「と、とりあえずさっき踏んだ地図を拾っておきますか!;」
そーっとカナタが床に手を伸ばすと…
ぐにっ。
「………妙な感触が。」
よくよく目を凝らして見てみると、それは机の下から伸びた、誰かの足を掴んでいるようだった。
「ほぎゃー!?;」
「いたい。」
焦ってそれを引っこ抜くと、ちゃんと身体もついてきた。
というか、カイカだった。
「て、カイカさんなんでこんなところに!;」
「暗い。」
「まあ真っ暗ですよね」
「痛い」
無表情に床を引きずられた跡でなく、額を撫でる仕草をする。どことなく涙目のような気もする。
「…つまり、暗くなって驚いて走ったら頭を打って倒れていたと!」
「…(こくり)」
そして、おそらくそのまま寝ていたのだろう。
「ちなみにカイルさん知りませんか?」
「…(ふるふる)」
知らないようだ。
「まあいいです!ひとりよりマシです!カイカさんもカイルさん探索に付き合って下さい」
「…」
頷いた様子で、カナタの手をむぎゅっと掴んだ。
「それじゃあ出発です!」