ここは、ファンタジーパロvな合作ですvv

誰と合作しましたのかは、本人様より、「ナイショで!」という事ですので、覆面 作家様vとさせていただきますが、(何故覆面?;)

…読めばわかります!―――ていいますか、かなり無理を言って、置かせてもらいました、理由は読めばわかります…海月の担当の駄 文ゾーンはともかく、その方の場所がいいのです…笑いあり!涙あり!愛あり!な話です!そして、妖精さんのあまりの可愛さにメロキュン☆なのですよー!…絵板で絵を集めましたよ、ええ。(笑)

後、この話を読むにあたって、知っておいた方がよい作品は、『ドラ●エ』『レイ●ース』ですv

 

奇数番号が覆面様v偶数が海月です☆


★☆夢の中で☆★33

 

「「ぎゃ〜〜〜!!!!;」」

竜はやっぱり半端じゃなかった。

味方の場合は心強いが敵の場合は最悪だ。

逃げ回ってばかりの二人にティウが安全な場所で文句をいう。

「こらー!せっかくハンデあるんだから逃げるんじゃなーいっっ」

「ハンデ?」

「どこが・・・」

ティウによれば、屋内で戦うことで竜の力は半分以上も抑えられているらしい。

「フッチは気付いてないけどね〜」

1フッチはちょっと、お馬鹿。

「そういえば…俺らはフッチと戦えばいーんだよな。」

「竜じゃなくて竜騎士狙えばいいんですよね。」

キランと二人の目が光った。

 

数十分後。

「終わったな。」

「終わりましたね。」

「ウワーン(泣)ブラック〜」

フッチを人質にブラックを牽制する勇者ら。

やってることは悪だが、効果はあった。

勝利した勇者たちの元へやっと妖精が戻ってくると泣き続けるフッチの頭上でくるくる回りながら光の粉を振りまいた。

「竜騎士フッチ!思い出して。君の力が必要なんだよ。」

何かの魔法を使うのかいつもよりティウの体が白く光っている。

その光を浴びるとフッチの体に変化が現れた。

小さかった彼の体は大人のものになり、竜は黒から白へと変化した。

「僕は、一体何を…?魔王さまは…」

呆然としたフッチ(3バージョン)はそう呟いて気絶した。

 

★☆夢の中で☆★34

 

…。

 

戦闘終了。

3人は、倒れたフッチと白竜を囲んでそれぞれ感想を述べている…。

「うわ…」

「うわ〜です…」

「お仕事終了っ☆」

疲れた〜とばかりに、リク君の頭に寝そべるティウさん。そして、2主らは声を合わせて…

 

「「デカっ…」」

 

…。

「つか、変わりすぎだろ、3フッチ…」

「憎らしい程の成長っぷりですよね!」

「どっちかっていうと、こっちのが呪いっぽ。」

「あ、肉の呪いとかでしょーか?(笑)」

「こらこらこらこらーっもう!ちゃんとイベントこなさないとダメだってばっ」

「「は〜い」」

ぷんすか!と怒るティウさんに、良い子のお返事を気取る二人だ。

とりあえず、回復と手当てをしようと相談しあう。

 

★☆夢の中で☆★35

「まぁ、はっきりいうと、1のフッチは書きにくいと。」

あと、2のフッチだとブライトが成長してなくて移動できない、と。

リクが真実をつきながら、覚えたての回復魔法をフッチとブライトにかける。

しばらくするとフッチがやっと目を覚ました。ブライトが心配そうにフッチに鼻を寄せる。

「僕は、一体・・・それに、貴方がたは?」

「今更自己紹介しあうのも変な感じですけど、勇者やってるカナタです。 こっちはリクさん、それからティウ☆りんさん。」

「そうだ…今、世界はどうなっているのですか? 僕らがこうなってしまったあと、どうなっているのですか?」

フッチは必死にきくが、2主ふたりに判るはずもない。

リクの頭にのっかっていたティウがため息をつき、フッチの手のひらに移動した。

「魔王が邪王に負けてしまった現在、崩壊の一途を辿ってる。 今は精霊たちが頑張ってくれているけど、長くは持たない。 少しずつ、人心は乱れ、無限の悪意に侵されていくだろう。」

「魔王さまが・・・」

何だかいきなりシリアスになった雰囲気に2主たちはついていけない。

「でも大丈夫、世界の中心を守る4つの要の内一つが復活したから。 フッチ、君が元に戻ったからね。これで少し、魔王に力が戻るはず。 僕らといこう。フッチ。」

仲間になるキャラをおとすのはティウの役目のようだ。

 

★☆夢の中で☆★36

 

「とりあえず!カイルさんが元気になったんですね!!」

「…まあ、間違っちゃいない、な?」

ちょっと疑問があるが、まあしょうがない。

どうせこの少年は、カイルさんが中心で回っているのだ。

 

フッチが仲間になった☆

 

 

一同はブライトの背中にのって会話をしていた。

ティウさんは乗った事があるし、カナタは特に問題はないらしい…少々リク君が大変だが、今後の相談と情報収集だ。

移動場所はティウさんが指示してくれている。

 

「とりあえず、フッチは洗脳されていたと!」

「まあ…そんな感じです;」

何故だか、この少年が言うと軽い。

苦笑しながら、フッチは頷いた。

リク君はティウさんを右手で握りしめつつ、なるべく下を見ないようにフッチに質問していた。(気が紛れるらしい)

「洗脳って一体誰にだよ…?」

「それは―――」

 

★☆夢の中で☆★37

「それは…僕にもわかりません。」

「え?何で?ぶっちゃけ邪王しかありえないじゃん。」

気分の悪さも忘れリクがきく。

「いや、そうなんですけど…僕にも状況がつかめてなくて。 気が付いたら目の前にリクさんたちがいて、それでー」

頭が混乱しているようだ。 尚も問いかけようとしたリクをティウが制し、 フッチの頭によじ登る。

「フッチは起動したてのロボットと同じよーなもんなんだからそう質問攻めにしちゃだめだよ。」

「でも気になりますよ〜カイルさんのこともありますし!」

カナタ君のセリフにフッチが何かを思い出すように目を細める。

「懐かしい名前だな…いや、今はそんな感傷に浸ってる場合ではないですね。 ティウさん、どこへ向かえばいいんですか?」

「とりあえず、僕お風呂入りたい。」

とりあえず、緊張感が萎えた。

 

★☆夢の中で☆★38

「あ、都合良く今下に温泉がありましたー」

「決定!フッチ降下降下っ」

「え;いいのかなぁ…」

ぺしぺしとおでこを叩かれ、3フッチは困った。

「はっ!;そうですよっ!ティウさん早くカイルさんを助けないと…!!;」

「そうそう。早く次のイベント地に行かないと…」

「何言ってるの!」

珍しくも正しい意見を言った2主らに、ティウさんは今までに見た事のないくらいの厳しい顔をした。

「カナタ君!」

「はいっ!;」

「カイル君はお風呂好きだよね?」

「え?えーっと…です!好きみたいです!」

「じゃあ助け出した時にいい温泉を見つけたって言ったらカイル君は喜ぶよねっ!?」

「はうあっ!!;」

それに気付かなかったとはー!;とカナタは頭を抱えて撃沈した。

「リク!」

「なんだよ;」

「君達が仲間にするべきメンバーはまだ3人もいるんだよっ!?温泉に情報がないってなんで言い切れるのっ」

「えーっと…―――もうここから降りれるならなんでもいい気がしてきたな、」

「じゃあフッチ、降下〜♪」

「…はい。;」

 

そんな訳で一同は温泉に赴いた…

そこで待ち受けていたものは―――

 

 

 

★☆夢の中で☆★39

 

そこは、ゲンスイピア一の温泉だった。

世界中のあらゆる人が集って身体を癒しに来る。

 

「わーい。気持ち良〜いv」

身体が小さいため、ティウはリクの手のひらの中で湯船につかっている。

ぺちゃぺちゃと足をばたつかせて楽しそうだ。

 

「やー…ほんといい湯ですね〜」

「ああ、見も心もリフレッシュって感じだな。」

「ここは体力と魔力が回復しますからね〜 滋養にも良いし・・・」

「へぇ〜」

「そうだよ。料理も美味しいって評判なんだから。 とゆわけで今日は泊まっていくからね!」

 

★☆夢の中で☆★40

 

そうして、泊まる事になったのだが―――…

 

「わーーーんっっ!!カイルさん〜〜〜〜っっ!!(泣酔///)」

「誰だー!酒飲ましたヤツー!」

「ごはんがおいしいー♪」

「ブライトがお風呂に入れないって!?」

…宴会になっていた。

あまりに、料理がおいしく、かつ豪華な物だったので、思わず一同寛いでしまったのだ。

そこに間違って酒が届けられ…カナタが酔った。湯上がりで血行が良くなっていたので、回るのは一瞬だったのだ…。

もはや、本格的に宴会ムードだ。

「カイルさんーーーっ!!(号泣)絶対助け出してみせますーーっ!!邪王のっ邪王の魔の手からぁあああああっっ!!(酔)」

「ああ〜っお刺身が食べたいのにっ大きくて食べられないーっ」

「妖精が肉食していいのかっ!?」

「魚食だってば、」

「カイルさんーーーっっ!!」

「カナタっ!ティウが潰れるだろうがっ!?」

「部屋にも入れないっ!?」

 

やかましい事この上なかった…。

 

 

★☆夢の中で☆★41

 

すっかり酔いつぶれてしまったカナタ君の世話は、当然のようにフッチがしていた。

まだブライトが無理矢理部屋に入ろうとしていたがそれはさすがに無理だろう。

そんな騒然としたなか、リクとティウは夜の散歩にでかけた。

 

「カナタなんか可哀相だし、 早くカイルさんに会えるといいな。」

「そーだねぇ…」

夜空には二つの満月が浮かんでいた。

ティウは突然リクの顔に近づくとそっと唇にキスをした。

「…!!??」

なっ…なっ…と赤くなるリクにティウはにっこり笑うと

「勇者の力を少しもらっただけだよ。」

そういうティウの身体から光が溢れ出すと、やがて金色に変わり、

小さかった妖精の代わりに女神のような姿がそこにあった。純白の羽根が仄かに光っている。

「これが本来の姿だよ。ちっさい方が楽だからすぐ元に戻るけど。」

「……だからお前はどーゆう役割なわけ。」

そういいながらも普通サイズに戻ったティウを彼は嬉しそうに抱きしめる。

小さいのも可愛いんだけど。やっぱりこれぐらいの方がいい。

まばゆい光を放つその身体は天使のようにも精霊のようにも見える。

「…今回の世界の危機は、カイル王子の心を誰も支えられなかったせい。
長い長い間、魔王だけが誰にも頼らずこの世界を支えてたから。」

「へ?」

「前、僕が信用するなっていったのはさ。僕は魔王だけの味方じゃないからだよ。
今は可能性があるから魔王にも力を貸せるけど…」

「は?」

「そーれに魔王は僕の子供の飼い主だからさ〜」

「子供ぉ!???」

リクが間抜けな声を発したとき、ティウがハッと緊張を走らせる。

「この気配は…邪王…」



★☆夢の中で☆★42

 

「はっ…!」

 

カナタは酒瓶を握りしめたまま、目を覚ました。

その近くには、頭にたんこぶを作ったフッチと戸に挟まったまま気絶しているブライトの姿があったが、カナタゆえに気付かない。

「…え〜っと?なんだかよくわかんないですけど、誰もいなくて寂しいですから、ちょっと出歩きますかー」

頭を左右に振って、カナタは何かに誘われるように立ち上がった。

 

 

「う〜…」

まだ酔いが冷め切っていないのか、カナタはゆらゆらとアイテム袋を引きずりながら、酔っ払いのサラリーマン(?)のように歩いていく。

「カイルさんの匂いがします〜♪うひゃひゃふひゃ♪(///)」

…もとい、まだ酔っていたようで、ぶり返しで変な事になっていた。

おそらく、少年的にもカイルと離れていて精神的にやばくなっているのだろう。多分。きっと。…そうでないと怖い。

 

 

…ふいに、辺りの雰囲気が変わる。

 

夜の闇の匂い…

不快な物とは言い切れないが、どこか不安を抱かせる気配…

 

「…んぐーーー」

(酔っぱらいは全然気付いていないが、)目を瞑りながら、歩いていると、ぼふっと誰かにぶつかった。

「あ〜すみませーん…てか、カイルさんの匂いで…」

「………」

浴衣姿のその人物を見た瞬間、少年の目つきが変わった。

「ッ!」

 

ガッ、キッッ!!

 

「…誰ですか、」

ギチッ…と、空中で阻まれたトンファーが嫌な音を立てる。

「…何がだ?我は湯治客だ、」

「とぼけるのは止めて下さい、…なんでカイルさんの身体使ってるんですか?」

浮かべる笑顔は、当たり前のようにカイルと同じ小さな笑顔で、 それすらもわざと作っているのか、口調だけが闇の色を彷佛させるような物だった…。

「―――誰が使っていいって言ったんですか…」

宙で障壁に阻まれたトンファーは、木屑を上げて崩壊し始めているが、カナタは引かない。

「………」

薄く笑った相手は、確かにカイルではない別の何かで―――

「っ…!」

一瞬にしてカナタは怒りで頭を沸騰させた。

が、ふいに足下がぐらついた。酒のせいだ、

崩れそうになる身体をいったん引き、素早く体勢を立て直そうとする。

「…返して下さい、とっととカイルさんを」

 

「否、」

 

クスリ…、

彼は笑う。

 

「…我は”邪王”、」

「カイルさんを傷付けるのは―――」

「破壊と死、それのみを司る」

「カイルさん自身でもダメなんですよ―――!!」

 

 

 

 

”この身体が我のモノではないと、誰が言い切れる?”

 

 

 

 

「くっそ…ッ!」

 

カナタの身体は、廊下から、その下にあった深い温泉の中に落ちていった…

 

勇者カナタ戦闘不能(原因溺れた)

第一イベント終了(なおこのイベントは強制イベントである)

 

 

★☆夢の中で☆★43

 

「…ん…?ここは…」

「あ、気が付きましたか?」

気が付くとカナタ君は布団に寝かされていた。

フッチがひきあげてここまで運んできてくれたらしい。

心配そうに見下ろしている。

「大丈夫ですか?」

「アイツはどこですか!?」

気絶する前のことを思い出したらしく、カナタ君は感情のままに フッチに掴み掛かった。それをリクが宥める。

「フッチに訊いても仕方ないだろ・・・」

「でもカイルさんが!」

「落ち着いて。邪王はもうここにはいない。」

静かにカナタ君の肩に手をそえて、ティウがいう。

「あれ、なんかティウさん身長のびましたね。」

「今だけね〜明日にはチビに戻るよ。 それより邪王のことだけど、ショックだった…?」

かつてないほど優しい表情でティウがきく。

その顔にカイルさんを思い出してカナタ君は少しうなだれる。

「・・・ちょびっと。でも、僕が助けます!」

「・・・そっか。」

 

★☆夢の中で〜☆★44

「…ぜ〜ったい助けますーー」

「…おどろおどろしいぞ…;」

 

かくして、新たなやる気を見せた勇者一行は、危険な程気が立ってしまっている爆弾勇者カナタを抱えて、出立する事になった―――の、だが。

 

「次の仲間がここにいるんですかーーーっ!?」

「うん。そう、」

すっかり元の妖精サイズに戻ったティウさんがそうのたまう。

一体いつ作ったのか、購入したのか、ミニサイズの浴衣を着て、髪の毛をアップにしてとても可愛い様子だ。

「ここにって…安直だな;」

「失礼な!ここには邪王すら来るってくらい、万能効果のある温泉なんだよっ誰が来たっておかしい事なんてないのっ」

「そうか?」

「ぬおーーーーっ!!VS邪王ですーーーっ!!」

「またスイッチが…;」

「キュイイイイ!」

わーきゃー!と素面でも、騒がしい一行だ…。

 

「とにっかく!仲間探しですよーーっ!!」

「「おー!」」

「がんばって〜♪」

 

★☆夢の中で☆★45

 

とりあえず、初心に戻って聞き込み調査だ!

ということで周囲の人々に訊いてみることにした。

 

「おにーさん。温泉卵いる?」

「あっちに行けば美人の湯があるよ。」

「温泉饅頭買ってよー美味しいよー」

「さっき熊が出たよ。」

「その妖精本物!?私にちょーだい! 彼氏がフィギアマニアなの〜」

「この温泉は魔王さま御用達の由緒ある…」

 

と、一通り聞いてみたところで休憩に入った。

温泉饅頭を食べながら寛ぐ。

ふいに、カナタ君が口を開いた。

「熊が出たらしーですよ。」

「熊か…喋る剣も一緒なのかな…」

「星辰剣なら、多分持ってると思いますよ。」

すぐに誰がここにいるか皆わかったらしい。

 

★☆夢の中で☆★46

 

とりあえず…

 

「今は渋〜いお茶が怖いですから、飲んでから行きましょう!!」

「同感。」

「ていうか、温泉饅頭おいしいけど、咽が乾くよね〜」

「…そのサイズで一個全部食べればそりゃなぁ;」

「ティウさん!明らかに身体のサイズと食べた量とがあいませんよ!?;」

「それは妖精の秘密です!」

きっぱりと言い放って、ティウさんはリク君にお茶を飲ませてもらう。

ブライトは饅頭は食べられない。

 

そんな訳で、熊目撃情報のあった、部屋へと一同はドタバタと進む。

 

「ここですか…」

「『桔梗の間』だな、」

「ちなみに僕らが泊まった場所は、『水仙の間』だよ〜」

「微妙に雅びな…;」

中から大きな笑い声が聞こえてくる…、そんな場所に一同は障子を蹴倒す勢いで飛び込んだ。(特にカナタ)

 

★☆夢の中で☆★47

 

「大人しく仲間になりやがれーです!!」

開口一番そういったカナタ君を中で酒を飲んでいた熊、もといビクトールは 目をまるくして見た。

その中にフッチを見つけて愛想よく笑う。

「よぉ!フッチじゃねーか勇者側に寝返ったって本当だったんだな」

敵にしては超友好的である。フッチは戸惑いながらも挨拶をした。

周囲をきょろきょろ見回してアレ?と首を傾げる。

「…もしかして、星辰剣の方ですか?」

「まー…そんなとこだな。 俺はとりあえず暇だから温泉にきたんだ。」

どうやら、魔王の部下は星辰剣の方でビクトールは 剣の使い手ということで操られていないらしい。

「星辰剣はどこに?」

「…俺にわかるはずないだろーが。」

「僕はわかるよ。」

あっさりそういったティウに一同の視線が集まる。

「美人の湯につかってるよ。」

 

★☆夢の中☆★48

「け、剣の癖に生意気な…;」

「ちなみに邪王が浸かってたのは、健康長寿の湯だよ。効能は魔力回復とか!」

「なんでそんな事まで…;」

「と、とにかく行くぞ!」

「ビクトールさんも来て下さいよね!!」

「俺もか?」

某賢者様よりも詳しい情報をティウさんは披露して、一同はその美人の湯へと行く事になった。

 

「どうせなら硫黄で錆びちゃえばいいんですよー!てっとりばやいですし!」

「錆びたら仲間にならないだろ!?」

「窓から外に突っ切った方が早いよー」

「じゃあブライト!」

「キュオォオオオオン!」

「あそこだな、」

人が増えたせいで、会話数が増えた。ちょっと大変だ。

「いっけーーー!多数ライドオン攻撃ーーーーー!!」

『ぬっ!?何事…!』

 

べきりっ…

 

…温泉に落下したブライトの下で、何か微妙に嫌な音がした。

 

 

 

 

★☆夢の中☆★49

場面は急に移り変わって魂喰城。

暗い廊下を誰かが歩いている。

その者を後から追いかけてきた青いマントを羽織った青年が呼び止めた。

 

「ルック!」

「…なんだ。フリック」

呼び止められて振り返った彼を見て、フリックが少し戸惑う。

彼が戸惑うのは無理も無い。ルックは奇妙は仮面を被っていた。

「…俺は他人の趣味についてとやかく言うつもりは無いが…」

「だまれ全身青尽くめ。」

「青づ…!?…いや、今はそんなこと言ってる場合ではない。 邪王様から新たな指令がおりた。お前も協力してくれないか。 俺だけじゃ無理そうだ。」

「…僕は今ハルモニアとその周辺の国を滅ぼす任務についている。 悪いが、忙しいから他あたってくれ。」

はたき落とす勢いで断るルックにフリックが情けない顔をする。

「神獣関連は怖いんだよな…呪われそうだし…。」

その名前を聞いてルックがぴくりと反応する。

「神獣だと?」

「ああ、最強の獣だ。 純白の悪魔、魔力の具現だ。
俺ひとりでどうにかするには少しキツイ。」

「…神獣を、どうするんだ。」

 

「連れて来るのだ。」

突然背後から聞こえた澄んだ声に二人がびくっと振り返る。

邪王が冷たい笑みを浮かべていた。

「もうあれにも世界がどちらを選んだか判っているだろう。魔王は滅んだのだから。
その事実を知れば、神獣は我につくしかない。神の獣は我の武器。我の僕。世界が跪いた証だ。
何より、あれは本来、世界を愛さぬ生き物だからな。」

 

魔王が世界を愛すかわりに。



★☆夢の中で☆★50

 

「どうしましょうかね〜」

「どうするんだよ…」

「一体どうしたら…;」

「どうすんだかなぁ…」

「僕し〜らないっと。」

 

砕けてしまった星辰剣を米粒でつなぎ合わせていた一同は、それぞれに同じ(一名除く)感想をもらしていた。

「とにかく、今の内に洗脳といておこうっと。」

「大体勢いつけて行き過ぎなんだよ、お前。」

「違いますよーっ!予想外にこのドラゴンが重すぎたんですよ!」

「ブライトは重くないっ!(泣)」

「おい、星辰剣大丈夫か?」

ビクトールのその声に、ぴくりと星辰剣は反応を示す。

 

『ぐっ…この恨み忘れ置かぬぞ…(怒)』

 

あ。生きてた。(米粒で、)

「なんか、恨んでますから、今の内に止め刺しますかー…って、カイルさんの為にもそうは言ってられませんよねっ!」

「そうだな、」

「ビクトールさん!説得お願いします!」

ビシリとカナタは言い切った。

 

とりあえず、ビクトールを生贄に捧げた…。

 

 

★☆夢の中でふぁんたじー☆★51

「いやぁv一件落着ですね〜犠牲者は一名でましたが。」

黒コゲになってぷすぷす煙をあげるビクトールの前でカナタ君がピースする。

ぜんぜん平和ではないが。 何はともあれ機嫌の治った喋る剣はティウと仲良くお喋りしていた。

人外同士気が会うのかもしれない。

 

「で、次はどこいくんだ?」

とリクはきくが

「え〜?たまには勇者殿たちが決めてください。」

妖精はつっけんどんだ。

ここまで来るとラスボスまでもうすぐだ。

妖精がすることも無くなってきた。

あとは勇者が考えて道を開いていくのかもしれない。

「全然わかんないからヒントを…!」

「…んなこといってもな〜ハルモニアにでもいってみたら?」

「ハルモニア…っていうと今戦争中だな。」

早々と復活したビクトールがつぶやく。

フッチが何かを思い出すように言った。

「確か、ハルモニアと戦っている連合軍がいたはずです。 本拠地はビュッテヒュッケ城でしたか…まずそこに行ったほうが良いかもですね。」

 

その言葉にカナタ君がひぃーと叫んだ。

 

★☆夢の中でふぁんたじー♪☆★52

ビュッデヒュッケ城。

今そこは、仮面をつけた謎の魔術士と戦っていたりする土地(本拠地)だった。

元々、そう大して目立つ場所ではなかったのだが、城に新城主が来てから、連合が成り立ち、一気に戦争状態になったのだという。(別 に、城主が変わったから戦争が起こった訳ではないが、)

そして、その本拠地には、戦争中でありながらも商業都市化を計っている為、潜入は楽に出来る場所なのだが…

 

「嫌ですーーーーーーっっ!!(泣)」

「なんで嫌がるんだよっ!?」

「リクさんはあの恐怖を知らないからそんな事言えるんですよーっ!?」

「じゃあお前に高所恐怖症の気持がわかるのか!?」

2主2人は異様にもめていた。

「あ、そろそろ見えてきましたよ;」

「ぐごーーっ!」

『まったく、騒がしいな』

「だよねー。」

そして、それを見ながらフッチが気を使う。ビクトールは寝ている。人外2人は仲良しだ。

 

★☆夢の中でふぁんたじー♪☆★53

 

「とりあえず、トーマスのとこいってみよーぜ。」

もう城主がトーマスだとわかりきっているリクはさっさと歩いていこうとした。

まだカナタ君がぶちぶち言ってたがそこはそれ。臨機応変に対応だ。

「いやですー!会いたくありません!」

電信柱(?)に張り付いててこでも動こうとしない。

いいかげん先に進みたくなってきたリクはついに切り札をだした。

「お前のカイルさんへの愛はそんなもんだったのか!?」

「ハッ!!!!!!」

 

そんなわけで。

 

「僕は城主をやらせてもらってる者です。 トーマスといいます。それで何か御用でも…?」

書類を机の上でまとめながらトーマスがニコやかに言う。

リクはいまだにカナタ君がこの少年を恐れる理由がみつからない。

「あの、ハルモニアと戦ってる軍の本拠地って本当にここ? それにしてはなんというか…平和っつーか無用心っつーか。」

「全軍がここに駐屯してるわけではないので…それで用とは?」

用とは?といわれても困る。とりあえず会っておけ〜とフッチたちに言われただけなのだから。

その言った本人とティウたちは城内探索に出かけている。

何を言ったらいいのかと迷うリクに何を勘違いしたのかトーマスは苦笑を浮かべた。

 

「あの、いいんです。何か事情がおありのようだし、話したくなったらどうぞ… それまでしばらく滞在してはいかがですか?」

温泉地と同じパターンで滞在するうちに何か起こるのかもしれない。

 

★☆夢の中でふぁんたじー♪☆★54

しかし…

 

3日経過…

 

「な、なんもねぇ…;」

「ううっ…;カイルさ〜んっ…(泣)」

机の上に倒れて2人、勇者は死にかけていた。

なんのイベントも起こらないのだ、その間にティウさんやフッチらはすっかり城に馴染んでしまっている。

馴染めないのは、カナタに巻き込まれてしまったリク君と、胃をやられかけているカナタだけだ。

「なんでイベント発生しないんだよ?」

「知らないですけど、条件クリアーしてないんじゃないですか…?;」

「条件?」

今の状況で考えられる事は、

 

1.ハルモニアとの戦争に参加。(協力か阻止かは未定)

2.ビュッデヒュッケ城で出店。(何の店にするかは未定)

 

「どっちにします?」

「…どっちかかよ。」

 

★☆夢の中でふぁんたじー♪☆★55

「じゃあさー…ちんちろりんでもやる?」

「僕、ちんちろりんやり方しりませんよ。」

「俺も詳しくは…全部勘でやってたし。」

「じゃあ木こりの結び目は!?」

「ムササビがいないだろ。」

 

話し合いは続くが、答えはもう一つしかなかった。

 

「仕方ない。戦おう。」

「よく考えれば勇者が店出すのも変な話です。(RPG的に)」

 

その頃の妖精さん。

執務中のトーマスの邪魔ばかりしていた。

「ねぇねぇこの判子押していーい?」

「それは駄目です…あっ!インク付けた足で書類の上をー!;」

徹夜でまとめたのにー!と涙目で訴えるがティウはきいてくれない。

きゃははははは!とまるで物語りに出てくる悪い妖精のように城主さまをひたすら困らせていた。

 

★☆夢の中でふぁんたじー♪☆★56

「じゃあ戦争を止めましょうか!」

「止める方か?(なんか、余計に被害が広がりそうな気がすんだけどなぁ。)」

「当然ですよ!戦争を完全に沈黙させる方が難しいですからね!詭弁と戯れ言で一旦戦争を止めるんですよ!」

「あ〜いざとなれば、上の方を殺っちゃえばいいしな。」

「まったくもってその通りですv」

そんな恐ろしい2主らの会話を聞きつつ、フッチはさりげなく視線を逸らして前をしめした。

「じ、陣営地が見えて来ましたよ;」

「いまいち警備が薄いですねー」

「背後が甘いよな〜」

さすが戦争をくぐり抜けて来た者らだ。…あんまり褒めてないが、

とりあえず、カナタの『もう出来るだけこんな場所からは脱出したいんですーーっ!(泣)』という理由で、夜も更けてからの移動だ。

そして、ティウさんは…

 

「眠いし〜。僕は僕でやる事があるから、たまには僕なしで行動してね!」

 

と、のたまって今は別行動だ。(思いっきりスルーしたが、ビクトールは別の位置から入り込んでいる)

「…てか、ナビゲーターと離ればなれでいいんですかね;」

「…イベント自体始まってないしな、始まったらくるんじゃないか?」

「…心配ですねー」

「…心配だな、」

 

ティウさんもだけど、ビュッデヒュッケ城も心配だ。(すでに、ティウさんの悪戯の被害が出てるからv)

 

 

★☆夢の中でふぁんたじー♪☆★57

 

場面は変わってビュッテヒュッケ城。

カナタ君たちがいない間にちょっと大変なことになっていた。

 

「白き魔物よ!ここにいることは判っている! 」

「早く出て来ないと城がふっとぶぞー…」

仮面のつけた神官将と青づくめの男が風の魔法と雷の魔法でビュッテヒュッケ城を攻撃していた。その手には虫取り網を握っていた。

 

「トーマスさま!あれはハルモニアの神官将です…!」

何故ここに!とセバスチャンが青くなる。

「わからない、けど…皆を傷つけるわけには…」

ハルモニアの神官将と青い戦士。その二人きりで城を守っていた兵たちは壊滅に近い状態に追い込まれていた。本当に彼らはハルモニアの者なのだろうか?

あの力は昔、魔王に近しい者たちがふるった力に良く似ている。ついでに姿形も。

「魔王さま…僕は…」

ぎゅっと手を握り締めたときトン、と頭に何かが降り立った。

「魔王が恋しいの?聖獣トーマス。」

「・・・え!…」

「やれやれ。魔族の宝、世界の支柱、法と混沌の生き物を守り慈しみ祈り支える…か。
王子の苦悩は昔から絶えないようだな。…さてと。」

そういうと妖精は窓の隙間から飛び出しあの二人の所に向かった。

「ティウさん!?」

 

「来たな神獣…」

「来たよ。しかし早いなあ。僕の予定では 君らを起こしたあとだったはずなんだけど。
魔王と邪王にもう一度戦ってもらわないと僕としては困るんだ。確信できない。」

「…何を言っている?まぁ、いい。フリック!」

呼ばれてフリックが用意したものに妖精がギャー!と固まる。

固まったところをルックは素早く網で捕らえた。彼は虫取りが得意だ。

網の中で予定がずれるー!と暴れる妖精を少しあきれた目で見つめると虫籠に入れた。

「邪王様の言う通りだな…最強の神獣がねずみを怖がるとは…」

それは昔、眠っている間に羽根を齧られたからなのだが無論ルックたちはそんなことは知らない



★☆夢の中でふぁんたじー♪☆★58

 

そして、ティウさんが捕らえられた時、2主達は…

 

「僕達は戦っちゃ行けないんだーーっ!(笑)あはははははーーー!!(自分で言って受けている)」

「お前それが言いたかっただけだろっ!?(笑)」

 

…戦闘していた。

しかも、ビュッデヒュッケ城の面々と。

なんか、こー戦争をやる意義と意見の食い違いでむかついて、2人でボコっちゃっていたらしい。

まあ、その辺りの詳しい理由は、他サイトさんに任せるとして、とにかく2人は平和的解決vでも、むかついたらボコるvという、矛盾を大きく孕んだ行動をとっていたりした。

※でも、ピコポンソードなので、気絶させているだけな為、良い子にも安心してごらんいただけます。(?)

確かに、全員気絶させれば一旦戦争は中止されるが…この2人にしか出来ない事だろう。(レベル上げしたらしい。)

 

フッチとブライトは、(フッチはともかく)この戦いに向いていないので、ハルモニア軍を説得に行ったビクトールに連絡をとってもらっている。

「おーい、こっちは説得…ってなんだこりゃあっ!?;」

「そっちは結構素直だったんですねー☆」

「あ、ササライか。」

 

 

戦争一時終了。

そして、ビュッデヒュッケ城。

「ティウさんがっ…!!」

「「ティウ(さん)が!?」」

顔色を変えたトーマスの言葉に、2人は息を飲んだ。

 

★☆夢の中でふぁんたじー♪☆★59

「虫のように虫取り網で捕まえられて虫籠に入れられて 虫っぽく連れていかれましたーーーー!!!;」

「虫虫言うなー!!!」

自分がいうのは構わないが他の人に虫扱いされたくないらしい。

リクは取り乱したトーマスにチョップをかまし、かまされたトーマスは ちょっと落ち着きを取り戻した。

「で、どーゆうことなんですか?」

「それがそのー…とりあえず、青い人は捕まえてあります。」

トーマスが指を指す方向に青い人間がぐるぐる巻きにしばられて気絶させられていた。

「逃げようとしたので、噛み付いて気絶させました。 あ。大丈夫です。命には別状ありません。牙に含んだ致死の毒は使ってません。 ついでに洗脳も解いてあります。でも片方の仮面の人には逃げられてしまって。」

あっさり言うトーマスに2主は何か恐ろしげなものを見たような視線を向ける。

その視線を受けてトーマスは照れたようにもじもじする。

「ええと、今は人間の姿をとってますがいちおう魔王さまに仕えてたことがありまして…」

するといきなりポンっという音がしたかと思うとそこには白いウサギがいた。

小さな羽根がパタパタと背中で動く以外どこからみても小学校で飼われてるミニウサギだ。

「ええと、神獣の眷属である僕は城への道を開けます。 世界の中心に邪王の場所へ案内できますが…」

どうしますか?とトーマスウサギは首を傾げた。

 

★☆夢色ふぁんたじー♪☆★60

「えーっとだなぁ…」

「行くに決まってるじゃないですかーっ!(怒)」

いきなり、兎になったり、隠しイベント聖獣だったりで、ちょっと展開に呆然としてしまったリク君だったが、カイル以外眼中にない、少年はあっさりとそうのたまった。

一瞬突っ込もうかとリク君は考えたが、ティウさんも攫われているので、あっさり理性は情熱に負けた。

「そうだな!」

「ですよ!」

「あ、はっはい、わかりましたじゃあ…」

漢らの意気込みに、気押されつつトーマスは、宙でくるんと一回転した。

すると、そこには光で出来たゲートのような物が出来ていた。…ただし、兎が作ったものなので、少々小さい…。

「この道から先へ進む事になります…でも、この中に一度入ると、その先からはこっちに戻る事は出来ません。」

どうやら、入り口専用の門らしい。

しかし、そんな事には動じず、カナタはぐいぐいとぐるぐる巻きにされた青い人物を突っ込んでいる。

そして、リク君はそれを手伝っている。

「そんな事を気にしてたら愛は得られないんですっ!!」

「そうだ!たまにはいい事言うなカナタ!」

「たまにはってなんですかっ!」

トーマス君を感心させつつ、2主2人はゲートの中にもがき入った。後からは楽々トーマス兎がついてくる。

 

…そして、門が閉じられると…

 

「あの…でも、まだ邪王戦に有効な武器とか防具をとってませんけど、大丈夫でしょうか??」

…。

「「それを先に言えよっ!;」」

「すっすみません…!;」

 

 

 

次に続く!