一度はやってみたかったネタシリーズ - 子供編3-
「まあ…落ち着いた所で、原因とか理由の解明に行きますか!;」
「遅いぞ…;」
遊び過ぎて、ボロボロになった両者を見ながら、フリックが呟いた。(が、カナタが聞いているはずもない。)
「なあこの『お父さん』さぁ、若すぎると思わないか?」
「んー?かなた、こんなの」
「『こんなの』!?」
シーナの質問に対し、父の見かけは変わらないと子供は言う。ついでにカナタは『こんなの』呼ばわりにちょっとだけ傷付いた。
「やっぱお前の隠し子じゃねーの?」
「…僕の部屋に拷問道具一式あるって事知ってる?シーナ『さん』。」
(シーナに対して)いつもは付けない『さん』を付けている所が余計に恐怖だ。
シーナとカナタが膠着状態になってしまったので、ビクトールが代わりに質問を続けた。…明らかにおもしろがっている様子だ。
「どうやってここに来たか覚えてるか?」
この質問に対しては、子供は少し首を傾げ、眉を寄せて考えた。少ししてから口を開く。
「みんなでお出かけしたら、おとうさんとおかあさんが知らないおんなの人に『お久しぶりー』って言って、かなたが『久しぶりにー』って言って、」
この年にしては、賢い様だが、思いだした事を次々と続けるので文法的にはむちゃくちゃだ。
「ふんふん、それから?」
「うー、(考え)…そのおねえちゃんが杖えいっ!てやったら、『あっ』って言って、おとうさんとおかあさんもびっくりしてた。」
「「「……………」」」
杖?
あ?
「…そう言えば、『お母さん』の名前って聞いてなかったな…(汗)」
「『お母さん』の名前は何て言うんだ?」
「おかあさん?」
何か…騒がしいな;…と、カイルは思っていた。
ムクムクと外で別れ、城内に戻って来たはいいが、いつもよりも辺りに人が居らず、…でもどこか騒いでいるような気配が伝わって来て…、どうも落ち着かない。
「?;」
首を傾げてカイルは考えるが、何も思い付かない…いや、カナタが何かしでかしてるのだろうか?という事はわかっていた。(いつもの事だから)
そこでカイルは、石版の前に常に立ち続けるルックに声をかける事にした。
「何かあったの…?」
「………アレ以外に原因があるとでも?」
「………(汗)」
そう言われてしまえば、カイルも苦笑いを返す事しか出来ない。いつもよりも機嫌の悪そうな顔でルックは言葉を続ける。
「隠し子どうのこうの言ってたよ、」
「隠し子?;」
誰の?
知らないよ(怒)、本人に聞けば?
目と目で、その辺りの事は会話した…。
とにかく、カナタが何かしでかした―――――…そうなると、結局自分が巻き込まれるのは必須だ。
…じゃあ自分から行くのが一番いい方法だろう。(周囲の被害者にとっては)
「今、どこ?」
「…酒場で集まってるみたいだよ、」
早く行けと全身で示しているルックだ。
カイルが酒場を訪れてみると―――…
そこには、ぎこちない表情で固まっているメンバー達(カナタとシーナ除く)と、
「おかーさんっ!」
…そう言って、何故か自分に抱きついて来た、カナタによく似た子供が居た。
―――――さすがのカイルも固まった。
続く
終わりはどこだ!
まだ中盤!
ようやくカゼが回復期に入って来ました〜;夜遊びにバイト説明会に深夜チャットをやりたいのですよ〜〜〜!!;
…今週は宿題でてんてこまいな様子ですが…(吐血)<12/1現在>