ちびにゃんこズ編!〜出だしはオッケー☆の巻〜
「〜〜〜〜〜」
すっかりりっぱな成猫(おとな)になったこにゃんこカナタは、毛という毛をさかだてて、しんけんなひょうじょうで部屋のドアをみつめていました。
そのなかでは、いままさに最愛の人(にゃんこ)が産みのくるしみにたえているところなのです。
「!」
にゃぁ…にゃぁ…ゃぁ…
「やりましたよ!坊ちゃん!無事に立派な双子の子が生まれましたよ! カナタくんもおめでとうございます!!」
「〜〜〜〜〜〜わーーーーvvvvv カイルさんーーー!!おつかれさまでしたーー!嬉しいですーーー!!僕の子供ーーー!!」
ドアのそとにとびだし、孫がうまれたおじいちゃんのように笑みくずれたグレミオさんに、これまた狂喜してこにゃんこカナタもドアのなかにむかってさけびます。
――――そうです、このおはなしはこにゃんこと、黒にゃんこさんのあいだにこどもにゃんこがうまれたところから、はじまるのです。
「よーし!読者が疑問を持たない内に次に進めですーーー!!」
BYサイ●ーグク●ちゃん
カイルさんは、マクドール家のぼっちゃんにゃんこです。
にゃんこにしてはすくないかもしれませんが、うまれたちびにゃんこの数は2匹でした。
1匹はカイルさんそっくろのまっくろなお耳としっぽをもつにゃんこで、もう1匹はカナタゆずりのトラ模様で、でも少しちびにゃんこの方が濃いいろをしたカナタそっくりのにゃんこでした。
2匹はまだめもあいていないのに、おぼつかないてつきでママにゃんこ(?)をさがし、においをかいではあんしんしたようににぃにぃとないています。
「わ〜…v ちみっこです〜v」
そこへパパにゃんこカナタがひょこっとかおをだしました。
出産もおちついたとはいえ、まだまだわが子をまもらおうとするほんのうで、まわりをいかくする時期なのですが…
「耳もしっぽもちっさいですーv 我が子〜♪♪手とか触っていいですか〜??」
「カナタ…;悪戯しないで…;」
どうも黒にゃんこさんは、(元)こにゃんこをちびにゃんこたちと、同格とみているらしく、いかくするようすもみせませんでした。
ちびにゃんこたちに、授乳はムリなので、ごはんはミルクになっています。
「坊ちゃんがお小さかった頃を思い出しますね〜v」
付き人のグレミオさんが、にゃんこ用のほにゅう瓶でちびにゃんこたちにミルクをあたえます。
でれーっとかおをくずれさせた手のうえでは、一心不乱にカイル似のちびにゃんこがミルクをすっています。
「僕もあげたいです!パパとしてあげたいです!!僕もミルクあげたいです!!」
ぴょんぴょんとはねる(元)こにゃんこです。…おとなげないですね。
カイルさん似のちびにゃんこのごはんはおわってしまいましたが、まだ自分似のちびにゃんこはごはんがおわっていません。
「落とさないように気をつけてくださいね?」
「はーいvv我が子ー♪」
付き人さんには、てのひらサイズですが(元)こにゃんこにとってはズッシリりょううでサイズです。
まだ目もひらいていないちびにゃんこは、それでも食欲旺盛に、にゃぁにゃぁないてごはんをねだります。
「さー♪一杯飲めです〜v」
にゅぅにゅぅにゅぅ!
ぱくりとほにゅう瓶にくいついた我が子をカナタはたのしそうに、まだベットでねているカイルさんはしんぱいげに見つめます。
にゅうにゅうにゅうっ!
「わ〜♪」
にゅうにゅうにゅうっ!
「わ〜♪」
にゅうにゅうにゅうっ!
「わ〜♪」
にゅう…にゅぅ…
「……………息継ぎいつしてるんでしょうか?」
「早く口からミルク放して!!;」
ぱたっ…とちびにゃんこのしっぽが力なくぶら下がりました。
呼吸よりもごはんをえらんだようです…。
にゃんこにルィとハルをvというリクエストにお答えして…(爆)
2/22…にゃんこの日だと聞いたので、根性でアップ。(笑)
…でも力尽きて3つに分けたのは内緒です。(吐血)