「…シード」

持っていた薪を焚火の中に入れると、ゆっくりとした動作でクルガンが近づいてきた。
ムカつくほど優雅で、それでいて男らしい歩み。
片膝を地面につくと、そっと俺の頬にクルガンが触れた。
いつもはひんやりと心地良い手が、今は手袋を履いているせいか少し温かく思える。
覗き込むように近づいてくるアイスブルーに全てをゆだぬ、俺は瞳を閉じた。
クルガンの薄い唇が俺のそれを包み込むように触れ、指が優しく俺の頬を撫でる。

―――――反則だろ、こんな優しさ 唇が離れた時、俺の頬は濡れていた。

「…………っ…」

堪えていた思いが溢れ出す。
どうしてこいつはいつも俺を暴くんだ。 俺の弱さ、俺の脆さ、俺の涙を…。

俺は大罪を犯した
それは未来永劫、決して赦される事のない大罪
守るべきものを守れずして生き残ってしまった罪

声も無く涙を流す俺の髪をゆっくり梳くと、クルガンは再び唇を重ねた。
今度は乱暴に。
先程の優しいものとは全く違う、何もかもを奪い尽くすような口付け。
甘さは、ない。

「………っん、はっ…」

言葉にせずとも、貧るように交わす口付けからクルガンの思いが伝わってきて、胸が締め付けられた。

―――――いつも傍に

いつか交わした誓い。
国をなくし、永遠なんてない事を思い報された。
この先どうなるかなんてわからねぇ。
だけど、この誓いだけは有効なんだろう…。

俺達の罪は、赦されるものではない。
償えるものではない。
だから、生きる。

 

END

 

生き残り説推進派として、生き残った二人を書いてみましたー。(^^ゞ
きっとうちのシードだと自分を責めると思います。
でもクルガンは罪を別つ事を望みます。(だから、俺の罪→俺達の罪)
駄文です。
ブランクがある分、説明がなければすっごいわかり難いものが出来上がってしまった…。(言い訳)
それにしても久々だなぁ…クルシー。(v_v)
この二人は今でも愛してます♪

深海紺碧



海月の言い訳;↓

クルシーリクが入ったので、どうしようかと悩んだ結果 。
タイミングよく紺ちゃんに会い…
リク書く気ないv?;(どきどき☆)と、
聞いてみた所、「いいよ〜」と言ってくれ、更にはこの作品を送信して下さったので、
遠慮なくこういう形になりました。
昼寝様;すみません;
言い訳なのですが、 クルシー好きという事で、
おそらく紺碧さんの作品なのではないだろうか?と思い、
紺碧さんに製作していただきました;
努力を投げ出したという苦情は海月にぶつけ、
クルシーラブvなこの作品を書いて下さった紺碧さんには、賛美を讃えて下さいませ!;