クリスマス
「メリークリスマスです!!!!!」
賑やかな大広間で、乾杯の音頭がとられ、あちこちでグラスのぶつかる音が響く。
(なぜだか、)降っている雪が、さらにムードを盛り上げている、
「カイルさんvメリークリスマスです!!!!!」
「うん、メリークリスマス、」
かしゃん、と琥珀色に染まったグラスが2人の前で弾ける。
「とりあえず、お酒飲めませんからジュースですけどねv」
「そうだね、」
綺麗な笑顔を返すカイルに、カナタもにこ〜vと微笑み返した。
「雪もきれいですよねv」
「うん。」
互いに視線を、窓に映す。
柔らかに落ちてくる雪だけが、木々を覆い隠してゆく…
一面の白。
「……………」
「……………」
ふっと、カナタが視線をまた変える。そして――――…
「ふはははははははは!!今、ちょっとだけ『まともに進んでる!!?』とかって思ったでしょうっ!甘いです!!甘いですよっッ!!真のクリスマスはここからですっ!!」
「カナタ…(誰に言ってるの、誰に…>汗)」
思った人は少ないと思うぞ。
「ふふふふふ!さあ!カイルさん!!クリスマスプレゼントをどうぞ!!」
どどーん!と取り出されたのは、かなり巨大な箱。
しかも動いている。
「……………何?」
「もちろん!しゅーまっはです!!『クリスマスしゅー●っは』!!!!!四体!!」
「…………もう、そういうのやめた方が…(汗)」
「なんでですか!?期待してる人が何人『も』(=『か』)いるんですよ!?期待に答えてこその漢でしょうっ!!?」
「………」
微妙に正しいのか正しくないのかわからない事を言う。
「まあ、一体目は『サンタレッド』!!」
げへげへっげへ…とわらう、一応はサンタなミイラ状の物体、ちなみに血みどろがとびだす。
「続いて『トナカイブラウン』!『ツリーグリーン』『プレゼントホワイト』!!!!!」
トナトナ…しゃーしゃー…ほぁああぁ…
次々に、落ち武者なトナカイや、飾りの代わりに目玉の付いたツリーやら、袋の口から顔(?)や手がでているプレゼントやらが、箱の中から飛び出す。
「さあ!カイルさん!!クリスマス気分を共に満喫しましょうっ!!」
どうやら、本気で言っているようだ。
「…………。」
「…………。」
「…………。」
「…………。」
「…………(泣)」
「…………ごめんなさいです(汗)まともにします。しゅーまっ●は、ちゃんと渡すに相応しい人にあげます。」
「うん…、」
「カイルさんにプレゼントですーv手編みのマフラー!(2人用)」
「ありがとう…(///)」
「vvv」
「あの…カナタにも、」
「ええええええっっ!!僕にくれるんですかッッッッ!?(////)」
鼻血を吹き掛けるカナタ少年だった。それでも嬉しそうだが………
今日は、クリスマス。
聖なる夜を祝う日。
――――が、ただの、二日間に渡る宴会の日かもしれない。
ちなみに、『●ゅーまっは』は……………いや、言わないでおこう。
今夜はクリスマス……『聖なる夜』なのだから。