→取りあえず待つ
取りあえず待ってみよう。
約束なのだから、
「………」
特にする事がない為、カイルはベッドの上に腰を下ろした。
椅子もある事はあるのだが、なんとなくこちらの方が落ち着く気がする。
つい、手の中でチョコの包みを弄ぶ。
暫くそうしていたのだが、不意に溶けるかもしれないと気付き、カイルはその動作を止めた。
帰って…来ない。
「………」
何かあったのか、それとも―――――
「いらないの、かな…?」
受け取るのが嫌になって姿を消しているのかも、と嫌な可能性を考えてしまう。
あれ程欲しがっていたのだから、そんなはずがないと思いながらも不安が拭い切れない…。
「………」
ポスッと横に身体を倒し、目を瞑る…。
早く帰ってこないかな…そう口には出さない間でも、心中で呟きながら、カイルはずっと待ち続けていた………。
エンド。(嘘)