新婚劇場2〜愛の手料理編〜
どんどんどんっ
「…………」
どんどんどんどんっ
「〜〜〜〜〜〜〜」
どんどんどんどんどん…
「あーーーっ!もう誰だよっ!?こんな朝っぱらからっっ!!」
バタ〜ンと勢いよく、ドアを開くと…
ごすぅっ
「あ、すいません」
「………」
朝っぱらから叩き起こされ不機嫌きわまりない新婚奥さんこと、シードはこれまた(ノックをしていた。)隣の新婚旦那さんに拳骨を食らわされ切れた。
「なんなんだーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
[間]
「あははv一緒に朝ご飯作りませんか?」
顔にあざができているのに、カナタはのほほんと話し掛けてくる。
「〜〜〜朝ご飯〜?」
「はいv家は交代制なんですvv…カイルさん起こしたら可哀想ですからv」
「…」
オレはいいのかッ!?と怒鳴りたくなるシードだったが、ぐっと堪える。
何せ相手は子供だ。
「カイルさん昨日遅くまでがんばってもらいましたからv」
「へ〜、そうなのか?(なにがだ?)」
もちろん新婚夫婦がやる事だ。 カイルはおそらく、昼近くまで起きれないだろう。
「ほら、シードさんの所、今日朝帰…じゃなくて、残業でまだ帰ってないでしょう?(昨日静かだったから、)クルガンさんが帰ってきた時に料理ができてたら感激すると思いますよ ♪」
感激するクルガン氏、見たくはないだろう。
「………………そうか?」
「そうですよv見返すチャンスですよ?」
騙されている。
「…よしっ!!そうだよなっ!!よしやるぜ!!」
シードはいそいそとネコ柄エプロンをつけ支度をし始める。
ちなみに言うと、カナタはカイルのエプロンと色違いのピンクのフリフリエプロンだ。
「愛〜〜〜それは永遠v〜〜〜〜〜〜♪」
謎ソングを歌いながらカナタはカイルの為に雑炊を作りはじめる。
『………そういえば、オレたしかクルガンの野郎と喧嘩してたはずじゃ…』
はっとシードは我に帰る。
今だに痴話喧嘩中らしい。
『…なんか無性に腹立ってきた。それに何だって朝になっても帰ってこねえんだっ!!』
乱暴に包丁を振り回す。
『あ〜vカイルさんの色っぽい姿見たいから、媚薬入れちゃおうかな〜vvv』
がすっがす、がす、
ぐつぐつぐつ…
端から見れば(見なくとも、)異様な光景になってきた。
「じゃあv帰りますね〜v」
できたての雑炊をもって、カナタは帰宅する。
見た目は美味しそうだが、中に何が入っているかはわからない。
「おう、じゃあな。」
シードの方は、憎しみの隠った雑炊ができており異様な雰囲気を漂わせていた…。