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幻水2プレイ日記?〜カナタ少年の日記〜

 

35

何だかんだでルカ・ブライトの侵攻で、この砦も危ないらしい事が、この女の人の説明で分かった。

…とはいっても、もうこの状況になると分かるだけの手札は揃ってた気がするのは気のせいだろうか??(あれだけラウドたいちょーが自供してたし。)

まあいっか。何とでもなるだろう〜ナナミもいるしー。

 

ビクトールさんに休めといわれ、部屋に戻って暫く。

ピリカちゃんの様子を何ともなしに見に行った所、ちょうど泣き疲れて眠っていた。

まあ…泣ける時に泣いておいた方が良いよね。泣きたくても泣けなくなる時もあるんだし。(死んじゃった時とかさ…)

「カナタ…僕達はどっちの味方をしたら良いんだろ…」

「さあね〜」

「僕は、ハイランドが自分の国だと思っていた。僕達はその国を追われてここまで来た。でもいつかは、ハイランドに戻れると思っていた。ユニコーン隊の全滅、ラウド隊長のこと、焼けたトトの村、ピリカの泣き顔、僕は…僕らは何を信じれば……」

「自分で考えろ〜。」

少なくとも、僕はハイランドの味方を仕様とは思わない。

僕は…自分の味方だ!あっはっは!

まあ、ソレだけを言い残して踵を返そうとしたけれど、…ジョウイも欝っぽく考え込むタイプだから、これだけは言っておいた。

「僕は味方だよ。(多分ね)」

「そうだな。ああ、そうだな。ありがとう…カナタ。」

その言葉にようやくジョウイがこっちを見た。

本当にわかってるのか?と言いたくなる様な顔をしていたけれど、それには突っ込まなかった。(…ちょうどタイミングよくレオナさんが呼びに来たせいでもあるけれど。)

とりあえずその場では、それ以上会話を交わす事無く、ビクトールさんの元へと行く事にした。

 

 

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「カナタ、ジョウイ、お前らに頼みがある。」

「はーい☆」

「何々ー??」

「こんな砦でルカの軍を相手にどこまで持つか分からんが、とにかく手を尽くしてみる事になった。」

うんうん。

「オレはミューズへ行って援軍を頼む。」

「私は、罠を仕掛けられそうな場所を探すわ。」

「俺は、戦える人間と武器をかき集める。使えそうなものは何でも使うつもりだ。そこでだ、これを見てくれ、カナタ、ジョウイ。」

そこで見せられたのは、火炎槍とかいう、火が噴き出す武器だった。

おお…!サビてるけど、これは面白そうな武器…!

「それで、こいつを直したいんだが、それが出来るのが、この近くじゃ神槍ツァイと呼ばれている男しかいない。カナタ、ジョウイ、お前らにツァイの所まで行って来て欲しい。どうだ、やってくれないか?」

「わっかりましたー。まさに猫の手も借りたい忙しさって訳ですね!」

 

軽く引き受け、気軽にツァイさんを呼びに良き、早く砦に戻ろうとした…そんな僅かな間の事だった。

そんな僅かな間に、リューベの村は焼き落とされていた。

 

(伝説の豚は死ね!シーンまで後少し…。)

37

一瞬で起きた戦いとも呼びない虐殺の場に、駆け寄る事も忘れて呆然と立ち尽くしてしまった。…その事が逆に良い方に転がったのだが。

…何しろ、犯行を行った者が、まだ町の中で凶行に及んでいたのだから。

 

「はっはっはっはっはっはっ焼け!焼き尽くせ!!!!戦う牙も持たぬ虫けら共だ!!!!!!!!」

 

そんな声が聞こえてきたと同時に、冷めた思考の自分が「やっぱりか…」と納得していた。

トトの村が焼かれたのに、リューベの村が無事に済む保障なんてない。むしろ無事でいる可能性の方が低かった。

そして、その高確率の凶行に行き合わせたのは、ただ単に運が悪かったのだろう。

 

「お、お願い…やめて…」

「どいつも、こいつも命乞いばかりしやがる。貴様!そんなに死にたくないか?」

「は…はい…見逃してもらえるのでしたら、な…なんでもいたします。」

「そうか……それならブタのマネをしてみろ…」

「え………」

「ブタのマネをしてみろと言ったんだ!!」

「は!はい!!」

 

あまりナナミに聞かせたくも見せたくもないやり取りに、硬直しているナナミの耳を両手で塞ぐ。

…何となく結末は見えている。

 

「ブーー……ブー…」

「ふ…ふはははははは!!!!!ふはははははははは!!!!!!
  面白いな…」

「じゃ、じゃあ………」

「ブタは死ね!!!」

 

あっさり女の人は切り捨てられた。

初めから生かしておくつもりなんてなかった、それが理解出来ていた。

―――なんか、つまりこのムカツキは…同属嫌悪な気がする。

「あれがルカ・ブライト…何と惨い事を。」

「ゆ、許せない!」

ジョウイがそう叫んでも、大して思い入れのなかった人々の死に、そこまでの怒りを掻き立てられる事もない。

むしろ、どうやってここからナナミと無事に逃げるかを考えてしまう。

それに…ルカ・ブライトの凶器は自分の中にあるものとよく似ていた。

 

…だからムカツク!

 

「黙ってみているわけには行かない!」

思わずそう叫んで、ツァイさんに気絶させられた…。

まあ…今暴れたらナナミも危ない目に合わせるところだったから…よしっ!…ガクッ!!;

 

(うちの2主はVSルカ様な感じです。
ルカ戦済まないと坊ちゃんイベントが起きないから…v
―――ではなくv(本音!?)同属嫌悪デス。 )

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「無事に戻ったかカナタ、ジョウイ。」

「リューベの村が襲われたと聞いたから、心配してたんだぜ、」

「まあ何とかですー。」

殴られた所が痛いけど。

「で、そっちがツァイさんかい?」

「ツァイと申します。お見知りおきを。
  ”火炎槍”の修理、請け負わせてもらいましょう。時間がないようですので、早速。 」

そんな感じであっさりと話は進んでいく。

戦争だ〜生き残れるかな?僕とナナミ。

「お前達はここまででいい……………すぐに支度をして逃げるんだ。ミューズ市に行くといい。」

と、ふいにビクトールさんが言って来た。

「これは、お前達に関係のない戦いだからな。ツァイの事だけで、充分さ。」

…先にそう言われたら、逆に手伝いたくなる。何と言うか、天邪鬼体質って言うか何ていうか…(笑)

本当に危険になったら、言われたとおりミューズに逃げるとして、せめて一太刀だけでも色々やり返しとかないと!

「僕も一緒に戦う!」

死なない程度に!

「お前らがか?気持ちはありがたいが………」

「オレが試してやろう。足手纏いはいらないからな。カナタ、お前がオレにて傷でも負わせられたら、腕前を認めてやる。それでどうだ?」

「わかりました〜。」

フリックさんの言葉に僕は頷きを返す。

「……………………一つ聞いときますけど、真剣勝負って事で、なんでも有りのバトルロワイヤルですよね?正こーほーでなく。」

「一騎打ちだ!!正々堂々の反則なしでの!!;」

何か身の危険を感じたらしいフリックさんが、そう叫ぶ。

チッ。毒物とかそんなのはなしか!

 

(「カイルさんが足りません…漢仲間曰く!マクドールさん分が足りないーー!!(怒泣)」

書いている方も主坊が書けなくて、苛々してきています。(笑)
いつになったら英雄イベントに…!いやっせめてバナーの村にさえ行ければ…!(爆)

「先がなーがーいーっ!!カイルさんとイチャイチャ出来なくて憤死します〜っ(泣)>イジケ」 )

 

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「カナタ…隊の名前はどうする?」

「そうだね〜」

「ドラゴン隊、オレンジ隊、スカーレティシア隊、カナタ・アンド・ジョウイ隊、うーんどうしようか?カナタ、君はどんな名前が良いと思う?」

「ジョウイの趣味はどうかと思う。(キッパリ) うーん、まあじゃあもう面倒だから、最初のと次のを合体させてオレンジドラゴン隊で。」

「適当過ぎないかい!?」

面倒だから!

 

まあ、そんな訳で名前が決まって束の間。ジョウイがいきなり鬱状態(というか本人は真剣に考えているらしい)になった。

「…これでよかったんだよな、カナタ。」

「隊の名前が?」

「違う!!;」

そう混ぜっ返したものの、上位が現状について悩んでいるのは分かった。

…というか、そう言われても今の現状で他にどーしろと?

誰も知らない場所に逃げ出すにしては、ハイランドに恨みがありすぎて復讐したい気満々だし…。

まあ―――とりあえず、この悩みについては放り出す事にしておこう!

 

 

「王国の奴らが現れたぞ!!!!皆、広場に集まれ!!!!」

そんなポールの声と砦内の喧騒で目が覚めた。

「聞いたかい?とうとう、来たらしい、」

ついにか―――…。

あー…もしかして、これが僕の初陣?

 

火炎槍を手に敵と戦った為、血生臭い感触はなかったけれど、代わりに人を焼き尽くすという焦げ臭い経験をする事になった。

「ナナミ大丈夫!?;」

「お姉ちゃんは大丈夫よー!!;」

無事戦いに勝利した…というより、生き残れた為ほっとしたけれど…でも、あのルカ・ブライトが居なかった事に妙な胸騒ぎがした。

そして、その胸騒ぎは当たってしまったらしく、戦いは休む暇なく連戦となり、傭兵隊の砦は落ちた。

 

 

(主坊に飢えた海月のどさくさ劇場。↓)

「最近めっきり主坊度が下がってます!!某夏の陣でも主坊ゾーンは激減してますし!
しかも海月さんはその事よりもテド4が1サークルしかなかった事にショックを受けてましたし!!(怒)」
「えっと…;」
「故にここらで一発!久々に主坊度を上げようかと思います!!」
「どうするの??;(←一応聞いてみる)」
「カイルさん!

―――脱いで下さい!

ゴッッ!!(突)

<カイルは容赦なく棍でカナタの咽を突いた。>

※危険ですので、全国のマクドールさんは真似をしないで下さいv

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「この砦はもうだめだ。みんな!!出来るだけバラバラに逃げるんだ!!」

ユニコーン少年隊の時と同じだ。

動かなくなって転がる知り合い達…。

やっぱり、この手で守れるものなんて高が知れている。

(ナナミを探さないと…)

ジョウイがピリカちゃんを探しに砦の中へ戻る中、僕もナナミの姿を探す。

幸い、戦いの最中には無事だったし、逃げる人並みに巻き込まれて流されていかれてたから多分大丈夫だろうケド…万が一戻ってきてたら危ないし。

 

「歯応えのない奴等だ。こんな奴ら相手にあの男は手こずっていたのか。」

 

…なんでそんな状況になっているのか、ルカ・ブライトの前にピリカちゃんは立っていて、ポールが今まさに切り殺されそうになっている所だった。

 

「う、うわああ…た、助けて……」

「ふん、その台詞は聞き飽きた。同盟のブタめ…」

 

「ポール!!」

助ける暇もなく、一刀両断。

軽い喪失感を覚えながらも、優先順位はまだ生きているピリカちゃんと入れ替わる。

「ガキ?耳障りな…俺の楽しみの邪魔をするな。」

危ない!

ジョウイと2人がかりで振り下ろされようとした男の剣を抑える。

「何だ貴様らは、このガキを助けたつもりか?」

こ〜れ〜は〜…ッムリ!

今の(成長期前とは死んでも言わない!)僕の力量で勝てる相手じゃない!一払いで僕とジョウイは吹っ飛ばされた。

「フン!虫けら共が偉そうに。良い事を教えてやる、この世には強い者と弱い者がいる。強い者は全てを奪い、弱い者は死ぬ。それが、この世の仕組みだ。」

どこの野生の王国だ!

どこか納得してしまう心境になりながらも、そうツッコミ、ギッと相手を睨み付ける。

「それをこれから見せてやろう。強者が弱者を奪う瞬間だ!!!!!」

「やめろ!!」

愉悦に歪んだ笑みをルカ・ブライトは浮かべた。

そして、ジョウイの静止の声に一瞬動きを止めた。

「や、止めてくれ!!!!」

「黙って見てろ虫けら!!!こんなガキを助けて、どうなるという?そんな事より、命乞いの台詞でも考えておけ。次はお前らだ。」

…黙ったまま隙を伺う。

一瞬で良い、隙が出来れば…

「ふはははははははははは!!!!いいぞ、その目だ。無力ゆえの苦しみの目だ!!!!」

(…何かトラウマでもあるのか?この狂皇子…。)

ルカ・ブライトが剣を振り上げた瞬間、―――砦が揺れ動いた。

その瞬間に出来た隙に、細い針を男に飛ばし起き上がると、ビクトールさんの声が耳に届いた。

「こっちだ!!!!早く来い!!!!」

ピリカちゃんはフリックさんが助けてくれたようで、抱えられていた。

…ジョウイ!ちゃんと助けろよ!!(怒汗)

「貴様…小ざかしい真似を…」

そう言って入れ替わりに床に膝をついたルカ・ブライトを尻目に、ジョウイらと脱兎のごとく逃げ出した。

死んでたまるかーーー!!!!!

 

(主坊不足による禁断症状が出ている海月のどさくさ劇場↓)

「ううー(泣)カイルさんが酷いです〜っ殴るならともかく、棍で突きましたーっ!
しかもノド仏狙って〜〜〜(べそべそっ) 」
「カナタが変な事言うから…;」←もはや手加減を忘れつつあるカイルさん。
「べそべそべそっ〜(泣)」
「えっと………;」
「主坊度を上げようとしただけなのに酷いです〜っ(めそめそっ)」
「ごめん、ね?;」←謝らなくていいのに謝ってしまうカイルさん
「…何かカイルさんからしてくれますか?(上目遣い)」
「……………(汗)」

<カナタは必殺泣き落とし&だだこねを使っている。>

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…何とか燃え落ちる砦から脱出したものの(途中ナナミとも合流出来た。)…ピリカちゃんの声が出なくなっていた。

「ア……ウゥ………」

まあ、それはそうだろう。

大人でもトラウマになりそうな光景を目の前で見せられ、殺されそうになったのだから。

「返事してくれ…ピリカ…お願いだよ…ピリカ……”おにいちゃん”って呼んでくれよ…」

「ジョウイ…大丈夫さ。今はショックを受けているだけだ。」

気休めを口にしてジョウイを落ち着かせる。

今無茶させるよりも、今は安全な場所、身体を休める場所に行くことのほうが大事だ。

「…そうだよな……大丈夫だよな。また、笑ってくれる…よな。」

「カナタ…大丈夫よね?」

「うん、」

ナナミにもそう返事をして、僕らは歩き出した。

目指すはミューズ市!!

 

…だったのだけれど。

 

トトの村に来ると、ピリカちゃんがフラフラと燃えた社跡に迷い込んで行ってしまった。

―――ジョウイ。だからちゃんと手繋いどけってば!;

まあ、何だかんだで追いかけてついて行った洞窟の中には、ゲンカクじいちゃんのラクガキ(?)みたいなものがあった。

「『我と我が友の想いをここに封じる我らは遂にそれを一つには出来なかった事を深く後悔するものである。 ハーン、ゲンカク』」

一つ?ゲンカクじいちゃんとハーンって…??とのこのこと近付いていった所、一瞬眩しい光が放たれ、ジョウイと2人して見知らぬ場所へと飛ばされた。

 

 

(地●への最終回に爆笑しながらも主坊を求める海月のどさくさ劇場↓)

「何かって…何すれば…;」
「キスとかちゅうとか接吻とか口付けです!!」
「……………(全部同じなんじゃ…;)」

<さすがに騙されないカイルさん。>

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「こ、ここは…?」

「さあ!」

キッパリと断言してみる。

「祠の中か……?しかし、どうしてこんな所に…」

 

「運命の糸を辿る者達…宿星の集う前触れ、それを呼ぶ少年達よ。進みなさい。運命を紡ぐには、それをその手にしなければなりません。」

 

―――誰!?

急に現れた人影がそう意味ありげな事を言い残すと、また現れたときと同じように姿を消した。

………ま、まさか…!

「い、今のは?」

「〜〜〜〜〜〜〜〜幽霊だ!!;」

「幽霊!?;」

「ギャーーーー!!!!;勝手に祠に入ったから祟られるーーーー!!!!!」

「いや、そうじゃなくて…!先に進めって言って…」

「先へ進まないと祟られると!?」

「カナターーー!?;」

ヒィー!!;ダッシュー!!;

物凄い速さでジョウイを引き摺り走った。

 

 

少し経って、やや落ち着いた。

代わりにジョウイが何か物思いに耽っていたけど。目とか虚ろで。

「君がいたから僕は寂しくなかった…」

「………(ジョウイ。口に出てる。口に。)」

あーーー…昔の想い出とか何かかな?

僕も目を閉じると、ジョウイが思い浮かべている時代がまざまざと甦ってくる。あの幼い頃の…………ロクでもない思い出…♪

でもナナミはいつでもナナミだったなぁ…。うんうん。

「生も死も一緒に選んだのだから…」

「………(だから口に出てるよジョウイ。)」

そろそろ突っ込むべきか?

と、思ったその時、ジョウイが正気に返った。

「い、今のは…?幻? カナタ、君も見たかい?」

「え?目ぇ閉じたら浮かんださっきの、回想じゃなくて幻!?」

そういえば嫌にハッキリ見えると思った!!(ジョウイの意識も虚ろだったし。)

 

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「運命の継ぎ目をその手にする少年達。貴方達の”資格”を見せてもらいました。」

「わあ!!;」

 

―――幽霊かと思った!(でも違った。)

よく見たら、生身の女の人だった。………ん?ていうか、想い出覗き見られた!?

「あんたはさっきの!一体何者だ!」

「ジョウイ…(その言葉遣いは女の人に対して失礼だよ…そりゃ確かに覗き見されたケド。)」

「頼むから言いたい事は口で言ってくれカナタ!!(泣)」

あり過ぎて言えるか。

 

「私は”門の紋章”の継承者。世界と世界を繋ぎ、閉じる者。大いなる”天秤”の代理人にして、運命の見届け人。
  この地に宿星の集う兆しがあります。今は運命が揺らぎ、未来が見えぬ時。」

ほー。

「…2つの真の紋章の一つが貴方達を認めました。その運命を紡ぐ者達よ、貴方達に道を開きましょう。」

一つ…

一つに出来なかった…

真の紋章…。

「”力”は貴方達に”平穏”を与えてはくれません。」

…何か要るような要らないような。(汗)

うーん。悩み所!;

 

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力…力…うーん。身に余る力があってもな〜。

自分と大事な人が守れる分だけあれば充分だし…。でも、足りてるかと言ったら……うーん。;

「貴方達が”力”を欲しないのであれば、このまま、元の世界へ帰しましょう。」

「力………紋章…27の真の紋章の力だというのか…………」

あ。ジョウイが何か心動かされてる。

「………………どうするカナタ?」

「………僕には”力”は必要ない」

身に余る分はね。

「…あの時…ピリカが言葉を奪われたあの時…僕は自分の無力さを思い知らされた。焼けたトトの村で死んだマークスさんとジョアンナさんの前でピリカを守ると決めたのに…」

「………」

「僕には守りたい人達がいる。カナタ、ナナミ、ピリカ、母さん、そして僕の知る多くの優しき人々……カナタ……僕らには”力”が必要だよ。」

ジョウイの譲れないという態度に、僕も頷く事にした。

「…わかったよジョウイ、”力”が必要なら…」

でも、ジョウイ。きっといつか思い知るんじゃないかと思う。どんな力を手にしても、守れるものはこの手に握れるものだけだと。

………………………まあ、身に余る力なら、身の方を大きくすれば良いか。

よし、気持ちを切り替えよう。僕だってまだまだだし。

それに、真の紋章持ってて何かこう、よかったー!って思える事が人生の中であるかもしれないし!!

 

(割と先に、この時の決断を大いに喜ぶ事になるカナタ少年。

「運命の人〜〜!!真の紋章〜〜〜!!ずっと一緒に過ごせる時間ーーーーっvvvv♪」

大興奮。 )

45

「カナタ。僕は右の洞窟に入る、君は左を頼む。」

「――――――待った。」

「ど、どうしたんだい?カナタ;」

「僕が右に行く!! そっちのが何か強そうな気配がする!!」

「どっちでも同じだよっ!!;」

「どっちでもいいなら僕が右へーーー!!」

「わーーーー!!;」

 

…結局左へ行かされた。チッ。(怒)

あ”−も”−!(怒)この紋章やっぱり防御っぽいし!!

 

(どっちの道へ行くのかでも揉める…。)

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やっとこさミューズ市に着いた。

…と、思ったら…

 

「僕達は、傭兵隊長ビクトールさんの知り合いです。この街で落ち合う事になっているんです。通してください。」

「駄目だ、通行証のない者を入れる訳にはいかん!ハイランドのスパイがいつ紛れ込むか分からないからな!!」

素早く通行規制が敷かれていたようで、ミューズに入れなくなっていた。

どこまでもスパイがたたるなぁ〜。

「そんな…僕らがスパイとでも……」

いや、発音とかの違いでハイランドの人間って分かるから、僕ら割と怪しいよ。

「はい、はーい、怒らない。怒らない。ここは、このナナミちゃんに任せておいてよ、」

「ナナミ?」

何する気だろ??

とりあえず全員でナナミを見守った。

「ねぇ、ねぇ、ビクトールっていうおっさんに会わなきゃいけなんだよぉ。ね、ね、ちょっとだけ通して。」

「馬鹿を言うな。とっとと行くんだ鼻ペチャ女。」

「は、はな…鼻ペチャ……? い、いま、な、なんて言ったの?」

「鼻ペチャって言ったんだよチビスケが。さぁ、帰れ帰れ!」

あ〜〜…ナナミがキレそう。

まあ、鼻ペチャ…鼻ペチャくらいなら、怒らなくても…ペチャパイとか言われてたら、僕も「人の義姉のどこ見てるんだー!」とか怒るけど、まあ、鼻ペチャ程度なら…。

 

「うるさい!このおかっぱ頭のちぢれマイマイがあ!!」

 

ブチッ。

「人の義姉になんてこと言ってんですかーーーーーー!!!!(怒)」

「そーよそーよ!!やっちゃえカナター!(怒)」

「わー!!;」

「離せーーーーーーッッ!!(怒)」

「わ!わ!わ!は、離してぇーーー」

ナナミと一緒になって暴れた所、思いっきり皆から取り押さえられて、別の場所へ連行された。

邪魔すんな〜!

 

 

47

とりあえず。近くに宿があったので、そこに入る事になった。

「いらっしゃい!ようこそ白鹿亭へ、」

おおー綺麗な奥さんだ〜。こう、お母さんって感じの雰囲気で!

良い人っぽいし。…とか思ってたら、割と駄目な旦那さんが付いていた。まあ、悪い人じゃなさそうだけど…うーん;

 

まあ、その日はそこで泊まって、次の日の朝。

「わあ!;」

………ナナミに添い寝されて起きた。

一緒に寝てた訳じゃないのに、目を開けたらそこに顔があるといくらなんでも驚く!

―――で、まあ何だかんだとあった訳で〜。

今は面白…もとい!危険な遺跡の中を探険していたりする!

そう、僕らは通行証を貸してもらう代わりに、宿屋の旦那さんの遺跡の探険に付き合う事になった。

世の中ギブアンドテイク!!殆ど遊び半分だけど!(笑)

 

うろちょろと遺跡の中を迷いながらも、奥まで辿り着くと、そこには意味ありげな言葉が―――

「”扉を開きし者よ、汝の望むもの、汝の願うもの、汝の大切なものはここに、されど心せよ…”」

「”大切なもの”って何だろ。わたしはカナタとジョウイ、後は死んじゃったけどゲンカクじいちゃん…かな。」

「僕も、ナナミとゲンカクじいちゃんと自分が大切なものかな?」

「そうだな…”大切なもの”ってのは、そう多くはないよ………て、さりげなく僕を抜いてないかいカナタ!?(泣)」

「気のせいだって。(笑)」

まあ、そんな事を言いつつ中に入った所…(遺跡の中にふんだんに飾られてあった象の)頭が二つある蛇が現れた。

 

(主坊に飢えた海月のどさくさ劇場。↓)

「今はそこ(大切なもの)にカイルさんが入ってますよ〜vvv♪」
「…ジョウイ君は?;」
「さあv?ですー☆」

 

47

…とりあえず、でっかいヘビはボコリまくって殲滅し、ついでにジョウイに紋章を使ってもらった所、思った以上にイカス攻撃だった。

いいなぁ…あの破壊力…。とか思っていたら、ジョウイが「カナタは盾の紋章で良かったと思うよ!;」と焦った感じで言われた。

●違いに刃物とか思われたらしい。チッ。←反論できない。

 

で、肝心の宝物はというと、『やくそう』だった。

体に気をつけてとかそういう感じのオチ??いや、まあどうでも良いケド。(遺跡探険面白かったし。)

しかし…!帰ったら、ヒルダさんが倒れていて、僕らはかなり焦った。

シンダル遺跡で見つけた(いつの物かもわからない)薬草を飲んでもらった所、すぐに治ったけど……コレ、シンダル遺跡の呪いか何かかも?;(まあ無事に治ったから良かったけど…。)

後、ちょっと気になるので、パチっといた『やくそう』をまた調べてみようと思う♪あっはっは♪

 

 

で。アレックスさんの通行証を借りたはいいけれど!

…この大人数(総勢7人)で、どうしろと??;

48

「はーい、ストップ。皆、アレックスさんに借りたこの通行証で中に入るわよ。」

「本当に大丈夫かな………」

「さあ?」

「もー、やってみないとわかんないでしょ。」

僕とジョウイの言葉にナナミが憤って両手を振り上げる。

「はーい、えーと…わたしがヒルダ、カナタがアレックスで、ジョウイがピートね。後の皆は同行人よ。間違えないでね。」

「ちょっと待ってくれ、ナナミ。ピートってのはアレックスとヒルダの息子だろ。どうして、僕が…ピリカの方が良いんじゃないか?」

「それより誰か一人がアレックスさん役で残りが同行人って事にするとか〜…」

揉めに揉めた。

…しかし、こうと決めたナナミに勝てる訳がなく、負ける見込みの高い作戦に特攻する事になった。(汗)

「行くよ、ピート。」

「カナタ―――」

自棄になるなー!;と言うジョウイの抗議は無視する!

 

まあ当然牢屋行きになった。

「おっかしいなぁ。カンペキだと思ったんだけどなぁ。」

「そうだね〜。それもこれもジョウイ(子供役)の身長が僕(父親役)より高いからだ、―――縮め。

「僕のせいかいッ!?;」

わーわー!と言い争うものの、すぐに見張りの人に怒られて止まった。

 

 

49

あ〜…でも、牢屋慣れしてきた自分が恐いなぁ。

等と、日もすっかり暮れた牢屋の中で考えていた。

ちなみにナナミも、(ベットを譲るといったのに、落ちるからと断られて)床でピリカちゃんと爆睡中だ。

僕も寝ようかと思ったものの、何故かジョウイが声をかけてくれと言わんばかりに窓の外をじっと眺めていたので…取り敢えず声をかける事にした。

「どうしたの?」

「見てごらんよ、カナタ。あそこ、明り取りの窓から月が見えるんだ…」

「そうだね〜(カラメル焼きが食べたくなるな〜)」

「満月だよ、」

変身でもしろと?

「ハイランドを出てから、色々あったな。」

「そうだね〜」

「…トトの村の洞窟で見た…あの幻…」

あ〜…マズイ。眠くなって来た…。

………。

「なぁ、カナタ……いつかは、あのキャロの街に戻れるのかな?」

はっ!;寝てた!

誤魔化すように、聞こえていた質問に対しての答えだけを返す。

「いつかはねー…戻れるさ…」

…眠い。

「そうだね…この意味のない争いが終わり、全てが穏やかで静かになったらあの街に戻ろう。僕と君とナナミの3人で。
  ゲンカクじいさんの道場を建て直したっていいし、なんなら、商売を始めてもいい。 」

「………」

「何をしても、生きてはいける。軍に戻る以外なら、僕は何でも出来るよ。」

ナナミとは戻るつもりではいるけれど、ジョウイの面倒までは見れる気がしないので、僕は黙っていた。眠いのもあるけど。

(ていうか、本当に出来るのかなぁ…何でもって、何でも…というか、ジョウイは変な方向に突っ走りそうな予感…。)

「この地に暖かな静けさを……」

穏やかな静けさとかいうのを奪ったのはハイランドだからな〜…ああ〜眠い〜。

もう眠かったので、語るジョウイに適当な相槌を打って寝た。

眠りに落ちる寸前に、「寝てるッ!?;」という半泣きの声が聞こえたような気がしたけれど…まあ。気のせいという事にしよう。

 

(良く食べ良く遊び良く眠る時代です。)

50

翌日、ビクトールさんが迎えに来てくれた。

割と早いお迎えだったので、助かったといえば助かったけれど…何故だか市庁舎に行く事になった。何でも会わせたい人がいるとか何とか…??

まあ、取り敢えずはレオナさんがいるという酒場を目指して、町中をうろうろして…騒動に巻き込まれ、脇の下から攻撃をされるという珍体験もしつつ(でもあの武器何だったんだろう!是非とも見たかった…!)…その後市庁舎に行く事になった。

 

「いい加減に”腹を決めろ”と言ってやりな。ティントの連中はいつだってそうなのさ。使者には…そうだなフィッチャーをやれ、あの男なら失敗はない。」

 

ビクトールさんに連れられて執務室に入った途端、中で女の人がビシバシと声を飛ばしてお仕事をしているところだった。思わず面食らう。

「おや、来てたのか?ビクトール。」

「いつもの事ながら、あんたの仕事ぶりには驚かされるぜ。」

「まあね。それよりも砦を落とされたんだって?」

「まったく、面目ない。」

「しかし…休戦協定をこうもあっさり破るとはね………ルカ・ブライトが軍の実権を握ったのは、厄介だね、」

何となく重要そうな話題を、世間話のように聞いてしまう。いいのかなぁ??

深刻そうな会話をぼ〜っと聞くことしか出来ない僕ら。

「ところで……今日は何の用だい?いつものバンダナ男じゃなくて、子供を3人も引き連れて……」

急に話題をこっちに振られて、ビクッとなった。…ちょうどあくびが出そうになっていて…;

「ああ、こいつがカナタ、」

「カナタです、よろしくお願いしますー」

「こっちの細いのがジョウイ、そしてこっちのおてんばが……」

「ナナミ!!!!」

細いの…おてんば…僕だけ特徴なし!?

「それで、こいつらと、後もう一人ピリカってのがいるんだが、4人をあんたの所で引き取ってくれないか?暫くは俺達と一緒に寝泊りさせるが、いずれは戦いに……」

ああ、それで僕らをここに。

…という事は、この女の人(多分アナベル市長)が保護者って事に??いや、保証人??

うーん。それはそれで面白い気も?

しかし、アナベルさんは僕らの名前を聞いて、真剣な声で呟いていた。

「ジョウイ…ジョウイ・アトレイド?」

硬い声でアナベルさんがジョウイに話しかける。

 

 

51

「何故、その名を……」

「確かキャロの街の地方貴族の息子がその名だったはず。そうだったね、ジェス。」

「二人兄弟の長男の方です。今は反逆罪で国を追われています。」

「おおっ…!僕ら思いっきりお尋ね者だね!」

「そうねっ!」

「2人ともなんでそんなに嬉しそうなんだい!?;」

いやもう、ここまで来た以上開き直るしかないって言うか?

後、逃亡者とかお尋ね者って、カッコイイから。

「そして…カナタとナナミ……」

「はい!」

「カナタ…お前の育ての親はゲンカクという名ではなかったかい?」

「? そうですケド??」

「!」

言って困るような事ではないので正直に答えた所、何故かビクトールさんまで驚いた顔になっていた。

「え〜?どうして??どうして???どうして、ゲンカクじいちゃんのことを知ってるの????」

「ゲンカク老師が二人の養子をとったと聞いている……その名がカナタとナナミだったはず……」

「ゲンカク…老師???」

うちのじいちゃんも有名人!!

ビクトールさんが、「まさか…あの……」と驚いたような声で呟いているのを聞いて、よっぽど有名人だったのだと思う。

「ビクトール……二人には、いずれ私からその話をする。それまでは………」

何か余計に気になるような…!!;

「カナタ、ナナミ、ゲンカク老師は元気にされているかい?」

「ゲンカクじいちゃんは…」

「ゲンカクじいちゃんは……一昨年、死にました…」

「そうか………結局、我らは罪の償いを出来なかったな…」

「罪の償い?」

 

結局、その話は後でという事になった。

裏切り者がどーとか何とか言われてたのと何か関係してるのかな??

 

52

それから後、市庁舎の中を歩き回っていいという事で、3人で部屋を覗いたり、書類の山を突いたりしながら探険していた。

そんな中、ジェスという男の人がいた部屋の中を覗き込むと―――ジェスさんはもう一人の男の人と一緒に『少年兵の軍服』を丹念に眺めていた…。

こ、これは…!?

「どうしたの???」

ナナミの声に僕らの存在に気付いたジェスさんが口を開く。

「カナタ、ジョウイ。頼みがあるんだ、聞いてくれないか?」

「何ですか…?」

「――――――僕らにその服を着せてコスプレごっこをさせるつもりですねーーーー!?(怒)」

「「な!?;」」

「軍服マニアなんて、なんてマニアックな〜!!」

「違う!!;ミューズとハイランドの国境近くにだな…!!;」

 

スパイに行って欲しいという事だった。

おお。これで本当に都市同盟のスパイ?

それはそれで面白いので、OKした。

 

(既に愉快犯。)

53

「何か、結構ドキドキしてきたね、カナタ、ジョウイ。あれでしょう?スパイみたいな感じなんでしょっ?」

「うん。そんな感じ♪」

「……………」

頼まれたのでハイランドにスパイしに行く事になり、そんな感じの会話を交わしつつスパイ大作戦を決行!

ちょっと大きい(ジョウイ談。僕は黙秘!)軍服を着て、こっそりと駐屯地に侵入する事になった。

「やっぱり二人ともその服似合わないね。」

「やっぱりー?(笑)」

「そ…そうかい?」

何でかショックを受けているジョウイ。何か軍服って個性が出ないからしらないけど、似合わないと思うんだけどな。

そして、駐屯地のすぐ近くまで来た為に、一緒に来た人達と別れる事になった。

「カナタ、ジョウイ、気をつけてね。危なくなったら、すぐに逃げてくるのよ。」

「うん、わかってる!」

心配そうな顔で言うナナミに、力強く断言して見せた。

最初っから逃げる気は満々だ!えっへん!

 

 

54

そういう時間帯なのか、人の出歩きが少ない駐屯地を堂々とジョウイと歩き回り、食料庫を探す。

目指すは食料庫であろう大きなテント!!

「あそこが食料庫になっているみたいだね。でも、番兵が……」

 

「なんだ!!おまえらは!!!!!」

 

ジョウイと隠れてごにょごにょと喋っていたら、あっさり見つかったというか、怒鳴られた。

「しまった…」

こーゆー時は慌てず騒がず。

「お前ら、その軍服は少年兵のものだな…なんで、こんな所に居るんだ。」

「それが…その…ぼ…僕ら、ユニコーン隊にいたんです。」

そう来るかー!ジョウイー!!;

「都市同盟の不意打ちにあって、仲間は皆…僕らは、何とか生き残って…でも、部隊はもうないから………」

「そ、そうか……………お前ら、良く生き残ったな。」

ええ、怪しいたいちょーの言う事聞かなかったから、殺されずにすみましたー。…とはさすがに言えない。(笑)

「同盟の奴ら本当に酷いな!!!許せんぞ!!!!」

「そうですね。」

あっはっは!嘘くさい!

しかし、質問に答えた振りして罪悪感で丸め込むとは…ジョウイ、やるな!

隠れてジョウイに拍手の振りをしてみせた…が。ジョウイは「え?なんだい?」と訳の分かっていないような顔をした…。

 

で、まあ食料庫を探索する。

「大体、2週間分という所かな。王国軍は早めに決着をつける気みたいだ……」

「うーん。」

「よし、見つからないうちに逃げよう。」

「…ジョウイ、食料の中に下剤でも入れて帰る?」

「それはやめた方が良いと思うよ!!;」

「じゃあゴキブリでも入れようか。」

「それじゃあ単なる嫌がらせだッカナタ!!;」

ちっ。

そんな感じでドタバタしつつ外に出たら…

 

「お、お前達はカナタにジョウイ!こんな所で………」

 

ラウドたいちょーに遭遇した。

まさかこんな所でも会うなんて…疫病神めー!!

 

(基本倫理観というものを持たないカナタ少年。)

55

「ははーん、今度は本当に同盟のスパイに成り下がったって訳だなぁ――」

「そうですヨ〜?国に裏切られた反逆者の身としては、そういう事しなきゃ、子供だけで生きてけないんですよー?ヤな世の中ですよねー?あははー☆どうせ僕らスパイの売国奴なんですから、変わらないじゃないですかー?」

あっさり肯定してみる。

「くっ…侵入者だ!!!!!」

そういうとラウドたいちょーは、前と同じように人を呼びに逃げて行った。

ちっ。どうせなら殴って人呼ばれないようにすればよかった。

 

で、ジョウイと逃げている最中、逃げ場に迷って手近なテントの中に飛び込んだ所、

「何者ですか、貴方達は?」

と、どこか聞き覚えのある女の人の声が投げかけられた。

「ここは王族のためのテントですよ。」

えーっと…「くせ者です?」…じゃなくて、こういう時は―――

「ど、泥棒です!

「カナタ!?;」

「泥棒さん?」

「今はコレが精一杯…!」

「まあ、カリ●ストロですわねvv」

 

何か意気投合して匿ってもらえました。

 

 

56

「お茶、おいしかったです♪」

「さようなら。またお会いしましょうねv」

 

にこやかーvなお茶会の後、ぐったりしたジョウイを引きずり退室(退テント?)する。

でもまあしかしっ!ここからは気持ちを切り替えていかないと!

………とか思っていたら、テントから出て来る所を見計らって、陰険たいちょーが出現してきた。(このストーカめッ!)

わさりと現れた兵士に囲まれるものの、これくらいの数ならすぐにボコって倒せる。(どうせたいちょーって言っても数に頼るしか能のない小心者だし。)

「くっ…カナタ、ここは僕がなんとか食い止める。だから、君は逃げるんだ。ここで二人とも捕まったら、待っているナナミ達まで危ない。」

「ジョウイ?」

集まっていた敵は今は一掃し終わっていて、新しく追っ手がかかるまでまだ間があるのにも拘らず、ジョウイはそんな事を言ってきた。

何か考えがあるんだろうか??

一応「それは出来ない」とか反対してみたけれど、ジョウイは敢えて一人で敵に突っ込んで行った。

「僕は必ず後から追いかけるから!絶対に捕まらないから!!早く行くんだ!!!!!」

??? まあ…そこまで言うなら、脱出しよう。うん。

「はーい。わかったー。」

まあ何か考えがあるんだろう!紋章の試し撃ちがしたいとか!(笑)

 

「あ、戻ってきた!戻ってきた!こっちこっち、大丈夫だった?何か騒がしくなってたから、捕まったかと思っちゃったよ。」

「うんー見つかったー。ついでにジョウイは「何か考えがあるのか(わかんないケド)1人で残ったよー」

「えええーーー!!;」

大丈夫なのー!?と叫ぶナナミに、「多分大丈夫!」と返事をして、タイミング良くやって来た追っ手から逃げ出した。

 

 

 

(どさくさ紛れの日常ネタ?主坊劇場)

「マンホールーーー!!ギャーーー!!
マンホールからギャアアアアアッー!!(c0□0|||>絶叫泣)」
「どうしたの!?;」
「カイルさんーーー!!(ガタブルブルッ)
ふぃら、フィラリアーー!!マンホール男がぁあああーッ(号泣)」
カナタの手元に漫画を確認。
「………恐い話、読んだの?;」
「はぃいいいいいぃっ!(泣)」
「………(何で恐いのにわざわざ読むんだろ…>汗)」

夜。
「…カイルさん…;もちょっとくっついていいですかっ;(ガクガクッ)」
「………うん、いいよ…;」>すでに密着中

そんな所が嫌いになれないらしいカイルさん。

 

(ヤン●ガン●ンから出てるアレです。
全3巻の…。立ち読みしたのです…>ガクガクガク; )

57

ミューズまで戻ってきて、ほっと一息。

…という訳にも行かず。ジョウイが帰って来ない事を心配するナナミに促され、すぐにジェスさんの所へ報告に行く事にした。

が、間の悪い事は続くもので、会議中の為ジェスさんには会えなかった。

杜撰な管理体制だ。

取り敢えずビクトールさんに相談しに行ってみた所、「上手い方法を知っている」という事で…

 

ビシッ!!

 

「ヒ…ヒィィィ………」

殴ったーー!!;

確かに、道を塞いでいる人を力ずくで退かしたら早い。

 

 

「ビクトールに、フリック。そんなに血相を変えて、どうしたんだい?」

「おい!てめえ、カナタとジョウイを王国軍のキャンプに忍び込ませたってのは本当か?」

「ちょっと、ちょっと、そんなにお熱くならないで…」

「ええ、確かに私が頼みました。それよりも、その手を離してください。」

胸倉を掴み上げているビクトールさんに怒声に、相手(ジェスさん)ではなくナナミの方が驚いていた。

本気で怒ってくれているのはわかるけれど、自分でわかりましたーと返事した行為の為、嬉しいのかどうなのかわからず、フォローの仕様がない。(汗)

「アナベルさんよ、俺は、あんたらとは付き合いが浅いが、こんな子供をスパイにつかすほど、都市同盟ってのは、困っているのかい?」

「ジェス………」

非難の的になっているジェスさんは、あっさりと必要だったから頼んだと、感情を交えない声で言った。

「カナタ、王国軍のキャンプにはどれくらいの食料がありましたか?」

「2週間程。」

「お前!まだ、そんな事を…」

「ビクトールさん!いちおー僕、この仕事引き受けたんで、報告はさせてくださいーっ;」

「っそれよりも、ジョウイが…ジョウイが……」

場の空気が更に悪くなろうとした時、ナナミが必死にジョウイがまだ戻らない事について言い募る。

「お願い、ジョウイが王国軍に捕まったのっまだ帰ってきてないの、だから、だから、ジョウイを…」

ナナミ…

「カナタ、ナナミ…貴重な情報を手に入れてくれた事は感謝している。そして、貴方達を危ない目に合わせた事は謝ろう。
  ―――しかし、我々にはジョウイを助け出す事はできない。ここを守るだけで、精一杯なのだ。許しておくれ。」

 

 

58

「でも、でも、でも……」

ああ、やっぱり。

そうだろうなーとは思っていたので、特に何の感慨も浮かばない。

泣きそうになっているナナミの手を握り、大丈夫と安心させようとしてみる。

「食料が2週間という事は、奴らは一気に攻め込んでくるつもりです。これで、丘上会議でも意見をまとめやすくなる。お礼を言うよ、カナタ。」

「いいえー。どういたしましてー」

「てめぇ!!!!!」

激昂するビクトールさん。

「くっ、傭兵風情が何様のつもりだ!ミューズを守る為に、情報は必要だった!それに、そいつらのせいでアナベル様が苦しむのが……」

「何だと!!!」

おお。未必の故意発言?大人って汚いなー。(笑)

「お止め、ジェス!」

「もうよせ、ビクトール。お前も気が済んだろう。ここは俺達傭兵風情には居心地が悪い。戻ろうぜ。」

ふー…大人のいざこざ泥沼は、子供には分からないですねー。ヘッ。

 

 

そんな訳で、門の前でナナミと一緒にジョウイを待つ事にした。

 

(微カゼ引きました。ズズッ。
うう。;熱ないですが、鼻のかみ過ぎで鼻痛いれす; )

59

「遅いね…カナタはやっぱりレオナさんの所で待っていなよ。」

「一緒に待つよ、」

ナナミが心配だから。

ジョウイについては、まさかあんなあそこまで緊迫していない状況下で、何の目的もなく玉砕覚悟で一人突っ込んでいって、犠牲になるようなバカだとは思ってないんで、特に心配はしていない。

途中ピリカちゃんも一緒になって、ジョウイの帰りを延々と待つ。

「ねぇ、ねぇ、ねぇ、覚えてる?カナタがルードの森で迷子になった時の事。ゲンカクじいちゃんが探しに行っている間、わたしとジョウイは、やっぱりこうしてカナタの事ずっと待ってたんだよ。」

「うん、」

「あの時もカナタはちゃんと戻ってきたから、ジョウイも必ず戻ってくるよね。」

「うん、戻ってくるよ。」

沈む夕焼けの中、沈黙が満ちる。

「ねぇ…カナタ。わたし思うんだけど…ジョウイが帰ってきたらもうこんな所からは逃げ出して……」

うん。ナナミがいるならどこでもいいよーと返事をしかけた時、待ち侘びた人影が、夕日の中を歩いてきた。

「!!!!!!」

「カナタ…ナナミ……僕を待っていてくれたのか…」

「うん。主にナナミとピリカちゃんがね。」

「帰ってきた!やっぱり、帰ってきたね!!」

「カナタ…ナナミ…約束は守ったよ…」

ナナミとピリカちゃんに揉みくちゃにされながらも、そうジョウイは言う。

「お帰り。(待ちくたびれたよ)」

「ただいま…カナタ…いいもんだね……帰りを待っていてくれる誰かが居るっていうのは………」

うん。そうだね。

 

 

それから一週間後。

割とのんびりと過ごせたと思う。

…まあ、どんどんと戦いの準備と予感が高まって来ていたけれど…。

食料は2週間分…そろそろといった感じがする。

で、今日は丘上会議らしい。

ビクトールさんに話しの種になるから、と誘われて入ってみた所…確かに面白い会議だった。

意見も性格もバラバラ。

同盟?どの辺りが??というような結束ぶりに、何だか笑いそうだった。

うーん。どこへ行けば安全なのやら〜。

 

(微カゼ。やや回復傾向。
もやし●んの細菌は可愛いなーとか思っていたり。>爆 )

 

60

「僕らも戦わせて下さい」

うえ?

何だかんだと酒場に戻って来てみれば、アナベルさんがビクトールさんに二日間の足止めを依頼していて、それに対してジョウイがそんな言葉を口にしていた。

「僕らも戦いたいんです。王国軍を止める手伝いがしたいんです…カナタ、君も一緒に戦ってくれるだろう?」

ジョウイがわざわざ戦いに参加したがるなんて??

「僕は……」

「お願いだよ、カナタ。」

「………うん。(怪しいなぁ…)」

な〜んか、嫌な予感がする。

 

とにかく、きっかけはそんな感じで泥沼の戦いに首を突っ込み、何とか勝って一息ついたものの――ナナミから真剣な表情で話があるのと声をかけられた。

「あのね、…カナタ……カナタはこの戦い…」

戦い?

このただ単に巻き込まれただけの殺し合いがどうかしたんだろうか??

「いや…やっぱりやめとく。今は戦わなくちゃね…自分の命を守る為でもあるし…おやすみカナタ。」

「うん、おやすみ。」

 

次の日、アナベルさんの元へ話を聞きに行った。

「アナベルさん……ゲンカクじいちゃんの何を知っているんだろうね?」

「さあ〜?」

割ととんでもない秘密の予感?

でも、やっぱりタイミングが悪いのか、何かに阻まれてでもいるのか、今回も話は聞けなかった。

入った部屋の中では政治的な大人のケンカが行われていて、話が出来そうな状態ではなかったのだ。

アナベルさんもため息をついていた。

「すまないな、カナタ、ナナミ。見ての通り、今取り込み中だ。今夜にでも、もう一度来てくれるか?」

「はーい、わかりました。」

「はい、わかりました。戻ろう、カナタ、ジョウイ。」

かなり揉めてて疲れてるみたいだな〜とか思いながらナナミと一緒に外へ出る。ジョウイは少し遅れて出てきた。

…妙〜に、ジョウイの奇行が目に付く。(ピリカちゃんが遊んでも欲しそうにしてたのも、ナナミに任せてたし。)

何か企むのはいいけど、もう少しばれないように企んで欲しいな!ナナミが心配するし!

 

―――現に今も、何か忍っぽい人とこそこそ話してるし!!;

 

もうちょっと隠れて会話しろ!!(怒)

 

(熱は下がりました…!
携帯の待ち受けをヨーグルティを 
並べて表示
するくらいに元気です。>爆 )

 

61

シュバッ!と消えるなんて!相手はプロの忍者に違いない!

「何をしているんだい?」

とかわざとらしく聞いてみる。

「うん………」

で、ジョウイの反応はというと…。

「カナタ………この戦いはすぐには終わらない……だから、君もナナミと逃げた方が良い………」

と、わかったようなわからないような、寧ろ会話になっていない言葉が返された。

「君はどうするんだい?」

「……………」

沈黙…。

「もし……僕が死んだら…ピリカの事を頼む………」

って、うおーーーいっ!!;

うっかり遺言聞かされた!?ていうか、無責任な!!

でも、そこまでデンジャラスな事を企むなんて…!

突っ込みを入れるよりも早く、ジョウイは思いつめた顔で、フラフラとどこかへ歩いて行ってしまった…ハッ!;しまった!逃がした!?

 

どこへ行ったのか…夕方になるまで探しても、ジョウイは見つからなかった。

こんちきそーー!!(怒)

 

(カゼ完治。調子に乗ってROをプレイ…。
妹と一緒に細菌ラブにも走る今日この頃。
…マジメに更新しろ☆と自分で突っ込む…>爆 )

62

とりあえず夜になったので、ナナミと二人でアナベルさんの所へ行く事にした。

 

「あの…アナベルさんに会いに来ました。」

「ああ…聞いてるよ。アナベルさんは自室に居る。その奥がそうさ。」

よ、夜に女の人の部屋を訪れる…!言葉だけ見たらなんか背徳的な感じがする!

「そうそうお連れさんがもう着てるぜ。」

「お連れさん???」

「ジョウイが???」

先にって…なんで?

遠くでグラスの割れる音が聞こえたような気がした。

 

急いでナナミとアナベルさんの部屋まで行ってみると、そこには床の上に倒れたアナベルさんと、青い顔をしたジョウイが立っていた。

「カナタ……」

酒の匂いと、血の匂いと、友好的とは言いがたい雰囲気の中にジョウイはいた。

「え?え?え?? ど、ど、どうしたの……ア、ア、ア、アナベルさんは……」

まさか…ジョウイ…

「ジョウイ!何があったんだ?」

「すまない………カナタ……」

刺した??親切にしてくれた女の人を?

「ま…待ってよ…ジョウイ…」

「ナナミ!それよりアナベルさんを!!」

そうナナミに言った時、アナベルさんの身体が僅かに動いたのが見えた。

「う…うう………」

「アナベルさん…!」

治療をしなきゃ!この紋章で回復できる傷だろうか?

 

「アナベル様!王国軍が夜襲をかけてきました!!アナベル様!こ、これは……」

 

変なタイミングでー!(怒)

「貴様!!何をしたのだ!!これはどういう事だ!!!!!説明しろ!!!」

うるさい!先に治療させろ!

大体犯人がこんな風に現場に残るか!

ほんとに刺したなら、とっとと逃げ出してる!――ジョウイみたいに。

「ジェス様、王国軍が市内に侵入しました。」

「な、なんだと!!! いいかカナタ、そこを動くなよ。 おい!医者はどこにいる!!!」

頭に血の上ったヤツは手におえねえ!!(怒)

あーもーっわちゃわちゃだーー!!(怒)

「カナタ……」

(頭がパニックになっていても)止血しようと傷跡を見て―――…

「…喋らないで」

「医者は…いらんと…ジ、ジェス…に…言って…やってくれ……」

アナベルさん本人も傷の深さは分かってるみたいだった。そう言って僕らの方を見つめる。

「カナタ…ゲンカクの子……あ…あなた…には…あ…謝らなければ…な、ならなかったのに…と…都市同盟が…我が父が……ゲ、ゲンカク老師に……したことを………」

「ア…アナベルさん…喋っちゃ……」

真っ青な顔でナナミが言う。

せめて心残りがなくなるまで喋れたなら…御の字だろうと僕は思った。

「カナタ…ナナミ……お…おまえたちは…ゲ、ゲンカクの…もとで…幸せだったか…」

「はい……」

「う…うん…もちろんよ………」

幸せだった。

心からそう思っているから、アナベルさんの望む言葉を素直に返す事が出来る。

「……そうか………な、ならば…すこしは…我が心も…安らぐ……………
さ…はやく…逃げなさい……王国軍は…一番に……ここをめざしてくる……は…はやく……」

「で…でも……」

「わかりました!」

だから…

「わたし……の…最後の…願いだ…死ぬな…カナタ……ナナミ……生きて……さ…さあ…早く……早く行け!!!!!」

「ナナミ…」

「…行こう…カナタ。」

最期を看取ることも出来ずに、ナナミと共に逃げ出した。

どこへ行けばいいのかもわからないけど。

生き延びる為に、逃げ出した。

 

 

63

「みんな、サウスウィンドウで落ち合う事になっている。あたしもすぐ逃げるから、あんたらも、早く逃げるんだよ。」

南へ逃げれば、コロネの町に出る。そこから、船でサウスウィンドウにいけるはずだよ。というレオナさんの言葉、そこには子供だけでも生き延びさせようとする(アナベルさんと同じ)気持ちがうかがえた。

「は、はい!!!!」

「ピリカちゃん、さあっ行こう!」

ダッシュで街から逃げ出した。

 

 

「こうやって逃げ出すのは何度目だろうね……」

「えーっと…」

ここ最近では割と多い出来事かな?

とか思っていると、ピリカちゃんが街へと戻ろうとした。

「………」

「待って!ピリカちゃん!!戻っちゃ…ダメ!!!」

「う…うう……」

「大丈夫…大丈夫よ…ピリカちゃん…ジョウイは大丈夫だから…戻っちゃ…ダメよ…」

「ジョウイは別のルートで逃げたから。」

嘘は言ってない。

ジョウイはアナベルさんの自室から脱出していたし。

まあ、そう説得してピリカちゃんを連れて街から更に遠ざかった。

街から離れた場所で野宿をする段になっても、暗い雰囲気はさすがにとれなかった。

「ピリカちゃん…やっと眠ったよ。」

「うん。」

僕も…眠い…。

「ねぇ…カナタ……やっぱりジョウイが…アナベルさんのことを……」

「…どうだろう?」

ナナミからの問いに首を捻って考える。状況証拠だけだったし、アナベルさんもジョウイが刺したとは言ってなかったし…。

まあ、ジョウイが刺したかどうかはわからないけれど、…刺す意思はあったんだろうな。(逃げたし。)

「………そんな訳ないよね。」

「………」

答えられない。

「ねぇ、ねぇ、ねぇ、これからどうする?
  あのさぁ、あのさぁ、どこか遠い所へ行かない?こんな戦いばっかりのところは逃げ出してさあ、どこかの山の中でさあ、狩りとかして暮らすんだよ。」

「うん、いいねー。海とかでも暮らしてみたいね。」

「畑もちょっと耕してさぁ、3人でなら何とかなるよ………」

「それも良いな…」

「でしょ、でしょ、そうでしょうっ」

それって僕とナナミとピリカちゃんの3人、かな。

「……うそ。ごめん…そんな事出来るわけないよね……ジョウイを置いて……疲れたなぁ…もう寝るね。」

「うん、おやすみ。大丈夫だよ、3人で楽しく暮らしてても、ジョウイなら混ぜて欲しくて戻ってくるから。」

「…うん…おやすみ、カナタ。」

――――さあ。

しっかり寝て、明日からはナナミと後ピリカちゃんを守らないと。

男の甲斐性!!

 

 

64

しかしっ次の日!

昨日の意気込みはどこへやらな感じで、コロネの街は既に王国軍に占拠されていて、船も出ないという状態だった。

ぎゃふん!

 

どうするか考えようと、一旦宿に向かうと、見覚えのあるような人たちがいた。

「カナタ!どうしたんだい、こんな所で?ふるさとに戻ったんじゃないのかい?」

(確か)アイリが、ナナミを弾き飛ばして駆け寄ってきた。

「わー!;ナナミ!!;えーっと、戻ったのは戻ったんですけど、逃げ出してきたって言うか〜;」

「ど、ど、どちらさん?」

あ”怒ってる怒ってる…;

「あんたこそ、誰だい? わたしはアイリ、そうだね、カナタの命の恩人ってとこかな。」

「えーっと…久しぶり。」

「本当だね、まあ、こっちにおいでよ。つもる話もあるだろう?」

ありすぎて人に言える話なのだかどうだか…;

 

 

65

「ふーん、あんたも色々あったんだね。こっちも似たようなもんだけどね。ハイランドじゃあ商売もうまくいかなくってね。」

「どこも不景気(?)ですねー」

かくかくしかじかな感じで、話を済ませる。(その間にピリカちゃんとボルガンは仲良くなって遊んでいた。よかったよかった。)

しかし、結局お互い足(船)はない訳で、どうするかは再び悩む事になった。

まあ、いざとなったら、奪うとか盗むとか考えてみよう。

 

うろうろと船着場を歩いていたら、ちょっと気になる会話が耳に入って来た。

 

「ちっ、タイ・ホーのやつ!!! 昔のよしみで、船を出してくれりゃいいのに。何が『風の向くまま、気の向くまま、賽の目のまま』だよ!!」

 

『タイ・ホー』さんっと…何か面白い事を言う人みたいだ。

一応話してみるだけ話してみようか!

小屋のドアを勢いよく開ける。

「シーナ、船は出さねぇぞ。いい加減、諦めて、帰りな。」

「アニキ、なんか別のお客さんですぜ。」

「えへ〜vこんにちわー」

「なんでぇ?お前らは?」

「あ…あの、わたしたちサウスウィンドゥへ…い、行きたいんですけど…」

船乗りの人は一見ガラが悪いから、ナナミが恐る恐るとそう声をかけた。

「ちっまたかよ。悪いな、今その気になれねえんだ。帰った、帰った。」

「どうしても、湖を渡りたいんです!」

こっちも命懸け!変に捕まったら、その場で殺されかけない。(それが同盟側なのか王国軍なのか…多分両方?)

「ふーん、おめぇ、ちょっとこっちに来な。」

「何ですかー?」

ふと、タイ・ホーさんとやらに招かれる。

怪しい行動取るなら、殴ろう!…とは顔には出さずに、にこーっと近付く。

「ふーん、訳有りって顔だな…よおし、じゃあこうしよう。ここで、サイコロ勝負だ。オレに勝ったら、船は出してやるが、巻けたら金を置いてとっとと帰りな。」

「うん、わかった」

よっしゃこいです!

 

…まあ、ギャンブルがそんなに強いわけでもなかったので、引き分けの後、辛うじて僕が勝ったという形だった。

ふ〜;

何とかアイリたちを誘ってサウスウィンドゥへ向かえた。

 

(いとこのちみっこも幻水をプレイ中。←来た時にPSPを奪われた
…しょっぱなからテントで寝たり、傭兵隊の砦の「馬が怪しい!」等と叫んだりと
珍プレイを繰り返すいとこの2主に、うっかり萌えてしまったり…。>爆 )

66

「おおっやっと来たな。こっちだぁカナタ!」

 

「誰だい、あそこで大声出してるのは?あんたの知り合いかい、カナタ?」

「ビクトールさんだよ」

サウスウィンドウに着いていきなり、ビクトールさんと合流出来た。

 

 

「はっはっはっは、よく生きてたもんだ、嬉しいぜ。」

「お蔭様でーです。(笑)」

やぱっぱりあの状況…死ぬところだったよねー?

「ミューズじゃあバラバラに逃げたからよ、皆どこ行っちまったか見当もつかなかったんだが…」

そこまで言って、ビクトールさんはアイリとリィナさんを見る。で、思いっきり僕を突いた。

「はぐっ!?;」

「おいおいおいおいカナタ、どこでこんな可愛いお嬢さん方とお友達になったんだ?お前も、スミに置けねえなぁ。」

「ゲホゲホ!;」

「ちょっとあんた!!」

「ふふふ……」

何が何やら!;

 

「ん?ジョウイはどうした?」

「………」

「実は…;」

アナベルさんの暗殺現場に居たんですケド、その場からどこか一人で逃げてっちゃいましたー。…と、ビクトールさんに説明。

「そうか…アナベルが暗殺されたってのは聞いていたが…そんな事があったとはな…」

「きっと、何かやりたい事が出来たんでしょうね〜?;」

「………まあ。なんか考えがあるんだろうさ。」

うーむ。僕とナナミとピリカちゃんの命を棄ててまでやりたい事…。どんな事なのやら〜?;

「それより、ついて来いよ。フリックも酒場に居る。取り敢えず、再会を祝そうぜ。」

「あ、はーい。」

わかりましたー。と返事して後をついていく。

この辺りの切り替えの速さはさすがに傭兵だなーと感心しつつ、とっとことー。

 

 

(どさくさまぎれに主坊劇場)

「カ、イ、ル、さ〜、んっ、何で、抵抗、するんです、かーっ!」
グイグイグイッ…と、?状況)
「急、に、〜〜変な、事、しようと、する、からっ;」
ジリジリジリッ…;
「ちゅーは変な事じゃないですーっ!」
「…いきなりはちょっとっ;」
ジリジリジリッ
「こうっ人様の恋愛事情(主坊本)を見てたら、
どかーんっとですね!」
「だからって急にっ…!;」
「目指せっ砂を吐くくらいのラブラブNo1〜☆!!」
ガバァッ!!
「ちょっ…;」

カイルさんの負け。

67

「よく生きてたな、カナタ。ナナミとピリカも…」

 

フリックさんにもビクトールさんと同じ事を言われた。

やっぱり…(以下略!)

「早速で、悪いが話しがある。こっちに来てくれ。」

ん??何だろう?

「まあ、取り敢えず話を聞いてくれ。」

今までビクトールさんたちが何をしてたのかやら、レオナさん達はまだ来てない事やらをおしゃべり。

肝心の本題は何だろう?とそろそろ思い始めていたら、ビクトールさんが「さぁて、そろそろ時間だな。」と話を切り出した。(多分!)

「これからこのサウスウィンドゥの市長、グランマイヤーと会う事になってるんだ。カナタ、お前も付き合えよ。」

「僕ですか??」

「市長…パトロンになってもらうつもりですね。」

「まあ、そんなもんだ。今あちこちに人をやってばらばらになった仲間を集めている。人が集まってきたら、器が要るってもんだ。メシを食うにも、金がかかるからな。」

世知辛い世の中ですね〜。うんうん。

「わたしも行くーーー」

という事で、僕とナナミとビクトールさんとフリックさんで市長さんの所に行くことになった。

これも社会見学の一環だ!(笑)

 

…まあ、難しい取り決めなんかは分からないけれども。

 

「ミューズの傭兵の中でも名の知られた君の力を借りたいと思っている。」

「もちろん、喜んで力になります。」

 

という事で、パトロンGETらしい。で、その後の話でノースウィンドゥという所の近くで女の人が行方不明になる事件が続いているらしい事が知らされた。

かなり物騒な話だ。

その事件の謎を解くことが最初の依頼らしい!

 

「………………で、何で僕も一緒に来たんですか??」

「ヒマだった〜!」

「何事も経験だろう?」

あんまり意味はなく連れて来られたようだ。

 

 

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とにかく、僕とナナミとビクトールさんと、アイリとフリードさんとで、ノースウィンドゥの調査へ出発!(理由は面白そうだからと言うのと、女の人の平和を守る為!)

ちなみにフリックさんはリィナさんに捕まっている!

 

 

ノースウィンドゥの第一印象は、一言で表すならば巨大な墓場と言った感じだった。(寂れ具合とか、十字の杭が並んでる所とか。)

「ここが…ノースウィンドゥ?ビクトールさんのふるさと……」

「ここで何が? この墓は?」

アイリが聞くと、ビクトールさんは何気ないそぶりで答えた。

「この墓は、この村に住んでいた人たちの墓さ。何年も前、ネクロードという吸血鬼がこの村を襲った。奴は、慰みに皆を殺し、その血を啜り、そして立ち去った。
  俺はその時たまたま村を出ていて助かった。そして、ただ一人生き残った俺は、この墓を立てて回ったんだ………」

ディープな話だった。墓も立てられずに、隊の仲間を放って逃げた僕とはエライ違いだ。

「でも、まあ昔の話だ。ネクロードもこの手で討ち取ったからな。」

 

「さてさて、それはどうでしょうね?」

 

急に声がどこからともなく響いてきた。

現れたのは―――

「き、貴様は!何故!!!」

「この暑さの中マントに黒服礼装! 変態ですね!?」

「違うッ!(怒)」

吸血鬼のネクロードだったらしい。

どこからどう見てもロリの変態男だと思ったのに…。

―――しかし、この吸血鬼、変態なだけあって強かった。

どうやら普通の手段では倒せないようで、相手に見逃される形で、吸血鬼を屠れるという星辰剣という剣を取りに行く事になった。

 

まあ、風の洞窟の中で風に飛ばされたり、走り回ったりの探険を満喫していると、

 

「貴方を待っていたんですよ。ビクトールさん。」

すわ!再び変態の再来か!…と思ったけれども、案外フツーそうな人が登場した。

ヴァンパイアハンターのカーンさん。

…需要があるのか不安になる職業の人だった。

で、肝心の星辰剣はと言うと、人面剣(握りの上らへんに顔がついてた!)な上喋る高慢ちきな武器だった!

ビクトールさんへの怒りが飛び火して、僕まで死ぬかと思った…。(何とか勝って怒りも収まったけど)

再びの変態戦は、クサレ×××野郎等の罵倒が出てくる、『せいしょーねんのいくせい』にとてつもなくあくえいきょーのありそうな戦いになった。

 

ネクロードとかいう変態吸血鬼は倒せなかったものの、事件事態は解決したので、僕らは古城を後にしようとした所―――…

 

「え?え?どうしたの?みんな?」

見知った顔ぶれがずらりと並んで、この古城へと向かって来ている所だった。

「………サウスウィンドゥがハイランドの手に落ちた………」

……………………ぎょえー。

キャラが違ってしまうものの、うっそーん!とか叫びたくなったくらい衝撃的台詞だった。

 

 

 

「く、詳しく話を聞かせてください。」

「ああ…お前らがサウスウィンドゥを出た後にソロン・ジーを大将とするハイランドの一軍がサウスウィンドゥを急襲した。
勝ち目のないと判断したんだろうな。グランマイヤー市長は戦いを避けて全面降伏した。次の朝には、城門に市長の首が吊るされたよ…」

…首だけ吊るされたって言うのは、変だからこの場合、身体ごとだろうか?とか考えた。

………あははv我ながらちょっと不謹慎だったかと反省っ!!

「ハイランド軍は反乱を恐れて、あちこちで、ミューズやサウスウィンドゥの元兵士を捕まえています。」

「てぇ…事はここにハイランド軍の手が回ってくるのも時間の問題だな。
  しかし…こんなボロ城とこの人数じゃあ、たとえ、戦っても…皆、どうする?」

「何か方法があるはずだよ。」

とか言ってみる。

まあ、具体的な方法がある訳じゃないケド、やられっぱなし逃げっぱなしというこの状況に、ストレスが溜まっているのは確かだ!

「カナタ…しかしなぁ…」

「あの王国軍に勝てるとは……」

「…なんだよ!なんだよ!大の大人が、雁首並べて逃げる事しか思いつかないのかい?カナタの言う通りさ。何か方法があるはずだよ!何かさあ!!」

「しかし勝ち目のない戦いをしても…」

まあそれはそうだ。

「勝ち目のある戦いにしてみましょう!!」

根性とか何かで。

 

「勝ち目ならあります!」

 

…僕が言ったのではなく、アップルさんが力強くそう言ったのだ。

おおっ!!一体どんな案が!

「どういう事だい、アップル?」

「少勢で、大軍を倒すには奇策が必要です。その為の策さえあれば、勝ち目は出ます…」

ゲリラ戦じゃダメだよね。

「で、お前さんにその策はあるのかい?」

「いえ、わたしでは力不足です。」

 

―――そんな訳で。ラダトの町のシュウさんという破門された軍師の人を探す事になった。

探してる間に王国軍が攻めて来たらどうしよう?(笑)

まあなるようになれですー!!

 

 

(…実は、もうキバ将軍戦いまで行ってるので、
更新量アップ。
…主坊ゾーンまでまだまだあるのに、
主坊度が全然ないのに投げ出したくなったとかではない!>吐血 )

 

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そんな訳で僕らはラダトの町に来てまっす。

「ねぇ、ねぇ、ねぇ、カナタ。アップルさんとシュウさんて訳有りって感じね。」

「そうだね。こう、年の離れた幼馴染、な関係かな?」

ひそひそひそ!

「入りますよ。」

「え?あ、うん。」

ナナミと色々と話し込んでいた内に、そのシュウさんが住んでいるらしいでっかい屋敷の前まで来ていた。

その中に入り、シュウさんが来るのを待つことしばし。

「久しぶりだな、アップル。」

第一印象。

偉そう。

あっはっはー☆取り敢えず、積もる話もあるだろうので、黙ってアップルさんと相手の会話を聞く事に専念する。

まあ。結果から言うと、相手の返事はNO。

軍師をやめて、絶賛交易商人中らしい。トラバーユとか言うヤツだろうか?(違)

「仕方ない。諦めよう。」

「…でも、シュウ兄さんの力を借りなければソロン・ジーの軍勢に勝てる見込みはありません。悔しいけど、私の力じゃ……」

うーん…。アップルさんがそこまで言うなら、何か雇う条件とか考えて勧誘し直すしかないのかな〜?;

―――しかし。腹は減っては戦は出来ぬと言う事もあり!まず鍋がおいしいと評判の店に入る事にした…が。何の因果か、肝心の勧誘の的にバッタリ遭遇してしまった。

「アップル。まだ、この町にいたのか?分かっていると思うが、そろそろここにも本格的にハイランドの手が回るぞ。」

あっはっは♪断るならそのハイランドの手とやらに、このシュウさんと言う人が同盟軍に参加するかもしれない偉い軍師だとか噂を流してやろうか♪

「わかってます。でも、私達は、兄さんが力を貸してくれるまで帰ることは出来ません。」

うーん。…鍋、……諦めた方が良さそうな雰囲気だ。

「……………それで、どうするというのだ。そこで土下座でもして、頼むのか?」

「…………そんな事なら…」

ブッ!!;

「やめなよ、アップル!!;」

「いいのよ。こんな事ぐらい……」

そう言うと、本当にアップルさんは床に膝を突き、頭まで額づけて、土下座をし始めた。

…お、女の人になんてことさせてんだコラーーーッッ!!(怒)

多少の動揺は見せたものの、それでも断り相手は店を出て行った。

…アップルさんはまだ諦めないという事なので、ソレに付き合うことにしたけれど…(怒怒怒)

 

次なる作戦は―――…リッチモンドさんなる探偵さんが協力してくれる事になった。

何だろ?シュウの恥ずかしい秘密とか脱税の証拠とか探って来てくれるんだろうか??(わくわくv)

スープのおいしさが評判と言うぴーすけ亭を紹介され、探偵さんの帰りを楽しみに待つ!

―――でも、作戦は商談の待ち合わせ場所を張り込むという、フツーの手段だった。チッ。

 

 

で、次の日、橋の上で待ち伏せてみた。

(大分時間が経ってから)情報通り相手は現れたものの…

 

「あれを拾ってこれたら、仲間になってやろう。」

 

とか言って川の中に銀貨を放り込んだ。

「………………(怒)」

この寒さの中、女の人に川の中に飛び込めと?(怒)

お前をまず川の中に突き落としてやろうか!とか思いつつ、腹立ち紛れに一騎打ちをして無理矢理水門を閉めてもらった。

で、水中探索。…お〜〜〜の〜〜〜れ〜〜〜(怒)

いつか絶対あの男に目に物見せてやる!

夜も遅くなって、半泣きになっても見つかるはずのない銀貨探索を、アップルさんが諦めかけた様子を見ながら心に誓う。

こう、ねちねちと時間をかけていたぶる方向で…!

 

チリーン…ポチャッ。

 

何かが落ちてくる音で、銀貨を見つける事が出来た。…どうやらハードボイルド探偵さんが助けてくれたようだ。

…これで軍師をGET出来た。

クッ…クッ…クッ…(怒)

 

 

 

城に戻り、軍師と城の皆が戦いの準備の話し合いをしているのを、何気なく聞いていた所、―――僕がソロン・ジーを討つとかいう話を振られた。

誰が?僕が?

そんな事したら、思いっきりこの戦いの主犯者になる―――…って、まさかこの男

「えーっとぉ?そんなこと言われても〜…」

「ちょ、ちょっと、ちょっと待ってよ。何よ、何よ、勝手に難しい話をしてたかと思ったら、何でカナタがそんな危ない役目を引き受けなきゃいけないの?」

ナナミもぷんすかと怒って抗議する。

そーだそーだ。と僕も心の中で応援するが、相手は全く聞く耳を持っていなかった。

「カナタ、君に、この役目を果たして欲しい。」

おもっくそ巻き込む気だーーー!!(怒)

「わかったよ……(閻魔帳に付けといてやる…)」

断っても、この状況でどうなるわけでもなし。諦めて旗頭とやらに担ぎ上げられる事に決めた。

―――――貧乏くじ引いたな〜。(やっぱ真の紋章のせい?)

 

(この時からカナタ少年とシュウ軍師の戦いは始まっていた…>笑)

70

次の日、予定通り戦いになった。

で。予定通り勝った。

………紋章使って回復係務めてただけだったけれども、予定通り戦いの立役者に持ち上げられて、こー…アイドルて感じにさせられた!;

うわ〜居た堪れない…このムード!!;

「大人気だなカナタ。一躍、皆のヒーローだぜ。」

「嬉しくないですー;」

何とか大広間まで戻って来ると、フリックさんからそんな事を言われた。

「あの熱狂っぷり…慣れるまで疲れそうですよ〜;」

「はっはっはっはっは、そりゃそうだ。こんな少年がハイランド軍を打ち破る立役者になったんだ。気分爽快ってもんさ。」

「外も噂で持ちきりだよ。”勝利の使者”だって。」

「うわ〜;こっ恥ずかしいですー!;」

もしかしてずっとそんな感じで持ち上げられ続ける?

「この戦いは勝利を得る事が出来た。しかし、ミューズ市市長アナベル殿はすでになく、ミューズ市もハイランドの支配下に落ちている。」

と、シュウ『さん』が言った。

「都市同盟はバラバラになり、このままではそれぞれ撃破されていくのは目に見えている。このノースウィンドゥにもいずれは王国軍の本隊、ルカの率いる白狼軍が攻め入ってくるだろう。」

で?

「そうなれば、今の我々に太刀打ちする術はない。方法はただ一つ。この地に力を集める事だ。」

誰を中心にしてー?

ちなみに厭味だ。

「ここを王国軍に対抗する為の本拠にするってことか?」

「そうだ。人々を集める為の器は既にある。この城が器になる。必要なのは人々を結びつける力。人々を導くリーダーが必要だ。」

「で、それが――」

「シュウ、あんたがリーダーになるって事か?」

やービクトールさん。あんだけ堂々と前の戦いで、戦いの立役者に担ぎ上げて布石を打ってるんですから、この場合は…。

「リーダーになるべき人物はここにいる。」

僕。

「カナタ、いや、カナタ殿。貴方が新しい同盟軍のリーダーとなるべきです。どうか我々に勝利への道を示してください。」

あっはっは☆―――どう断れと?

「30年前、都市同盟を追われた英雄ゲンカクの子、そして、ゲンカクもまた宿していたという”輝く盾の紋章”をその右手に携え、今、ソロン・ジーを打ち破ったカナタ殿。多くの人々が貴方の姿に希望を見るでしょう。」

「あははv―――――クソ食らえですv(ぼそっ)」

「そして、何より貴方の中に輝きを見た。時代の必要としている輝きを。貴方こそが、この同盟軍を率いるべきです。」

「僕が…リーダー…(目ぇ腐ってんじゃないですか?)」

せめて傀儡のリーダーにだけはなってやるもんかと誓う。

ナナミは反対しようとしているけれど、もう断る術こそがない。

取り敢えず、同盟軍が勝っている間は、ナナミとピリカちゃんと一緒でも安全に居られる場所だという事が救いだろうか?

 

 

夜。ビクトールさんからゲンカクじいちゃんの話(ゲンカクじいちゃんとその親友の人の、ハーンさんって人の悲劇。うーん権力者の近くにいる地位だとろくな事させられないな〜。NOT権力!)を聞いて、話の途中で寝てしまったナナミを背負い、部屋に戻って寝た。

明日はリーダーになるか否かの返事をする日。…どの道、死なないように(強調)戦いの旗頭に担ぎ上げられるしか選択権はない。

 

「心は…決まりましたか?」

「もちろんですv 僕にその力があるならば〜〜☆」

 

派手に暴れてやろうと思う。

 

 

 

で。城の名前を決める事になった。

「どんな名前が良いと思う????」

「―――――――――――ぼっちゃんラブ城!

「「「「「え?」」」」」

ぼっちゃんラブ城!これっきゃないです!!今なんか電波でピーンって来ました…!!これ決定!!」

「ぼっちゃん…?;」

「ラブ…?;」

「ぼっちゃんラブ城………」

妙ーに、ビクトールさんとフリックさんとアップルさんの顔が引きつっていた。

後。また、神出鬼没の女の人(レックナートさんって言うらしい)が出てきて、約束の石版とか言うでっかい石と、人を1人もらった。

ビクトールさんとフリックさん達の知り合いらしい。

性格悪そうだった。

 

 

(”電波”という名の作者の陰謀の為、
うちの城はぼっちゃんラブ城。>笑 )