クリスマス
「――――さぁ〜て、」
クリスマスの夜、大きな袋を抱えた少年は星空に向かって宣言をしていた。
「せっかくのクリスマス…今日もいっちょやらかしますよーーー!!」
異様なやる気の篭った宣言を、カナタはした。
…もちろん、悪戯のだ。
…あれやこれやという間に、すっかり夜も更けた。
「ふぅっ…!サンタも楽じゃないですね!!」
やれやれ!と汗を拭うしぐさを見せるカナタは、赤いサンタ服の為わかりにくいが、血染めの衣装を着ている。
一体何があったのか…いや、それともどこで何をしていたのかと言うべきなのだろうか…?
しかし、既にやりたい放題やってきた後だというのは確かな為、そんな姿を子供が目撃してトラウマにならないことを祈るばかりだ。
「さあ、最後(のお楽しみ)は、カイルさんの所ですね〜♪」
うきうきしながら、カナタはカイルの眠る部屋に向かう。
気が済むまで遊んだ後は、クリスマスだ何だかんだと理由をつけて、カイルの寝込みを襲う気なのだろう。
「カーイールーさ〜ん♪…って、」
そっと部屋に侵入し、ついでにベッドにも進入しようとしていた少年だったが、ふとカイルの枕元にプレゼントが置かれていることに気が付いた。
『カナタへ』
「……………」
そう、一言書かれたメッセージカードが、何よりも痛かった。
「ちょっ;ちょっとそろそろ自己を省みて、反省とか成長とかをしようかと思います…!;」
床に手を着いて、自嘲するカナタ…。
怒られるより、良心を刺激される方が辛かったようだ。………まあ、三日程のことだろうが。
何はともあれメリークリスマス。