「こんなの相手にしてられますかーーー!!;」
ダッシュでカナタは逃げ出した。
逃げた先は畑だ。
「ここなら水系に強そうな土もありますし、突き落す為の崖もありますからね!さあ来いです!!」
そこまで待ち構えられていて、敵が寄ってくる筈もない。
怪異現象は一旦去ったようだ。
「口ほどにもありません!」
敵は口を聞いていない。
「…しかし、こんな場所に来ちゃってどうしますかね…」
牛も羊も鶏達も、今は一匹たりとも姿が見えなかった。
しゅっしゅとファイティングポーズをとりながら、カナタは辺りを見回した。
出入り口が一か所なのと、崖があるのとでなんとなく追い詰められた気もしなくはない。
「ヤバイですかね…;」